ペンギン (ミサイル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 01:28 UTC 版)
ペンギン
ペンギン(Penguin)は、ノルウェーのコングスベルグ社が開発した短距離対艦ミサイル。1970年代から配備されたが、現在でも改良が進められ、各国で使用されている。
概要
1962年から開発が開始され、1972年から配備が開始された。西側諸国の対艦ミサイルとしては最初期のものの一つである。エンジンは固体燃料ロケット、誘導方式はパッシブ赤外線ホーミング方式である。弾頭重量は120 kg前後。
発射プラットホームは多彩であり、ミサイル艇のほか、固定翼機、ヘリコプターにも搭載・運用されている。
アメリカ海軍でもAGM-119として100発余りが採用され艦載ヘリコプターに搭載されたが、追加購入はなされていない。
コングスベルグ社では、エンジンのターボジェット化、GPS誘導、IRイメージ誘導などの抜本的な改良を行ったものをペンギンMk.4として開発し、後にNSMとして完成した。
運用国

ノルウェー(ノルウェー海軍、ノルウェー空軍)
アメリカ合衆国(アメリカ海軍)
オーストラリア(オーストラリア海軍)
ギリシャ(ギリシャ海軍)
スウェーデン(スウェーデン海軍)
スペイン(スペイン海軍)
韓国(韓国海軍)
トルコ(トルコ海軍)
南アフリカ共和国(南アフリカ空軍)
仕様
出典:Designation-Systems.Net[1]
ペンギン Mk 3 (AGM-119A)
- 全長:3.18 m(10 ft 5 in)
- 翼幅:1.0 m(3 ft 3 in)
- 弾体直径:0.28 m(11 in)
- 発射重量:370 kg(820 lb)
- 機関:固体燃料ロケット・モーター
- 射程:40 km(22 nm)
- 最高速度:亜音速
- 弾頭:Mk 19 半徹甲弾 113 kg(250 lb)
ペンギン Mk 2 Mod 7 (AGM-119B)
- 全長:2.96 m(9 ft 8.5 in)
- 翼幅:1.42 m(4 ft 8 in)
- 弾体直径:0.28 m(11 in)
- 発射重量:365 kg(805 lb)
- 機関:Mk 44 Mod 1 固体燃料ロケット・モーター
- 射程:28 km(15 nm)
- 最高速度:亜音速
- 弾頭:WDU-39/B 半徹甲弾 120 kg(265 lb)
脚注
- ^ Parsch, Andreas (2002年11月9日). “AGM-119” (英語). Directory of U.S. Military Rockets and Missiles. Designation-Systems.Net. 2007年7月30日閲覧。
関連項目
- 対艦ミサイル
- ニルス・オーラヴ - ノルウェー陸軍のマスコットペンギン。
- NSM (ミサイル)
外部リンク
- Penguin Anti Ship Missile(コングスベルグ社公式サイト) - ウェイバックマシン(2010年12月31日アーカイブ分)
「ペンギン (ミサイル)」の例文・使い方・用例・文例
- ペンギンは飛ぶ能力を失っている
- ペンギンは南極大陸に生息している
- 私はペンギン社の美しい布装丁の本が大好きだ。
- 南極のペンギン
- ペンギンが動物園から逃げる。
- 私はイルカとペンギンを見て癒されました。
- 私達はペンギンと一緒に写真を取ることが出来ます。
- ペンギンは燕尾(えんび)服を着た人間のように見える.
- ペンギンの研究に一生を捧げた.
- ペンギン
- 全ての現存ペンギンを含む
- 無飛力の冷水性海鳥:ペンギン類
- ペンギン科の種類
- 南極のアデリー海岸沿いに大群で発生する中型のペンギン
- 大型ペンギン
- 南極圏に接する島々に生息する大型ペンギン
- 最も大きいペンギン
- ペンギン目ペンギン科の標準属:ガラパゴスペンギン類
- 耳障りな声を出す、南アメリカまたはアフリカ南部の小さなペンギン
- イワトビペンギン
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