建築学
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明治維新に近い幕末の1862年(文久2年)に蕃書調書の堀達之助が編纂した「英和対訳袖珍辞書」の中で"Architect"に「建築術ノ斈者」、"Architecture"に「建築斈」が当てられた(「斈」は「学」の異体字)[9][10][11]。
一方、明治時代初め、工部省などでは"Architecture"を「造家」と訳しており、1877年(明治10年)に工部大学校が開校した際には「造家学科」が設けられた[12]。
その後、伊東忠太が「『アーキテクチュ-ル』の本義を論じて其の訳字を選定し我が造家学会の改名を望む」という論文を著し、「造家学」では工学的意味合いが強いため、「建築学」と改めることを提唱し、造家学会、造家学科は建築学会、建築学科などと改められた。しかし、佐野利器らの出現によって、また関東大震災などの影響下で、工学的傾向自体は変わらなかった。
教育機関
脚注
関連項目
外部リンク
- 「建築学に関する情報の調べ方」(近畿大学中央図書館) - レファレンス協同データベース
- ^ n.a. 著、建築用語辞典編集委員会 編『建築用語辞典』技報堂、1965年7月10日、369頁。
- ^ “建築学”. コトバンク. 2020年2月5日閲覧。
- ^ “論文・作品の募集にあたって”. 日本建築学会. 2020年2月5日閲覧。
- ^ a b “専攻紹介 建築学専攻”. 東京大学大学院工学系研究科. 2020年2月5日閲覧。
- ^ ““計画系・構造系・環境系” 多岐にわたる京大建築について”. 京大建築式. 京都大学. 2020年2月5日閲覧。
- ^ a b 日本の建築生産 組織の発生・体系の合理化を解明する 彰国社 1977
- ^ [1]文部科学省ウェブサイト
- ^ 教育用の教科書は、例えば工業376建築施工 (実教出版の場合)
- ^ 江口知秀「"建築"と いう熟 語 の成立 ~」 建設産業図書館通信vo1.22『EAST TIMES』、東日本建設業保証株式会社
- ^ 菊池重郎「17 文部省における「百科全書」刊行の経緯について : 文部省刊行の百科全書「建築学」に関する研究・その1」『日本建築学会論文報告集』第61巻、日本建築学会、1959年、112-119頁、doi:10.3130/aijsaxx.61.0_112、ISSN 0387-1185、NAID 110005052473。
- ^ 菊池重郎「5035 近世に於けるARCHITECTUREの訳語について(意匠・歴史)」『日本建築学会論文報告集』第60巻、日本建築学会、1958年、661-664頁、doi:10.3130/aijsaxx.60.2.0_661、ISSN 0387-1185、NAID 110005052452。
- ^ “造家学”. コトバンク. 2020年2月5日閲覧。
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