建築学における「縦ノリ」
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日本建築学会、建築物荷重指針・同解説 (2004)4章 "積載荷重 4.4.1人の動作に伴う動的効果" に、「跳躍着地」「エアロビック」「階段昇降」「歩行、小走り」の他に「たてのり」があり、つま先立ち、踵着地、軽い屈伸、つま先立ち、の繰り返しからなる動作、としている。コンサート公演中に演奏されている曲のテンポが約2Hzよりはやくなると観客らがステップ動作から移行するとし、このことから加振振動数範囲は2 - 3 [Hz]としている。動作の激しさと履物の種類によるため、荷重の動的成分の体重比には大きなばらつきが生じ、1.0 - 3.2 [Hz]付近の分布を示すことがわかっている。 多数の観客が縦ノリを行うと振動が起きる。大阪ドーム (京セラドーム大阪)は地盤と構造の問題により周辺地域への振動が問題となった(震度3相当の揺れを感じたとされる)ため、100カ所以上に制振装置を設置、さらに縦ノリを行うアーティストには貸し出さない方針をとっている。また大阪市浪速区のZepp Namba (OSAKA)でも、ライブ中の観客らの縦ノリにより、隣接する機械大手クボタの本社ビル6棟のうち2棟が大きく揺れ、同社が度々苦情を申し入れる事態になっている。Zepp側も観客に自粛を呼びかけているが、解決には至っていない。
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