調律とは? わかりやすく解説

ちょう‐りつ〔テウ‐〕【調律】

読み方:ちょうりつ

[名](スル)楽器音高を、ある音律に合うようにととのえること。音色楽器機構調整含めていうこともある。調音。「ピアノを—する」


調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 15:13 UTC 版)

調律(ちょうりつ)とは、楽器音高を、演奏に先立って適切な状態に調整すること。楽器全体の音高は、楽器の各音の中の特定の音を特定の高さにすることで調整され、各音の音高の相対的な関係は、一定の音律に従って調整される[1][2]


  1. ^ 「調律」『音楽大事典』 平凡社、1983年。
  2. ^ 「調律」『新訂標準音楽辞典』 音楽之友社、2008年。


「調律」の続きの解説一覧

調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:20 UTC 版)

カリヨン」の記事における「調律」の解説

カリヨンは鐘を叩くことで音を出すため、ザックス=ホルンボステル分類では打奏体鳴楽器の舌奏式釣鐘(111.242.222)に分類されるカリヨン使用する鐘は、通常のよりも大きな剛性共鳴音を得るためにベルブロンズ(またはベルメタル英語版))と呼ばれるスズ特殊な合金作る鐘の音色と音質は、鐘の重さ輪郭形状によって決まる。そのため、鐘が欠けた腐食したりしなければ鐘の音変化することはない。鐘の形状に応じてそれぞれ調和したりしなかったりする倍音部分音構成変化して心地よい調和のとれた一連の音色生み出すには鐘の輪郭注意深く調整する必要がある。鐘の製作者通常5つ主要な音程焦点合わせて調整を行う。特に、ティアス (tierce) と呼ばれる短三度倍音は、カリヨンの独特の音を生み出すことが知られており、現在も研究の対象となっている。 鋳造だけでは完全に調律した鐘を造ることができないため、鐘はやや厚め鋳造し旋盤表面削りとって調律を行う。音色調整完了すると、以後鐘の音色が変わることはほとんどなく、設置後に鐘を劣化させるのは火事大気汚染だけであると言われている。 古いヨーロッパカリヨン中全音律調律されていた。現代カリヨン、特に北米カリヨン平均律調整されている。 カリヨン音声サンプル 北米カリヨン(3 min 53 s) リサ・ロニーの演奏する ネーデルランド・カリヨン(英語版2012年 ルクセンブルガーカリヨン (1 min 6 s) ノートルダム大聖堂 (ルクセンブルク)カリヨン, 2018年 カナダカリヨン(3 min 20 s) パーシバル・プライスが演奏する ピース・タワー(英語版カリヨン 1927年 これらの音声映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声動画の再生ご覧ください

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/30 01:16 UTC 版)

ジャワ・ガムラン」の記事における「調律」の解説

スレンドロペロッグの二種類用いられるスレンドロ近年スレンドロ平均律」なるものが理論的に導入されたが、こんなものを守っている村落何処にもない。大体220から280セントの幅を持つ五つの音で構成される音階であるが、階段状に音名ぶら下がる感覚ではなく、ぼんやりと五つの音が漂う感じに近いらしい。また、楽器ごとに調律が違う。そのため、非常に繊細なデチューン効果が出る。このような音楽性西洋はおろか東洋のほとんど音楽にも全く見られないものであったペロッグ事実上発音ペロッ)は1から7までの音名からなるが、いっぺんに七つ全部使われる曲は何処にもなく、2,3,5,6,7或いは1,2,3,5,6の五つの音を選んで使われる。4は全曲中でも隠し味風に使われる。 これはあくまで理論上音律であり、「曲によっては低くとる音程」も存在する村落違えば同じスレンドロでも音律感覚微妙に異なり、ここがジャワ・ガムランの楽しみの一つといえる

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:00 UTC 版)

オルガン」の記事における「調律」の解説

フルー管の調律は、閉管場合は、の上下によって調整する金属製の開管の場合は、あらかじめ長めに作り開口部帯状に切り欠いて巻き取ることでパイプの実効長を調整したり、あるいは短めに作り上部に筒を巻いてスライドさせることで調律するそのような仕組みない場合は、チューニング・コーンを用いてパイプ開口部変形させることで調律する開口部広げることでピッチを上げ狭めることでピッチ下げる。木製の開管の場合は、長めに作ったうえで切り込み入れ、そこにスライド式調整部を設けたり短めに作り開口部金属製とりつけて開口量を調節することで調律するリード管の調律はリード振動長を調節することで行う。 オルガン原理的に管楽器であり、気温による音速変化によってピッチ変動生じる。しかしオルガンの調律は容易に行えないため、空調設備整わない教会オルガンとの合奏では問題生じことがある気温の変化オルガンピッチが数ヘルツ上下することは十分にあり得ることだからである。気温によるピッチ変化は同じストップであれば同じ比率現れるため、独奏範囲では和声影響するわけではない。それでもリード管フルー管では差が出るため、フルー管合わせるためにリード管一斉に調律する仕組みを持つものもある。

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:48 UTC 版)

ティンパニ」の記事における「調律」の解説

音高D2-C4の範囲で調律できる。従来音高F2-F3の範囲調律するのが一般的である。近現代においてはそれより更に低いまたは高い音高求め場合もあるが(ベルク管弦楽のための3つの小品』など)、音質が緩すぎてはっきり聞こえなかったり張りつめすぎて響き欠けるなどの問題があり、あまり一般的ではない。29インチ上の大型楽器では、これらの拡張音高(のうちの低い方)も音質にさほどの問題なく演奏することが出来る。 古典時代では26インチ楽器はBb2-F3、29インチ楽器はF2-C3の範囲で調律できたが、主音26インチ属音29インチにして4度間隔前者D3後者A2調律することが多く、最も良い音が出た。したがってバッハトランペットとともにニ長調周辺音高調性活躍することが多かった。なお、牛皮の手締め式だったので調律に15程度かかったという。 ベートーヴェンの交響曲第9番では楽章ごとに異なる調律を求めたまた、主音属音のみを調律していた時代には、曲が転調によってそれらの音から離れても、ロッシーニオペラ序曲のように第3音や第7音に相当する箇所ティンパニを叩くことが多く用いられた。これは、ティンパニ音質均等な倍音が出るものの管楽器弦楽器比べる不明瞭なため、音高充実よりは大太鼓のように打楽器的な噪音効果優先させて用いたことによるベルリオーズリヒャルト・シュトラウス補筆管弦楽法」では、リヒャルト・シュトラウス補筆としてヴェルディの『仮面舞踏会』など初期作品におけるこれらの「無頓着な用法について「私の趣味ではない」と否定的な意見寄せているが、これはティンパニの調律容易になったシュトラウス時代反映もあるだろう。 バルトークの「弦楽打楽器チェレスタのための音楽」や『管弦楽のための協奏曲』では、演奏最中に調律を変更することが求められる。特に第5楽章205小節ではトリル奏しながらのグリッサンド指定され、ペダルティンパニでなければ演奏することができない。他にストラヴィンスキーの『』にも同様の奏法指定がある。(例示伊福部昭管絃楽法」より) 現代では、このようなペダル用いた奏法頻繁な調律の変更普通に用いられる

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調律

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STELLA GLOW」の記事における「調律」の解説

魔法の歌の力は魔女自身感情と深い拘わりがあり、心に悩みコンプレックスなどのがあると、クオリア徐々に濁って力を引き出せなくなる。

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調律

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エア・ギア」の記事における「調律」の解説

道具屋(トゥール・トゥール・トゥ)が行玉璽調整作業

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調律(チューニング)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:07 UTC 版)

夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜」の記事における「調律(チューニング)」の解説

代々比泉家が受け継いできた術。この世妖怪あの世合わせる事で、この術を行う者をお役目と呼ぶ。調律(チューニング)の実態は、妖怪あの世に送る事で、この世からは完全に消えてしまう事になる。そのため比泉の人間お役目人殺し認識している。秋名桜新町住民全員別れたくないため、調律(チューニング)はお役目の事も含めて隠していた。調律(チューニング)はただで出来るものでなく、使う度に術者自身が「この世」からズレていく代償を負う。ズレ治すには「この世」の生き物手をつないで元に戻す事である(人間以外との生き物とでもズレ治るかどうか不明)。また妖怪以外に無生物などもあの世に送ることが出来る。

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 17:53 UTC 版)

ららマジ」の記事における「調律」の解説

夢世界に巣食うディスコード倒して救い」を取り戻すこと。調律され部員器楽部復帰しホニャ会話したり、魔法使ってノイズ戦ったりできるようになる

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:22 UTC 版)

ピアノ調律」の記事における「調律」の解説

チューニングハンマーと呼ばれるピアノ専用の調律工具使用し、弦が巻かれているチューニングピンを回して音の高さ調節していく。ピアノ構造上、弦楽器一種であるが、一般的なギターバイオリンなどと違い、ほとんどの鍵盤1音につき2本または3本の弦張られている。このためミュート呼ばれるフェルト状の工具使用し、1本のみ音が出る状態にして音を聞き分ける。 各弦の張力調整する調律は、今日のほとんどのピアノ十二平均律調律されることや、弦の総数200超えること、他の弦楽器比べて張力大きく、またピン保持力も高いことなどから、演奏者自分で行うことは稀で、「ピアノ調律師(pianotuner)」と呼ばれる専門技術者が行う。実際音程精度もかなり高く誤差は1セント十二平均律半音100分の1)単位まで求められるピアノの調律も、高性能電子チューナーを使うと200本以上ある弦を迅速に調律できるだけでなく、高音部のピッチわずかに高めにしたり、同じ音の3本の弦のピッチをわざとわずかにずらすことにより、うなりを生じさせて音にふくらみ持たせるなど、従来ピアノ調律師経験感性頼ってきた作業まで機械表示参照しながらある程度行うことができるという意見もあるが、チューニングピンは回した位置簡単に止まるわけではなく、また音律正確さ以外にも、ピアノの音に含まれる雑音処理の難しさ、チューニングピンのバックラッシュ制御・ミュージックワイヤーの状態やその他部品摩耗消耗による音の変化次回調律予定時期までの間の変動見越すなど、整調整音修理実技含め、そのための充分な環境訓練、そしてそれに基づく経験要求される職域であることに変わりはない。

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 07:20 UTC 版)

ティン・ホイッスル」の記事における「調律」の解説

あらかじめチューニングスライドが備えられているものもあるが、安価な笛のほとんどは調律が不可能である。しかし、フィップル吹き口マウスピース)と筒を固定している接着剤何らかの方法剥がしフィップル部分を動かすことによって調律することが広く行われている。

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調律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:50 UTC 版)

ピアノ」の記事における「調律」の解説

詳細は「ピアノ調律」を参照 各弦の張力調整する調律は、今日のほとんどのピアノ十二平均律調律される。他の弦楽器比べて張力大きく、またピン保持力も高いため音程精度はかなり高く誤差は1セント十二平均律半音100分の1)単位まで求められる例外的に平均律以外に調律されることもあり例えば、テリー・ライリーには、通常のピアノの調律である平均律ではなく純正律調律されピアノ用い作品がある(「in C」など)。また、ジェラール・グリゼー後期作品「時の渦」は、ピアノ特定の数音四分音下げて調律することが要求される。調律の狂ったような音に聴こえるが、これは合成され倍音に基づく調律である。特に激し跳躍のある第1部カデンツァにおいて効果的に響く。いずれの場合コンサート用いる際はピアノ調律師特殊な技能が要求され、また日本コンサートホールではこのような特殊調律を断られる場合があるので、それでもあえて演奏する場合にはピアノレンタル必要になる。 「ピアノの音響特性」も参照

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