ロケット兵器
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オイゲン・ゼンガーは翼を備えたロケットを多数設計している。今日、最も良く知られているのはオイゲン・ゼンガーが第二次世界大戦前に設計したズィルバーフォーゲル(Silbervogel)と呼ばれる宇宙爆撃機である。また、A4bロケット(V2ロケットの有翼型)が1944年の後半から1945年の前半までの期間、繰り返してテストが行われていた。また、A9/A10ロケット、通称アメーリカ・ラケーテ(Amerikarakete)はICBM(大陸間弾道ミサイル)として計画されていたが計画どまりだった。
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ロケット兵器
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10kg噴進爆弾 陸軍が開発した航空機搭載型噴進爆弾。 ドイツから提供された航空機搭載型ロケット弾(詳細は不明)を参考に開発されており、主翼下に装備したレールから発射される。対空用の焼夷弾頭と対戦車用の徹甲弾頭が存在し、飛翔経路が7.7mm弾の弾道と類似しているため、機首機銃で狙いを付けてから発射する様子が描写されている。一式戦と二式単戦は最大4発、四式戦は最大6発搭載可能。シベリア戦線において初めて実戦投入され、以後ニューギニア戦線やビルマ戦線でも使用されている。 ロタ砲 陸軍第七技術研究所鉄嶺分所が開発した歩兵携行用の対戦車噴進砲。 ドイツから提供されたパンツァーシュレックを原型としており、砲弾も原型同様にタ弾(成形炸薬弾)が使用されている。ただし、試作型の7cm噴進砲の弾道安定法はパンツァーシュレックや史実のロタ砲と同じ砲弾旋転式だが、量産型の10cm噴進砲では有翼弾に変更されている。 7cm噴進砲が沿海州のハンカ湖畔での戦いに、10cm噴進砲がミッドウェイやニューギニア戦線に投入され、ソ連軍のBT戦車やT-34中戦車、米海兵隊のM4中戦車を撃破している。 丸大兵器 海軍技術研究所の主導の元に開発された射程20,000m級の航空機搭載型試作対艦噴進爆弾。 全長約5m、全幅約5m、外径約1m、自重2t強の有翼爆弾で、大型艦を一撃で撃破できる1.2tの弾頭を持つ。主機は火薬式ロケットで、約650km/hまで加速する。発射母機が距離40,000mから電探で測的を開始、高度4,000m・距離20,000mで発射、その後少しずつ高度を落として高度10mまで降下し、目標の舷側に命中させる方式が採用されている。 強化される米機動艦隊の対空砲火への対策として開発が急がれていたが、母機からの電探測的の測定誤差や丸大兵器と目標との距離測定方法、高度10mという低空飛行の自律制御の確立等に問題を抱えていた。 史実における桜花と同じ秘匿名称と似た特性を持つ兵器だが、大田大尉の関与については明らかにされていない。 丸大兵器改 海軍航空技術廠の主導の元に開発された射程7,000m級の航空機搭載型試作対艦噴進爆弾。 原型の丸大兵器と比較すると小型・軽量化を主眼とした改設計が施されており、全長4 - 5m、外径45cm、自重約700kgと航空魚雷並みの外径と重量に抑え、主翼と尾翼を折畳式(手動)とすることで、既存攻撃機の爆弾倉への搭載を可能にしている。丸大兵器同様に主機は火薬式ロケットだが、本体の小型・軽量化と偶然発見された後退翼の採用により、亜音速まで加速することが可能になった。その一方で弾頭重量が原型の約1/5の250kgまで低下したため、破壊力は大きく低下している。 弾頭の強度と炸薬の不足から直撃させても舷側装甲を貫通できないため、目標の直前で丸大兵器改を着水させ、分離した弾頭のみを海面で反跳させて減速、水中爆発により目標に被害を与えるという反跳爆撃を参考にした方式に変更された。以後、丸大兵器改系列の兵器を用いた対艦攻撃は「空中雷撃」と呼称されている。 当初は丸大兵器同様に測的を母機の機載電探に依存していたため、低命中率を克服出来ておらず、着水後の弾道も不安定だった。このため、着水実験を繰り返して弾頭の最適形状を探りつつ、音響追尾装置の追加装備による命中率の改善が試みられていた。 翔竜一一型 海軍が開発・実用化した射程7,000m級の航空機搭載型対艦誘導噴進爆弾。 基本的には丸大兵器改の改良型で、目標までの距離測定の精度向上用に小型の電探が弾頭に追加されている。 その後、命中率の向上と航空魚雷並みの破壊力を得るため、距離測定用の電探に誘導装置を組み込み、更に着水後に水中弾と同様の水中弾道をとる形状に変更された弾頭が採用されている(片舷に3発命中させれば、正規空母でも撃沈可能と判断されている)。実戦部隊では、水上見張電探を装備した電探機が翔竜を搭載した一小隊3機を攻撃位置まで誘導する接敵方法を実施している。 珊瑚海航空戦において、第五二一航空隊の陸上爆撃機「銀河」が空中雷撃によりエセックス級正規空母を撃破している。開発時に想定されていた母機は「銀河」だったが、実用化後は「銀河」隊のみならず、基地航空隊の陸攻隊や陸軍の重爆隊にも魚雷に代わる対艦攻撃兵器として配備が進められている。 史実における特別攻撃隊とほぼ同様のインパクトを米軍にあたえることになり、以後米軍は史実同様にレーダーピケット艦の配備など機動部隊の防空体制を格段に強化することになる。翔竜四一型 敵揚陸艦艇攻撃用として一一型を基に同様の射程を有するものとして開発された地上発射型翔竜(中翼・翼固定式)。その内の無誘導型の四一型甲がサイパン島の海兵隊に配備されたが、翔竜の絶対数の少なさから後述の四三型と同様に、機載型に改造され早期に射耗している。なお、艦上/陸上発射型翔竜はいずれも射出機や発射軌条が使用される。 艦攻用翔竜 第一機動艦隊所属の天山用に配備された艦攻用の翔竜(型番不明)。艦攻にも搭載できるように小型化されたものだが、陸攻用の一一型との性能に大きな差はない。 翔竜四三型(試製禰式翔竜) 海軍航空技術廠の主導の元に開発された射程50,000m級の陸上発射型の試作対艦誘導噴進爆弾。 作中の記述によると「味方拠点の沖合を遊弋する戦艦などの敵大型艦を制圧」「水上艦に搭載される長距離型」とされ、概ね40km弱の最大射程を持つ米戦艦の主砲射程圏外から攻撃可能な対艦兵器として開発された。また艦上攻撃機搭載用に小型化する開発案も存在することが作中で語られている。 開発期間を短縮するため四一型の機体設計を流用したが、主機をタービンロケットに変更したため胴体両側に空気取入口が設けられ、外径が約60cmまで拡大している。これに伴い弾頭威力が強化され、主翼も翼型等はそのままに面積を拡大している。最終誘導から命中までの手順は通常型翔竜と同じだが、長射程化に伴って中間誘導用として母機や観測機からの無線誘導もしくはレーダー波逆探知誘導装置のどちらかを選択可能。タービンロケットの特性上、初期加速が低下しているため、陸上発射型では射出機を、後述する水上艦発射型では火薬式補助ロケットを発射時に併用することで初速を稼いでいる。 未だ制式化前(四三型は仮称、制式化で五三型になるとも)の兵器で、翼については収納式や固定式といった異なる形状の機体が確認されている。訓練用機材を含め完成していた試作機全てが米軍の侵攻を控えたサイパンに搬入され、一部が機載型(四三型改)に現地改造の上で初めて実戦投入された。この際レーダー波逆探知誘導装置と最終誘導装置に更なる改造が施され、輪形陣中央部に位置する主力艦への突入率の向上が図られている。更に訓練用の模擬弾(回収のため弾頭や誘導装置の代わりに操縦装置を搭載した簡易有人機)が機銃を搭載した簡易迎撃戦闘機に現地改造されて電探妨害型B-29の迎撃に投入された。水上艦発射型禰式翔竜 陸上発射型(機載型)とは異なる形状・翼収納式の水上艦発射型翔竜(型番不明)。第二次大改装を受けた重雷装艦「北上」「大井」に搭載され、アギガン沖夜戦に投入されている。 翔竜(旧型) 火薬推進型の射程20,000m級の艦上/陸上発射型誘導対艦噴進爆弾(型番不明)。 禰式翔竜に比べて速度・射程不足や発射炎が目立ち、また誘導装置も無誘導型や逆探型の簡易なものしか搭載しておらず、命中率も低い。一方で上記の理由で機密保持の条件が緩いため、他の翔龍では禁じられた対地攻撃への使用が認められている。先述の大井・北上から遠距離では禰式翔竜を嚮導機とした上で、近距離では単独で発射される。また翼収納式なため翔竜搭載型に改装された偵察機搭載潜水艦からの発射や、分解した上で丁型潜水艦による輸送も可能。 四一型甲とは射程や翼形等が異なるが、前者については中間誘導を行わない翔竜の有効射程は20,000mが限界なので、それに合わせた大型化が図られたが、禰式翔竜の実用化で無誘導・簡易型に変更されたと考えられる。 呂式三号爆弾 海軍が開発した航空機搭載型の大型機攻撃用噴進爆弾。 誘導機能は未装備ながら、米軍のVT信管を模倣して実用化した日本製近接信管を装備しており、直撃せずとも至近距離での爆散によって目標に損害を与えることが可能。史実の三式二七号爆弾等がレール発射式であるのに対し、投下後にロケットエンジンに点火する方式を採用している。通常は発射後斜銃と同じ前上方30°の角度で直進するように設定されているが、母機からの弾道の調整もある程度可能。少排煙の大推力火薬式ロケットエンジンを装備しており、20mm斜銃とほぼ同じ弾道を描くとされ、作中では発射位置から3,000m以上上空に位置する目標への攻撃に成功している(これから推定される有効射程距離は6,000m以上)。不発弾の鹵獲防止対策として、従来の時限信管による自爆機能を備えている。重量や寸法については不明。 夜間戦闘機「極光」は主翼下に最大4発の搭載が可能で、本土防空戦序盤において電子偵察型B-29を撃破している。このとき、呂式三号爆弾による対大型機攻撃も翔竜による対艦攻撃に準じて「空中雷撃」と呼称されている。
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