電子偵察型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 02:41 UTC 版)
「C-2 (航空機・日本)」の記事における「電子偵察型」の解説
航空幕僚監部では、4機のYS-11EB電子測定(ELINT)機の後継機として、C-2を改造母機とする研究を行っている。技術研究本部でも当初から電子戦任務への適合性を視野に入れた開発を進めており、システムを搭載した後継機は、YS-11同様に4機程度が調達される予定である。電子戦システムには技本が開発している「将来電子測定機搭載システム」(ALR-X)が採用される事になる。 このシステムは、 広帯域で高感度のデジタル信号処理が可能な受信方式 マルチビーム機能を有し、ビーム形状の制御や偏波面の計測が可能なDBF(デジタル・ビーム・フォーミング)アンテナ方式 瞬時に変化する複雑な信号について素早く分析できる能力 システムのモジュール化により、進歩した要素技術を組み込めること ソフトウェア受信技術により、ソフトウェアを入れ替えることで各種変調方式に対応 マルチビーム化と受信機多チャンネル化による多目標同時収集 データリンクや衛星通信などとの連接による航跡情報の活用および収集データのタイムリーな報告 などを特徴としている。2015年に機首のレドームが大きくなり、機首下にアンテナ、前部胴体上面、後部胴体側面および上面、垂直尾翼上部、胴体尾部に各種送受信アンテナを収納したドーム/フェアリングを装備して、貨物室内に受信装置、信号処理装置、表示装置を搭載した予想図が公開され、2018年2月8日には、試作2号機を元にした改修機が岐阜基地で初飛行している。 2020年10月1日、電波情報収集機RC-2(18-1202)が入間基地に正式配備された。 なおP-1も電子情報・画像情報偵察型や早期警戒型など派生型の研究が行われている。
※この「電子偵察型」の解説は、「C-2 (航空機・日本)」の解説の一部です。
「電子偵察型」を含む「C-2 (航空機・日本)」の記事については、「C-2 (航空機・日本)」の概要を参照ください。
- 電子偵察型のページへのリンク