三省堂 大辞林 |
航空軍事用語辞典++ |
【偵察機】
敵の情報を収集することを専門に行う軍用機。
第一次世界大戦で飛行機の優れた速度と視界を利用し、偵察任務に使用し始めたのが軍用機の歴史の始まりでもある。
黎明期の偵察機は操縦士が目視で敵勢力の接近を警戒したり、敵施設の写真撮影を行うなど極めて単純な任務であった上、地上偵察の補助的な役割に止まり、戦闘機などがそのまま流用されていた。
第二次世界大戦ごろには航続距離が大きく電信員の搭乗可能な攻撃機が主に偵察任務に充てられることが多くなった。 また、戦闘機の高性能化に伴い、その追撃を振り切れる速度が必要となり、偵察専門の機体も実用化され活躍した。
現在ではひとくくりに偵察機と言っても、強行偵察を行うため戦闘機を改造して造られた戦術偵察機から、高高度(もしくは超音速)で飛行し仮想敵国全体の防衛網偵察を担当する戦略偵察機、またRC-135のような大型の電子偵察機など、多様な機種が運用されている。
情報収集手段は従来のフィルムカメラから、デジタルカメラや赤外線ラインスキャナーなどの電子機器を使用する機体が増えつつあり、データリンクによるリアルタイムでの偵察も可能な機体もある。
実戦において兵站と並び最重要な「情報」を収集する航空機だけに、近年では偵察機の優劣が戦力の決定的違いになりつつある。
戦闘機のマルチロール化が進むにつれ、専用の偵察機ではなく、偵察ポッドを搭載し偵察任務にあたることも多く、また無人機が最も進んでいる分野でもある。
関連:偵察衛星 ELINT
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偵察機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/30 21:14 UTC 版)
偵察機(ていさつき、英:surveillance aircraft)は、敵性地域などの状況を把握するために偵察など情報収集を行う軍用機(航空機)のひとつ。- ^ 偵察衛星では地上からほぼ垂直の偵察になるため崖や峡谷、フィヨルドのような場所に横穴を掘り、そこに兵器を隠したり身を潜めたり等の擬装工作が成されると、衛星軌道上からでは、目標を発見することが非常に困難となる(事実上不可能)。 偵察機は敵領域内まで侵入しなくとも付近を飛行するだけでも情報を得ることができる。
- ^ 飛行機(軍用機)は戦車・潜水艦などとともに同大戦において本格的に運用された新兵器であった。
- ^ 東京帝大航空研究所の航研機操縦者として、1938年(昭和13年)に国際航空連盟公式認定の周回長距離飛行世界記録を樹立した。
- ^ なお、日本陸軍はほかに戦術偵察機として九九式軍偵察機や九八式直協偵察機を開発・運用している。