ガミラス帝国
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ガミラス帝国(ガミラスていこく)は、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」に登場する架空の帝国。母星のガミラス星は大マゼラン星雲にあり、恒星間航行可能な宇宙艦隊を擁して銀河系にまで進出。初作『宇宙戦艦ヤマト』では地球人類を滅亡寸前に追い詰めた敵対勢力であり、後に和解する。母星を失った後は、ガミラス民族発祥の地である銀河系のガルマン星をボラー連邦から解放してガルマン・ガミラス帝国を建国する。
注釈
- ^ 松本零士の漫画版では「有機王水」と記述されている。
- ^ ひおあきらの漫画版ではガミラス星の地殻が二重であるという描写はなく、ビル群は地表から直立しており、ヤマトを追撃するデスラー艦は総統府と兼ねてはいない。
- ^ このエピソードでは、ガミラス人が肌の色を除けば地球人と同じ外見をしている事に古代が驚いているシーンが存在するが、古代はこれ以前にタイタンと冥王星基地でガミラス人の外観を見ているため、矛盾が生じている。リメイク版の『2199』ではエンケラドゥス(旧作におけるタイタンに相当)で遭遇した相手は機械化兵のガミロイドに、冥王星の反射衛星砲攻略も敵兵士に遭遇しない航空偵察に変更されたため、この矛盾は解消(このため古代はヤマトを訪問したメルダの顔を見るまでガミロイドを基準に捉えており、ガミラス人が全員機械化人間ではないかと考えていた。)されている。
- ^ ただし、その後も稀に赤に塗り間違えられているシーンもある。PSゲーム版では赤で統一されている。
- ^ 例外として、『ヤマト』パイロットフィルム版および『ヤマト』第15話では、赤と黄が混ざった光弾色が描写されている。また『完結編』では橙色で描かれている。
- ^ この穴は外殻の一部を他星系に移植して出来た物であり、移植した外殻の内の一つが木星の浮遊大陸である[7]
- ^ 穴から光が差し込む画もわずかながら存在するが、空は暗いままである。
- ^ より上位の「名誉ガミラス臣民」も存在し、戦死したヴァルケ・シュルツの妻子はアベルト・デスラーの計らいでこれに昇格している。
- ^ 別の民族であることを明確化するという制作上の理由からも、肌や血液の色はガミラス人とは異なっている。
- ^ 旧作本編中では出てこず、ひおあきらの漫画版に出てきた[8]名称である。
- ^ アベルト・デスラーが幼少の頃に星の寿命が残り100年程と判明し、内核が融解を始めていることが確認されていた。
- ^ 古代イスカンダル人が行った「惑星全体規模のエレメントを使用する」場合と異なり、知的生命体(ガルマン人)の持つ星のエレメントを使ったことで効果が限定的なものとなったため。ヤマトのコスモリバースシステムで再生した地球がガミラス侵攻前の環境の完全な再現にはならなかったのと同様の理由だが、地球の場合と違い、環境の再構築を異なる惑星に対して行ったことで非常に不安定な状態なり、コアの異常活性化と融解を招いてしまった[16]。
- ^ 『2199』第10話で射殺された、親衛隊情報将校パレン・ネルゲの流血シーンや、第15話で射殺された惑星オルタリア総督の血などより。
- ^ 飲食物も地球人と同じものを摂取できる。味覚も大きな違いは無く、『2199』第22話でメルダ・ディッツが初めて食べたパフェの味に感動したり、小説版『星巡る方舟』ではフォムト・バーガーがヤマトの糧食を「ガミラスのより美味い」と評したりしている。
- ^ 青い肌に関しては、現実でもファゲイト一族の例がある。この例では遺伝的に「シトクロム-b5 メトヘモグロビン還元酵素」と呼ばれる酵素が欠けていることが原因で「メトヘモグロビン血症」という常染色体劣性疾患を引き起こすことで青い肌になっている。
- ^ その一方で、エルク・ドメルやレドフ・ヒス、ヴォルフ・フラーケンとUX-01のクルー達等の様に、差別感情を持たず、ザルツ人や地球人にも分け隔てなく接するガミラス人も多く存在している。
- ^ 『2199』第10話におけるメルダ・ディッツの発言より。ただし、青以外の色が決して軽んじられているわけでもなく、メルダは赤をパーソナルカラーにしている。
- ^ “実体”としての知的生命体及び星を消滅させて「星のエレメント」を収集し、イスカンダル星の聖所サンクテルに保管すること。
- ^ 豊田巧の小説版『2199』では、イスカンダル人を祖として誕生した民族であると語られている[18]。
- ^ ガルマン星の環境が「奇跡的な程に」ガミラス人の生存に一致していたのは、ガミラス人にとって「紛れもない故郷」だったからであり、また、イスカンダルがガルマン人とガルマン星そのものに「救済の儀式」を執り行わなかったのは、「ガルマン星を銀河系救済の拠点とする」ために敢えて残していたと推察されている[16]。
- ^ そのアナライザーに関してもメルダからは「わかりにくい」と一蹴されている。
- ^ 第五章時点で使用されているのは、「ガーレ」と「ゾル星系」(こちらはガトランティスが使用)のみ。
- ^ 英語の「イエス・サー」に当てはめると、「ザー」は「イエス」、「ベルク」は「サー」に相当する[24]。
- ^ 「テローア」は設定のみで、『2199』劇中では地球自体も「テロン」と呼称している。なお「テローア」は、劇中では『2199』第24話でイスカンダル語での使用シーンがある。
- ^ この機構自体に設定は特になく、メカにキャラクター性を与えるという演出的意図で作られた[32]。
- ^ 「全宇宙の知的生命体を救済する」というイスカンダルの理念[38]。
出典
- ^ 「ヤマト制作秘話 Sheet02 ラジェンドラ星人の秘密」『週刊宇宙戦艦ヤマト OFFICIAL FACTFILE』第2号 p.33
- ^ 「宇宙戦艦ヤマトIII DVD MEMORIAL BOX」(バンダイビジュアル、2001年、BCBA-0532)解説小冊子『宇宙戦艦ヤマトIII DVDメモリアルボックス 保完ファイル』p.11
- ^ 松本零士『宇宙戦艦ヤマト(1)イスカンダル遥か』秋田書店(秋田文庫)、1994年8月15日、p.29, p.212。ISBN 4-253-17017-X
- ^ a b 「宇宙戦艦ヤマト TV BD-BOX(豪華版)」(バンダイビジュアル、2012年、BCXA-0452)解説小冊子『豪華版ファイル』[要ページ番号]
- ^ 「大銀河科学技術講座 Sheet58B 星間国家の超兵器(2)」『週刊宇宙戦艦ヤマト OFFICIAL FACTFILE』第41号p.26
- ^ 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 設定資料集』(スタジオDNA、2001年、ISBN 4-921066-84-1)p.035掲載のゲーム画面キャプチャ画像より。
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」劇場パンフレット』p.16
- ^ ひおあきら『宇宙戦艦ヤマト(2)』(メディアファクトリー〈MFコミックス〉、2009年、ISBN 978-4-8401-2949-7)p.262
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.349
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.215,p.217
- ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』pp.213-214
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.324
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.324, p.342。
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.330, p.342
- ^ 福井晴敏(ストーリー)、皆川ゆか『小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち I《地球復興》』(KADOKAWA、2017年10月13日、初版、ISBN 978-4041062081)pp.258-259, 265
- ^ a b 『「宇宙戦艦ヤマト2205 後章 -STASHA-」劇場パンフレット』p.11
- ^ 「設定メモ(2) 『ヤマト2202』における「二人のデスラー」」『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち -全記録集- シナリオ編 COMPLETE WORKS』KADOKAWA、2019年6月、p.295。ISBN 978-4-04-108341-3
- ^ 豊田巧『宇宙戦艦ヤマト2199 下』(マッグガーデン、2014年、ISBN 978-4-8000-0246-4)p.274
- ^ 『YRAラジオヤマト』第2回(2012年4月9日配信)でチョーが明言。
- ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.261
- ^ 『ハイパーホビー』2012年9月号p.103より。
- ^ サンケイスポーツ特別版2017年3月24日号『宇宙戦艦ヤマト2202新聞』(産業経済新聞社、2017年2月24日発行)25面
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」劇場パンフレット』p.18および『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』pp.260-261を参照。
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.261
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199ぴあ』p. 25
- ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.143
- ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.142
- ^ a b 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」劇場パンフレット』p.16
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.181
- ^ a b 村瀬直志編「『宇宙戦艦ヤマト2199』出渕裕・西井正典インタビュー」『月刊ホビージャパン』2012年5月号、ホビージャパン、168-169頁。
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.101
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.260
- ^ a b c 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [GARMILLAS]』p.004
- ^ “ヤマトらしい美術を「愛」と「根拠ある理由」で支える「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」美術監督・谷岡善王さんインタビューイ”. GIGAZINE (2019年3月12日). 2019年3月13日閲覧。
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」劇場パンフレット』p.17
- ^ a b c 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」劇場パンフレット』p.16
- ^ a b c d 『「宇宙戦艦ヤマト2202 第五章 煉獄篇」劇場パンフレット』p.10
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.143。
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」劇場パンフレット』p.18
- ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-Vol.2』p.143
- ^ 『グレートメカニックG 2017 SUMMER』(双葉社、2017年、ISBN 978-4-575-46503-7)p.009
- ^ a b 『「宇宙戦艦ヤマト2202 第三章 純愛篇」劇場パンフレット』(バンダイビジュアル、2017年10月)p.19
- ^ 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 外伝I ガミラス万歳(ガーレ・ガミロン)」『月刊ニュータイプ2017年3月号』(KADOKAWA、2017年2月10日)pp. 114-115
- ^ 福井晴敏(ストーリー)、皆川ゆか『小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち I《地球復興》』(KADOKAWA、2017年10月13日、初版、ISBN 978-4041062081)pp.194-198
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」劇場パンフレット』(バンダイナムコアーツ、2021年10月)p.10
- ^ a b 『「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」劇場パンフレット』(バンダイナムコアーツ、2021年10月)p.05
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」劇場パンフレット』(バンダイナムコアーツ、2021年10月)pp.05-06
ガミラス帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:32 UTC 版)
サンザーの第8惑星を母星とする星間国家。地球の暦で20世紀初め以来、宇宙侵略を着々と進めていたが、母星の寿命が近づいたため地球への移住を計画し、地球人類の抹殺を計る。火山活動などによる浸食で地下に空洞が広がり、その天井にも都市が築かれているほか、海は濃硫酸と化している。
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ガミラス帝国
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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の記事における「ガミラス帝国」の解説
ローレン・バレル 声 - てらそままさき ガミラス帝国地球大使。普段は月にある大使館に駐在。穏健な文官だが、部下のキーマンを使い、ヤマトクルーの動静を窺うと共に支援を行う。 アベルト・デスラー 声 - 山寺宏一 元大ガミラス帝星永世総統。亜空間ゲート内でデウスーラII世の爆沈と共に爆死したかに思われたが生き延びており、ガトランティスの客将としてヤマトの前に立ちふさがる。
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ガミラス帝国
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デスラー 『さらば』では白色彗星帝国に身を寄せた経緯は詳しく描かれなかったが、本作では死亡して宇宙空間に漂っていたところを彗星帝国の先遣部隊に救出され、蘇生医療を施されたという描写が付け加えられている。また、『さらば』とは違って、白色彗星帝国に同盟国の賓客として迎えられている。 ズォーダー以外の彗星帝国の人間とは折り合いが悪く、上述の通りサーベラー達の策謀によって捕えられるなど、彗星帝国側のストーリーの中心的人物になっている。 ヤマトとの最終決戦では、死亡はせず、森雪に対してガミラス本星戦を暗喩的に持ち出して都市帝国本体の攻略方法を教え、去っていく。 タラン デスラーの側近。キャラクターデザインが『宇宙戦艦ヤマト』『さらば』とは変更されており、以後のシリーズにおけるタランの容貌として踏襲されている。
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ガミラス帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 22:10 UTC 版)
第1作での主敵だった国家。ヤマトとの戦いで滅んだが、彗星帝国へ身を寄せたデスラーを中心として残存勢力が集結し、ヤマトへの復讐とガミラス再建を目指す。
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ガミラス帝国(PSゲームシリーズ第5作)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 09:11 UTC 版)
「宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場艦船一覧」の記事における「ガミラス帝国(PSゲームシリーズ第5作)」の解説
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ガミラス帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:18 UTC 版)
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の記事における「ガミラス帝国」の解説
前作におけるヤマトの主敵。国家としては滅びており、デスラーとタランの2名が彗星帝国の軍門に下っている。
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ガミラス帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 19:14 UTC 版)
戦闘空母と並び、ガミラス帝国の持つ主力宇宙空母の一種である。正式名称は多層式宇宙空母。デザイン担当は松本零士、加藤直之。 艦の前方に突き出した発着甲板が三層に重なっている姿から三段空母と呼ばれる。ただし、正確には艦体後半部の最上層にも甲板がもう1層あり、さらにサブノズルの上にも着艦専用の甲板がある。発展型として、ガルマン・ガミラス時代に建造された新三段空母と二連三段空母がある。 実在した多段式空母と同様に、艦前部に段違いに3つの甲板を備え、各甲板に白い中心線が書かれている。最上層の甲板の左舷はアングルド・デッキ(斜め離艦用飛行甲板)がある。しかし、設定資料が不明瞭で、前方右舷より艦体を臨むと、最上層甲板の一部が欠き取られたデザインのようにも見えるため、劇中ではそのように間違って描写されることが多い。 艦橋は小型のものを右舷後部付近に斜めに飛び出すように設置され、左舷前部には迎撃レーダーを設置している。推進ノズルは艦後部に大型のものが2基、艦底後部に小型のものが3基ある。艦載機収納用のエレベーターもあるが、作画によって数がまちまちとなっている。 武装として砲身付きの3連装フェーザー砲を、舷側部に前方を指向した各1基ずつ、その下部に後方を指向した各1基ずつ、艦底部には前方に向けて2基並列配置しており、全6基、計18門装備する。また、4連装対空パルスレーザー砲を舷側後部に4基ずつ計8基、計32門を搭載している。 艦底部には、着陸用の引き込み式のゴムタイヤの主脚を有する。 第1作では、バラン星における対ヤマト戦で失敗を犯したドメルの起死回生策を活かす新鋭艦として描かれたが、その後も、ガミラス帝国の主力空母として各続編作品に登場している。 松本零士によるラフデザインが3種類存在する[要出典]。 最初のものは甲板の下に艦体があったもので、角ばった艦首には双胴を思わせる隙間が縦に空いている。艦橋が右舷後部にある点は決定稿に近いレイアウトであった。だが、最上層甲板と艦後部の着艦用甲板はなく、武装も見受けられない。「決定稿」の判子が押されていたが、あとからバッテンで書き消されており、不採用となった[要出典]。 2番目のものは、艦後部に着艦用甲板を有し、左舷に迎撃レーダーが設置され、艦首が甲板のみとなるなど決定稿のデザインに近くはなったが、艦橋構造物を極端に艦後方に設置したレイアウトや発進口周りは戦闘空母に近いデザインで、構造物は丸み帯びていた。艦橋付近に迎撃用と思われるレーザー砲塔群が存在し、アングルド・デッキが両舷に存在していた[要出典]。 3番目のものは上層甲板が設置されるなど、決定稿とほぼ同じだが、艦橋のデザインが異なっている[要出典]。 なお、「三段空母」という名称が定着している本艦だが、実際に劇中でそのように呼ばれたことは1度もない。
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