Tagged Image File Format JPEG圧縮

Tagged Image File Format

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 02:03 UTC 版)

JPEG圧縮

TIFF6.0で導入されたJPEG圧縮については、仕様上の不備が指摘されており、後に発行されたAdobe Photoshop Technical Notesによって大幅な変更が加えられた。この変更では、従来のTIFF6.0でJPEG圧縮のために定義されていたCompression=6および関連タグを廃止し、代わりに新しくCompression=7およびそれに関連するタグが導入されている。これによって様々な問題点がクリアされ実装も容易になったことから徐々にこの形式への移行が進んでいるが、互換性などの問題から従来のCompression=6も引き続き使われている。なおCompression=6ではタグの記述方法が難解なことなどから、TIFF6.0の仕様にさえも準拠せず独自の解釈でエンコード/デコードを行うアプリケーションソフトウェアも少なくない。そのため、JPEG圧縮のTIFFファイルの中には著しく互換性の低いものがある。

マルチページ

ひとつのファイルの中に複数の画像を格納したマルチページファイルを構成できるのもTIFFの特徴のひとつである。タグ情報はページごとに独立して管理されるため、ページごとに画像のサイズ、圧縮方法、カラー形式などを独立して決めることができる。ページ数自体に制限はないが、あまりにもページ数が多いとTIFFの理論的な上限サイズである4GBに達することがあるため注意が必要である。またアプリケーションソフトウェアによっては2GBまでしかサポートしないものもあるため、2GBを実質的な上限サイズと考えた方がより安全である。

マルチページファイルは、各ページが持っている「次のページ」の先頭へのポインタによって連結された線形リストとして実現されている。ここでいうポインタとは、ファイル先頭から数えたバイト数のことである。同様のポインタは、ファイル上の様々なデータの位置を表すためにも使われている。したがって、複数のTIFFファイルを単純に連結しただけではマルチページファイルにはならないし、逆にマルチページファイルの一部を単純に切り出しても正常なTIFFファイルにはならない。

ファクシミリでの利用

TIFFフォーマットには、ファクシミリ (FAX) のデータを表現するために、TIFF-Fと呼ばれるプロファイルが RFC 2306 (Tag Image File Format (TIFF) - F Profile for Facsimile) で定義されている。FAX送受信の際に用いる圧縮形式であるMH、MR、MMRなどの符号化方式に対応しているため、送受信データとの間では最小限の変換処理を行うだけでファイル化できる。また、前述したマルチページファイルの機能を利用して、複数ページを1ファイルで表現できるほか、他の多くのイメージファイル形式では表現が困難な、ピクセル縦横比の異なる画像を表現できることなどが利点として挙げられる。

InternetFAX規格のひとつである T.37では、送受信ファイル形式として TIFF-Fを使用することが明示されており、Windows FAX サービスや、その他の T.37ゲートウェイ装置は、TIFFファイルの添付された電子メールメッセージとして受信FAXを転送する。

いっぽう、クラウド利用型のファクシミリ・サービスでは対応が分かれている。日本のNTT東西地域会社が提供する「FAXお知らせメール」サービス[1]ではお知らせメールへのファクシミリ・データ添付は行われず、内容を確認するにはブラウザでログインしてTIFFファイルをダウンロードし、TIFFファイルの表示に対応したビューワアプリを利用して閲覧する方式となっている。eFaxではTIFFではなく、PDFファイルを添付したメールとしてFAXを転送する[2]NTT東日本の提供する「ひかりFAX」アプリ(公開終了[3])では、受信内容をページ毎に分かれた複数のJPEGファイルに変換して端末内に保存する。




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