ファクシミリでの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 23:12 UTC 版)
「Tagged Image File Format」の記事における「ファクシミリでの利用」の解説
TIFFフォーマットには、ファクシミリ (FAX) のデータを表現するために、TIFF-Fと呼ばれるプロファイルが RFC 2306 (Tag Image File Format (TIFF) - F Profile for Facsimile) で定義されている。FAX送受信の際に用いる圧縮形式であるMH、MR、MMRなどの符号化方式に対応しているため、送受信データとの間では最小限の変換処理を行うだけでファイル化できる。また、前述したマルチページファイルの機能を利用して、複数ページを1ファイルで表現できるほか、他の多くのイメージファイル形式では表現が困難な、ピクセル縦横比の異なる画像を表現できることなどが利点として挙げられる。 InternetFAX規格のひとつである T.37では、送受信ファイル形式として TIFF-Fを使用することが明示されており、Windows FAX サービスや、その他の T.37ゲートウェイ装置は、TIFFファイルの添付された電子メールメッセージとして受信FAXを転送する。 いっぽう、クラウド利用型のファクシミリ・サービスでは対応が分かれている。日本のNTT東西地域会社が提供する「FAXお知らせメール」サービスではお知らせメールへのファクシミリ・データ添付は行われず、内容を確認するにはブラウザでログインしてTIFFファイルをダウンロードし、TIFFファイルの表示に対応したビューワアプリを利用して閲覧する方式となっている。eFaxではTIFFではなく、PDFファイルを添付したメールとしてFAXを転送する。NTT東日本の提供する「ひかりFAX」アプリ(公開終了)では、受信内容をページ毎に分かれた複数のJPEGファイルに変換して端末内に保存する。
※この「ファクシミリでの利用」の解説は、「Tagged Image File Format」の解説の一部です。
「ファクシミリでの利用」を含む「Tagged Image File Format」の記事については、「Tagged Image File Format」の概要を参照ください。
- ファクシミリでの利用のページへのリンク