青空文庫 著作権保護期間延長への対応

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青空文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 09:32 UTC 版)

著作権保護期間延長への対応

2003年以降、米国政府は「年次改革要望書」を通じ、日本政府に対して著作権の保護期間を「個人の場合は死後70年・法人の場合は公表後95年」に延長することを要求している。これを受けて文化庁は、2007年中に文化審議会著作権分科会で結論を得ると表明した。保護期間を延長する法改正がなされた場合、青空文庫は改正法の施行から最短でも20年間は新規の作品登録が困難になるおそれがあるため、2005年1月1日付けで反対声明を公表した。さらに、2007年1月1日からは同趣旨の請願署名を開始した[23]

日本国外ではその時点で、エリック・エルドレッド(Eric Eldred)やオーストラリアプロジェクト・グーテンベルクの活動が著作権保護期間延長によって困難になってきていた。青空文庫が延長反対を表明し、請願署名をおこなったのも[24]、そうした前例を受けてのことである。

2015年10月5日に大筋合意に達した環太平洋経済連携協定(TPP)の中に著作権の保護期間延長を求める条項が含まれており、妥結の結果法改正が行われると青空文庫の活動にも影響が生じることから、今後を懸念する意見も出た[25]

その後、上記のTPPに対応した改正著作権法が成立し、2018年12月30日より施行された[26]。これに伴い、法改正がなければ2019年にパブリックドメインになるはずだった、1968年死去の著作者による作品の公開は20年後まで延期となった[26]。青空文庫ウェブサイトでは2019年1月1日付で、公開を予定しながら法改正により延期した著作者28人のリストを掲載した[27]。1月10日に関係者などが開いた「著作権延長後の世界で、我われは何をすべきか」というシンポジウムでは、保護期間でも著作者の同意のある作品や著作権者不明作品の公開も検討対象となっていることが報告された[26]




注釈

  1. ^ 青空文庫トップページ下部の「収録作品数」より。

出典

  1. ^ 青空文庫 Aozora Bunko - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)
  2. ^ 青空文庫収録ファイルの取り扱い規準
  3. ^ a b 青空文庫の仕組みのページより。
  4. ^ a b c d 「(文化の扉)はじめての青空文庫 タブレット広まり利用者急増」朝日新聞2012年1月23日31ページ
  5. ^ 『青空文庫ものがたり』:新字新仮名 - 青空文庫
  6. ^ 「メディア事情:ネットで文化遺産共有=国立情報学研究所客員教授・岡村久道氏」毎日新聞東京朝刊2006年9月10日26ページ
  7. ^ 青空文庫 2016年-2017年の年間アクセス増率分析 aozorablog 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2018年1月22日
  8. ^ a b 『日本の電子出版を創ってきた男たち: この声を聞かずして、電子出版を語るなかれ。』 ISBN 978-4-86478-002-5 「日本が誇る青空文庫の軌跡」OnDeck編集部 2015年2月6日
  9. ^ 青空文庫への作品収録を望まれる方へ
  10. ^ 青空文庫 分野別リスト
  11. ^ 2011年03月15日 収録作品数1万点 - そらもよう
  12. ^ 工藤ひろえ (2011年3月16日). “青空文庫、収録作品が1万点に到達”. INTERNET Watch. 2019年6月7日閲覧。
  13. ^ 工作員志願者へのお願い (青空文庫)を参照。
  14. ^ 新規公開作品
  15. ^ 青空文庫編 作業の進み方
  16. ^ 青空文庫のしくみ
  17. ^ 「Code for 青空文庫」アイデアソン #1 - ATND
  18. ^ aozorahack - GitHub
  19. ^ HTML版工作員作業マニュアル 2.入力-1(青空文庫)→(5)特殊な表記
  20. ^ 視覚障碍者読書支援協会”. 視覚障碍者読書支援協会. 2011年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月7日閲覧。
  21. ^ 富田倫生〈イネーブル・ライブラリー〉としての青空文庫」『現代の図書館』第37巻3号(通巻 151)、日本図書館協会、1999年9月、 176-181頁、 ISSN 0016-6332
  22. ^ 「リンク」ページ(青空文庫)
  23. ^ 2005年01月01日 著作権保護期間の70年延長に反対する - そらもよう
  24. ^ 著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名 (最終更新 2008年10月13日、青空文庫)
  25. ^ TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる?”. THE PAGE(ザ・ページ) (2015年8月8日). 2019年7月17日閲覧。 [1]
  26. ^ a b c “「青空文庫がやせ細っていく」 著作権保護「70年」、新規作品公開が凍結され対応模索”. ORCON NEWS(弁護士ドットコムニュースからの転載). (2019年1月12日). https://www.oricon.co.jp/article/669879/ 2019年1月14日閲覧。 
  27. ^ 2019年01月01日 20年先の種を蒔く――真実は時の娘 - そらもよう


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