尖圭コンジローマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 05:22 UTC 版)
予防
一般にコンドームの使用による予防が重要となる[7]。しかしコンドームが被っていない部分への感染リスクはまだある[4]。完治するまで性行為は避けるべきである[4]。
ワクチン
メルクより尖圭コンジローマと子宮頸癌の原因ウイルスであるHPV6、11、16、18型のワクチン、商品名ガーダシルが2011年8月、日本でも承認され、ワクチン接種が可能となった。13歳(中学1年生)から17歳(高校2年生)の女子を助成対象に、無料接種が可能となっている。
2009年10月、日本で認可されたグラクソ・スミスクラインのHPV感染予防ワクチン『サーバリックス』の感染予防対象は16、18型であり、コンジローマの主となる6、11型ではない(アメリカ合衆国では、サーバリックスが発売中止となっている)。
HPVに感染していない女性を対象にした大規模臨床試験では、80%近い予防効果があったと報告されている。すでに感染したHPVを排除する効果はない[4]。日本での1,600人を対象とした臨床検査では、ワクチンによって尖圭コンジローマが100%抑制されたと報告された[10]。日本は厚生労働省が承認していないが、尖圭コンジローマの抑制のため、45歳までの男性へHPVワクチン投与も、世界的に推奨されている。
出典
参考文献
- 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン2016」(PDF)『日本性感染症学会誌』第27巻1 Supplement、2016年11月。
外部リンク
- ^ a b https://www.mochida.co.jp/ibonnu/04/05.html
- ^ “ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんなど) - Know VPD!”. www.know-vpd.jp. 2021年10月6日閲覧。
- ^ “HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)男性への接種について | みうら泌尿器科クリニック”. muc-kobe.jp. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “Anogenital Warts / 2015 STD Treatment Guidelines”. アメリカ疾病予防管理センター (2015年6月4日). 2018年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g 性感染症 診断・治療ガイドライン 2016, p. 69.
- ^ a b c d e f g Lopaschuk CC (July 2013). “New approach to managing genital warts”. Can Fam Physician 59 (7): 731-6. PMC 3710035. PMID 23851535 .
- ^ a b c d 性感染症 診断・治療ガイドライン 2016, p. 71.
- ^ a b c d e f g 性感染症 診断・治療ガイドライン 2016, p. 70.
- ^ 谷口彰治、幸野健、細見尚子、東奈津子、山本直樹「ヨクイニンによる難治性尖圭コンジロームの治療」『西日本皮膚科』第62巻第3号、2000年、389-391頁、doi:10.2336/nishinihonhifu.62.389、NAID 130004474602。
- ^ ガーダシル添付文書
固有名詞の分類
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