セマンティック・ウェブ セマンティック・ウェブの概要

セマンティック・ウェブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/07 05:55 UTC 版)

現在のワールド・ワイド・ウェブ上のコンテンツは主にHTMLで記述されている。HTMLでは文書構造を伝えることは可能だが、個々の単語の意味をはじめとする詳細な意味を伝えることはできない。これに対し、セマンティック・ウェブはXMLによって記述した文書にRDFOWLを用いてタグを付け加える。この、データの意味を記述したタグが文書の含む意味を形式化し、コンピュータによる自動的な情報の収集や分析へのアプローチが可能となると期待されている。オントロジーを扱う階層まではW3Cにより標準化されているが、それ以上の階層の開発は難しいため、実現と標準化には長期間掛かると予想されている。また、既存のWebサイトに対するメタデータ付与の作業が必要であるため、Web全域への普及に関しても長期間掛かると予想されている。

セマンティックウェブはXMLXML SchemaRDFRDF Schema英語版OWLなどの標準およびツール群から構成されている。「OWL ウェブ・オントロジー言語概要」[1]はセマンティックウェブにおけるこれら標準およびツール群の機能・関連について述べている。

近年では、Google検索のリッチスニペットなどの応用例が存在する[2]

Web 3.0との関係

バーナーズ=リーの理論によると、現世代のWeb 2.0までのウェブはまだ「ドキュメントの網」。次は「データの網」の具現が課題であり、それがWeb 3.0である。Web2.0上の全てのSVGの関係性と大量の横断的データが統合されたセマンティックウェブにアクセスできる時に実現が可能になるのではないかとしている(2006年)[3]

脚注

関連項目

参考文献

外部リンク


  1. ^ OWL Web Ontology Language Overview
  2. ^ Introduction to Structured Data” (英語). Google Developers. 2017年3月25日閲覧。
  3. ^ “A 'more revolutionary' Web”. NYTimes. (2006年5月23日) 


「セマンティック・ウェブ」の続きの解説一覧




セマンティック・ウェブと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セマンティック・ウェブ」の関連用語

セマンティック・ウェブのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セマンティック・ウェブのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセマンティック・ウェブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS