アメリカ英語 アメリカ英語の概要

アメリカ英語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 03:55 UTC 版)

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アメリカ英語
American English
話される国 アメリカ合衆国
話者数 2億2500万人 (2010年)[1]
第二母語話者:2500万人 (2003)
言語系統
表記体系 ラテン文字
en:American Braille
en:Deseret alphabet (限定的)
en:Shavian alphabet (現在不使用)
言語コード
ISO 639-1 なし
ISO 639-3
Glottolog なし
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概要

イギリス英語ほどの著しい地域差はないが、アメリカ英語にも方言は存在する。おおまかには、北部南部に分けられ、東海岸西海岸によっても違いがある。黒人英語のように、人種・民族・階層ごとの言葉の違い(社会方言)もある。テレビメディアで話されている標準的な英語General American )に最も近い英語は「中西部」とされる(アメリカ合衆国中西部#言語的特性も参照)。言語学において、ある国や地域における言語が遠隔の地に移植されると、その当時使われていた語彙、発音、語法がそのまま温存される傾向にあり、アメリカ英語も同様である。

綴りと発音

アメリカ英語はエリザベス1世時代に使われていた英語が基盤となっており、アメリカ英語の方が古い形を保っている部分もある[2]

  • get」や「forget」といった一部の動詞の過去分詞の形が、イギリス英語ではそれぞれ「got」および「forgot」であるが、アメリカ英語だと「gotten」および「forgotten」が使われている。イギリスにおいては、これらの過去分詞は、時代を経てそれぞれ「got」「forgot」が使われるようになったが、アメリカにおいては、この古い用法を残している。
  • ask」、「dance」、「fast」の「a」の発音は、イギリス英語では[ɑː]、アメリカ英語では[æ])。「top」や「stop」の「o」の発音は、イギリス英語では[ɒ]、アメリカ英語では[ɑ])と、細かなところで微妙な違いがある。
  • schedule」の発音は、イギリス英語だと「シェジュール」が近いが、アメリカ英語だと「スケジュール」が近い。「missile」の発音は、イギリス英語では「ミサイル」、アメリカ英語だと「ミッソー」に近い。

このように、細かなところで微妙な違いが見られる。

19世紀、ノア・ウェブスターらによって綴り字が簡略化され、その後もイギリス英語とは一部の綴り字に違いが生じている[3]

  • colour」→「color」、「catalogue」→「catalog」、「centre」→「center
  • organise」のスペルは、アメリカ英語だと「organize」になる。

ラテン語の名残であるæeに簡略化してもいる。

文法に関しても、細かなところで微妙な違いが見られるが、基本的な要素についてはアメリカ英語もイギリス英語も同じである。

イギリス連邦に加盟している一部の国でも、アメリカ英語の影響が見られるようになりつつある。

日本

日本では、第二次世界大戦以前の英語教育ではイギリス英語が中心であったが、戦後はアメリカ英語が中心となった。旧文部省は長い間にわたって「英語はまず正しい発音、正しい文法を」と掲げてきたが、「それがアメリカ英語を指すのか?」と聞かれると、公式にはそのようには答えなかった。文部科学省の時代に入ると「英語らしく」というスタンスになった[4]




  1. ^ English (United States) - Ethnologue (18th ed., 2015)
  2. ^ Christine Ro (2018年2月8日). “How Americans preserved British English How Americans preserved British English”. BBC.com. 2020年9月11日閲覧。
  3. ^ アメリカ語辞典. ノア・ウェブスター. (1828年初版) 
  4. ^ 末延岑生『ニホン英語は世界で通じる』〈平凡社新書〉 2010年 ISBN 9784582855357 p44
  5. ^ The Atlas of North American English (2006).


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