ミズーリ‐がわ〔‐がは〕【ミズーリ川】
ミズーリ川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 03:19 UTC 版)
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ミズーリ川 | |
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水系 | ミシシッピ川 |
延長 | ※4,090 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 1,371,000 km2 |
水源 | ホルストン川、 フレンチ・ブロード川合流点 |
水源の標高 | 1,232 m |
河口・合流先 | ミシシッピ川(セントルイス) |
流域 | アメリカ合衆国 |
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※:3,767kmの別資料あり。 |


ミズーリ川(ミズーリがわ、英語:Missouri River)は、アメリカ合衆国中部を流れる川である。ミシシッピ川の最も大きな支流で、本流の西側に位置している。全長は4,130kmあり、流域面積はアメリカ合衆国本土のおよそ6分の1に達する。
「ミズーリ」は、この地に先住したインディアンのアルゴンキン語で、「泥の河」という意味。この川は多量の泥を含むことから英語でも「Big Muddy」(Muddy=泥の)とよばれる。
流路
源流はモンタナ州南西部、大陸分水界近くのロッキー山脈中にある。最初はジェファーソン川、マディソン川、ギャラテイン川の3つの支流が、スリーフォークス付近で合流してミズーリ川となる。峡谷を北へ流れ、グレートフォールズ付近で山脈を出る。そこには、歴史上この川の航行可能な最上流部とされてきた大きな滝がある。
それからモンタナ州の平原を東に流れ、ノースダコタ州に入る。南東に流れを変えサウスダコタ州に入り、ネブラスカ州とサウスダコタ州、アイオワ州との境界を流れる。次にスーシティ、オマハ市を経由し、ネブラスカ州、カンザス州とミズーリ州の境界を流れる。カンザスシティで東に向きを変えてミズーリ州を流れ、セントルイスの北でミシシッピ川に合流する。
歴史
ミズーリ川はアメリカの西部への拡大において非常に重要な川であった。アメリカはルイジアナ購入地の一部として獲得し、ルイスとクラークの探検が行われた。19世紀終わりには、鉄道ができる前の主要な輸送路として流域は発展した。
20世紀には上流に洪水防止、灌漑、水力発電用のダムがいくつもつくられた。フランクリン・ルーズベルト大統領が1944年洪水調整法(Flood Control Act of 1944)に署名した後、Pick-Sloan Planがミズーリ川を北アメリカ最大の貯水システムに変えた。モンタナ州のフォートペックダム、ノースダコタ州のガリソンダム、サウスダコタ州のオアヘダム、ビッグベンドダム、フォートランダルダム、サウスダコタ州とネブラスカ州境界のGavins Pointダムなどが建設されている。
支流
モンタナ州
- Jefferson River ジェファーソン川 (Montana)
- Madison River マディソン川 (Montana)
- Gallatin River ギャラテイン川 (Montana)
- Sixteenmile Creek (Montana)
- Dearborn River ディアボーン川 (Montana)
- Smith River スミス川 (Montana)
- Sun River サン川 (Montana)
- Belt Creek (Montana)
- Marias River (Montana)
- Arrow Creek (Montana)
- Judith River (Montana)
- Cow Creek (Montana)
- Musselshell River (Montana)
- Milk River ミルク川
- Redwater River レッドウォーター川
- Poplar River ポプラー川 (Montana)
- Big Muddy Creek (Montana)
ノースダコタ州
- Yellowstone Riverイエローストーン川
- Little Muddy Creek (North Dakota)
- Tobacco Garden Creek (North Dakota)
- Little Missouri River リトルミズーリ川
- Knife River ナイフ川
- Heart River ハート川
- Cannonball River キャノンボール川
サウスダコタ州
- Grand River グランド川 (South Dakota)
- Moreau River (South Dakota)
- Cheyenne River シャイアン川
- Bad River バッド川 (South Dakota)
- White River ホワイト川 (South Dakota)
- ナイアブラーラ川
- James River ジェームズ川 (South Dakota)
- Vermillion River ヴァーミリオン川 (South Dakota)
- Big Sioux River ビッグスー川
ネブラスカ、アイオワ、カンザス、ミズーリ
- Niobrara River
- Platte River プラット川
- Little Nemaha River
- Big Nemaha River
- Perry Creek (Iowa)
- Floyd River (Iowa)
- Little Sioux River (Iowa) リトルスー川
- Soldier River (Iowa)
- Boyer River (Iowa)
- Nishnabotna River (Iowa)
- Kansas River カンザス川
- Blue River (Kansas, Missouri)
- Osage River オーセージ川
- Platte River, Missouri (Missouri)
ミズーリ川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 10:40 UTC 版)
「ノースダコタ州の地理」の記事における「ミズーリ川」の解説
ミズーリ川は全長4076km、ロッキー山脈に発し、セントルイスでミシシッピ川に合流する。ミズーリ川を源流とするミシシッピ川は延長6019kmにも及び、世界第4位、北米では最長の河川である。ミズーリ川の流路のうち、約1/7がノースダコタ州を経由する。ミズーリ川の流路はコルディエラ氷床の氷河前縁に形成されていた水系をほぼ引き継いでおり、泥が多い。ミズーリ川の別名も Big Muddy(泥川) である。 ミズーリ川は州内の最大河川でもある。ミズーリ川水系は州の南西側、面積にして約1/2を占める。州の西端中央、モンタナ州から流れ込み、州都ビスマークを経由し、州の南端中央からサウスダコタ州に流れ出す。 ミズーリ川はビスマークの北西80kmに築かれたガリソンダムのため、西の州境の90km手前にいたるまで、延長286km(直線距離160km)ものダム湖、サカガウィア湖を形成している。幅は2kmから6kmである。サカガウィアの名前はネイディブ・アメリカン(ショショーニ族)の女性の名前から取られた。ビスマークのすぐ南からサウスダコタ州にかけてもダム湖、オアへ湖が延びる。こちらは、サウスダコタ州の中央に置かれた州都ピア近郊のオヘア・ダムによるもので、ダム湖の長さは372km(ノースダコタ州内は50km)に達する。幅は1kmから5kmである。ミネソタ川に置かれた4大ダム湖のうち、1つ半がノースダコタ州に広がっていることになる。 ギャリソンダムは1947年に建設が始まり、1954年に完成した規模にして世界5位のアースダム。建設費用は、2億9400万ドル。対岸の町、ガリソンから名前を取った。堤頂長は2.4km(1.5マイル)、堤高64m(210フィート)、基部の幅625m(2050フィート)、頂上は18m(60フィート)。堤と垂直にダムの断面図を描いた場合の上底、下底の長さに相当する。水力タービンの発電能力は最大515MW/時。 サカガウィア湖は178マイルに亘って伸び、湖の標高564m(1850フィート)、湖面面積1489平方km(36万8000エーカー)、湖岸線2091km(1300マイル)、容積23Mエカー・フィート。州全体を6インチの水で覆うことが可能な水量を蓄えている。 ミズーリ川は大河であり、ダム湖が形成されていることもあって、川を跨ぐ橋がごく少ない。ダム自体を併せても550kmの流路に9本しか橋がかかっていない。 モンタナ州境からサカガウィア湖に至る90kmには2本。モンタナ州境に近い58号線、ウイルストン市南西の85号線である。 サカガウィア湖内の200kmの区間には2本、すなわち、ニュータウン市のすぐ西フォアベアーズメモリアルブリッジ(23号線)と道路が利用できるガリソンダムである。 このあと、ビスマーク市に至る120kmの区間では、唯一ワッシュバーン市内の200号線だけが橋を利用できる。 ビスマーク市はすぐ西にミズーリ川が接し、例外的に4本もの橋が集中している。北から、83号線、600m下流にある大陸横断鉄道の架橋(写真参照)、さらに1200m下流の州間高速道路94号線(メモリアルブリッジ)、さらに1200m下流の810号線である。 ビスマーク市から下流、南のサウスダコタ州境内にいたる130kmの区間には橋が存在しない。 ノースダコタ州内にはミズーリ川の支流が数多い。長さ100kmを超える支流が10本以上存在する。ほとんどが、州西部バッドランドのすぐ手前に源流を発し、まっすぐ東に流れ、ミズーリ川に合流する。イエローストーン川とリトルミズーリ川のみ、ロッキー山脈に水源を持つ。逆に、東側、つまり分水嶺側からミズーリ川に流れ込む支流は数本しかない。最も大きいのがジェームズ川。北から南に流れ、サウスダコタ州内でミズーリ川に合流する。 リトルミズーリ川はモンタナ州州境付近を南から北に流れるサカガウィア湖においてミズーリ川に流れ込む。ノースダコタ州南西部のバッドランドの中心域を流れており、バッドランド周辺部はすべてリトルミズーリ川の流域である。バッドランドにおいては激しく蛇行し、無数の小さな支流が流れ込んでいる。
※この「ミズーリ川」の解説は、「ノースダコタ州の地理」の解説の一部です。
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「ミズーリ川」の例文・使い方・用例・文例
- ミズーリ川はミシシッピー川に注ぐ
- ミズーリ川流域の治水
- オマハの向かいのミズーリ川にあるアイオワ南西部の町
- ミズーリ州のカンザスに隣接するミズーリ川の傍の北東カンザスのある町
- カンザス川とミズーリ川の合流地点に位置する西ミズーリの都市
- ミズーリ川の北西のミズーリの町
- モンタナ中部ミズーリ川沿岸の都市
- サウスダコタ北東部で発祥し、南流し、アイオワ州のスーシティーでミズーリ川に合流する川
- ノースダコタ州に発する川で、サウスダコタ州を南流し、ミズーリ川に流れる
- ワイオミング州北東部に発する川で、モンタナ州とサウスダコタ州を流れ、ノースダコタ州でミズーリ川に注ぐ
- ミネソタ南西部で始まり、南西へ西アイオワのミズーリ川へと流れる川
- モンタナ州北西部のロッキー山脈に源を発し、東へ流れてミズーリ川に注ぐ川
- ミズーリ川とミシシッピ川は、ともに世界で3番目に長い川を形成する
- サウスダコタ西部で源を発し、東向きにミズーリ川に注ぐ川
- ミズーリ川の支流
- ミズーリ州の川でミズーリ川の支流
- 東進して、ミズーリ川の支流となるネブラスカ州の川
- ミズーリ川と合流するため南東を流れる西モンタナの川
- イエローストーン国立公園の中を流れるミズーリ川の支流
- かつてミズーリ川西のダコタに住んでいたカドー族の一員
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