nのフィールド関係者
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「ローゼンメイデンの登場人物一覧」の記事における「nのフィールド関係者」の解説
ローゼン(Rozen) 「ローゼンメイデン」シリーズを作った伝説の天才人形師。男性らしく、ドール達からは「お父様」と呼ばれ慕われている。生きているかのようにリアルで繊細かつ緻密な作風から、収集家や一部の人形愛好者の間で評判を呼ぶ。錬金術で不老不死となり時代を超えている。錬金術師のサンジェルマン伯爵は、彼の別名義である。 究極の少女・アリスを生み出すため、錬金術でローザミスティカを生成しドール達を作ったが、どのドールもアリスに届かなかったことに悲嘆し姿を消した、と言われている(3部TALE56-58で、より詳細な描写がある)。もとは人間で、娘を亡くした父。娘の死を機に、永遠の至高の少女と言う考えに取り付かれた。不器用な父の愛が、亡くした娘とも、ドール達ともすれ違う。 容姿は、紳士の職人だが、もはやシルエットにすぎない。ローザミスティカは彼の心の欠片であり、取り出したことで、ローゼンは空っぽの空洞となり、顔には穴が空いている。その姿はルネ・マグリットの絵画モチーフ『臨床医』に似る。とうに人の身ではなくなり、箱庭の「天蓋の大時計」が彼である、とでも言うような半ば観念と化している。 Phase27にて、幼少時代のジュンに会っていたことが判明。ジュンに人形劇と『ひとりの人形師の物語』を聞かせていた。3部TALE62にて、皆人のアリスゲームの裏側で、工房を訪れたジュンと邂逅し、彼を後継者とする。アリスに至った真紅に会い、娘たちが自分の願いを超えつつあることを認め、肯定する。 初期アニメでは、金髪の男性として描かれる(前髪で両目が隠れており表情がわからない)。2期最終話ではジュンの悲痛な叫びに応えるかのように、一度は飛び去った6つのローザミスティカと共に登場し、真紅達を復活させた後、真紅に「再びアリスを目指しなさい。しかし、その手段がアリスゲームだけとは限らない」と告げて去る。初期アニメ特別編(1期の過去)では、水銀燈を腹部を完成させずローザミスティカも与えないまま放置し、第2ドールから第6(7)ドールを作ってそのまま旅立ってしまう。のちに(胴部が壊れた)水銀燈の前に現われローザミスティカを与える。水銀燈関連についての彼の行動には不明点が多い。 ラプラスの魔(ラプラスのま) 声 - 津久井教生(第1期、第2期、特別編)、三上哲(新アニメ) / 中田譲治 nのフィールドに現れる謎の兎。シルクハットを被りタキシードを着用。nのフィールドから現実世界に戻る抜け道「ウサギの穴」を自由に発生させることができる。お父様の旧い友人を自称する。 初登場はPhase4。悪戯好きで道化的な言動が目立ち、ミステリアスで捉え所がない。目的や思惑は謎に包まれているが、アリスゲームに行き詰ったジュンやドールたちの前に現れ、(わかりにくい)助け舟を出してアリスゲームを次の局面に進めることが多い。 1部ではジュン・真紅・翠星石に、2部では主にジュンに、3部では水銀燈と蒼星石に介入して助言を与える。特に1部Phase43(最終話)ではジュンの前に扉を差し出し「開けますか? 開けませんか?」という問いを残した後、何処へと去って物語の幕を引く、応急措置的なデウス・エクス・マキナとしての役割を果たす。3部TALE63では、皆人のアリスゲームの裏で、ジュンのローゼン継承に立ち会う。 『ゼロ』では、帝都に現れる「兎頭の怪人」と目されたが、別人であった。まぎらわしいと言われたり、本人も濡れ衣で不名誉と語る。水銀燈の声をラヂオで箱庭に届けて、金糸雀と雛苺をゼロドールの夢から解放する。 特別編(2014年の画集収録の短編)では、狂言回しとして、導入と〆を務めた。 アニメ第2期では悪役である。ドールズやジュンを軽視するような言動が明らかに増え、槐や薔薇水晶の仲間かと思われたが、その2名さえも自分の手駒のように扱い欺いていた。これらを「楽しき戯れ」と称して、ローゼンメイデンも薔薇水晶も全滅させ、最終的にはローザミスティカ4と6を持って雪華綺晶の元に逃走した。その真意は不明である。 彼については『ラプラスの悪魔』や、『不思議の国のアリス』の白ウサギ・三月ウサギ・帽子屋も参照。
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