hover
「hover」とは、空中に停止する・ホバリングする・うろつく・つきまとうのことを意味する英語表現である。
「hover」の基本的な意味
「hover」とは、「(空中に)浮かぶ・停止する・舞う・ホバリングする、うろつく、そわそわして待つ、さまよう、戸惑う、(コンピューターでマウスカーソルを対象の上に)重ねる」といった意味を持つ英単語である。「うろつく」という意味においては、人や動物が行ったり来たりしているシーンだけではなく、数字や数値が一定の値を前後する様子を示す場合にも用いられる。日本においては、「ヘリコプターなどが空中に停止すること」を意味する「ホバリング」というカタカナ語が定着しているが、これは「hover」に接尾辞「ing」をつけた名詞「hovering」をカタカナ読みしたものである。
「hover」の語源
「hover」の語源は、「宙に浮く、とどまる」といった意味を持つ中英語の「hoveren」に由来するとされる。「hoveren」よりも前の語源は不明とされているが、「持ち上げる」といった意味を持つゲルマン祖語「habjaną」に由来する可能性があるという説がある。「hover」の発音・読み方
「hover」の発音は、アメリカ英語では発音記号が「hʌ́vər」でカタカナ読みすると「ハヴァ」、イギリス英語では発音記号が「hɔ́və」でカタカナ読みすると「ホヴァ」となる。aタグのhover
「aタグのhover」とは、WEBサイトを構成するマークアップ言語「HTML」で記述した「aタグ」に対して有効な、「CSS」の「hover」疑似クラスのことを意味する。「aタグ」はWEBサイト上のリンクを指定するタグで、「hover」疑似クラスを記述することで、「リンクにカーソルを合わせた(マウスオーバーした)時にだけ実行するCSS」を指定することができる。なお、「カーソルがリンクに乗っているが、クリックはされていない状態」が「hover」であり、「カーソルがリンクをクリックしてから、離れるまでの状態」は、また別の「active」疑似クラスを用いて指定する必要がある。こういった疑似クラスを使うことで、動画などを用いずに、アニメーションのような動きを見せることが可能となる。例えば「マウスオーバーすると色が変わる、文字や線が動く、文字が浮かび上がる」といった動きである。よく使われる技術として、要素を半透明にする「CSS」である「opacity」を指定し、色をぼんやりとさせるという手法などがある。「hover」疑似クラスは、1995年にリリースされたWEBブラウザ「Internet Explorer5.0」などでも動作するように、かなり古い時代から使われてきた技術である。その一方で、「hoverが効かない」という悩みに行き当たるケースも珍しくない。その場合は、「単純なスペルミスがないか確認する」、「hover以外の疑似クラスと誤認していないかチェックする」、「aタグとdivタグを囲っている場合、hover疑似クラスはaタグにしか適用されず、効いていないように見えるので、HTMLの構造を変更する・aタグにdisplay要素を追加する・divタグにhover疑似クラスを指定するなどの対策を行う」といった対処方法が推奨される。
「hover」の使い方・例文
「hover」は「空中に停止する」という意味があるため、「Rescue helicopters are hovering while conducting rescue operations.(救助ヘリコプターはホバリングをしながら救助活動を行っている)」、「I saw an eerie shadow hovering a little off the ground.(地面から少し浮いている不気味な影を見た)」といった使い方ができる。また、「over」や「around」、「about」を続けることで「~のあたりをうろつく、~前後である」という意味を持つため、「Someone is hovering around the house.(誰かが家の周りをうろうろしている)」や「Temperatures in Tokyo this week hover around 35 degrees Celsius.(今週の東京の気温は、摂氏35度前後である)」、「She hovered around me, like she wanted to know what I was shopping.(彼女は、私が何を買っているかを知りたがるかのように、私の周りをうろうろしていた)」といった表現となる。なお、特に人に対して「hover」を用いた場合は、「つきまとう」といったネガティブなニュアンスになることもあり、「Just stop please, hovering around her!(彼女につきまとうのはどうかやめて!)」などと使われる。なお、「between」を後ろに続けた場合は「さまよう、とまどう」という意味になり、「He hovered between life and death.(彼は生死の間をさまよった)」といった表現ができる。
ホバー
Hover!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 15:19 UTC 版)
『Hover!』(ホバー)は、マイクロソフトのオペレーティングシステム (OS) であるWindows 95のインストールCDに付属していたゲームである。
2013年10月2日(米国時間)には、同社よりブラウザゲームとして公開された[1]。
概要
Windows 95において Hover! は他の付属ゲーム(ソリティア・マインスイーパ・フリーセル・ハーツ)とは異なり、Windowsコンポーネント外のおまけとして、CD-ROM内のサブフォルダに同梱という形で付属していた。リテール版Windows 95のインストールCDには「Hover、機能拡張ツール付き」という注釈がレーベルに書かれている。OEM版のレーベルにはその記述が無いが、同様に付属している。
プレイヤーは「Hover 950」と呼ばれる乗り物を操縦して、マップ内にある旗を集める。敵(コンピュータ)が自分の旗(赤色。各マップごとに3 - 6個)を集めるよりも早く、敵の旗(青色。自分の旗と同数)を集めるのが目的である。複数のプレイヤーでプレイすることはできない1人用の3Dのゲームである。
Web版
Web版では、WebGLの利用によりウェブブラウザで3Dグラフィックスを表示。従来のキーボード操作に加えて、Windows 8.1のタブレット端末ではタッチ操作でプレイできる。また、オリジナル版と異なり、新たにマルチプレイ機能(最大8人まで)が加わっている。
Internet Explorer (IE) で遊ぶ場合にはIE11でないと遊べない。また、Windows 10ではMicrosoft Edgeでもプレイ可能である。
マップ
全部で3種類のマップが用意されており、それぞれ中世ヨーロッパの城、未来的都市、下水道がテーマになっている。いずれのマップ内にも、自機(赤色)、敵機[注 1](青色)[注 2]、旗の他に、以下のようなオブジェクトが存在する。
- 壁
- 通り抜けることはできないが、低い壁ならばジャンプで乗り越えることができる。
- 階段
- ジャンプができない場合でも、階段状の障害物を一段ずつ昇ることで高所に至ることができる。
- 浮遊ポッド
- マップ内にいくつも浮遊しており、それらに機体を体当たりさせることで、アイテム(ジャンプ・敵を妨害するための壁・敵から身を隠すためのクローク)や、一時的に有利な状況(速度が上がる、不利な状況をつくるオブジェクトの影響が無くなる、など)を得たり、一時的に不利な状況(速度が落ちる、計器パネルが消えるなど)に陥ったりする。
- パッド
- いわゆるトラップ。マップ内の地面にはいくつもの正方形のパッドがあり、機体がその上を踏むと予期せぬ方向へ飛ばされたり、数秒間身動きが取れなくなったり、集めた旗をマップ内に戻されたりといった災難が降りかかる。これを逆手にとり、敵に体当たりすることで敵機をパッド上に誘導して、敵を不利な状況に追いやることができる。
その他
- イースターエッグ
- Hover起動直後の画面でCtrlキーを押しながら「ibmab」(このプロジェクトの開発コードが「Bambi」)と入力するとデバッグルームを操作できるようになり、開発者の写真が見ることができる。BGMは下水道ステージのものが流れる。
- Web版では、タイトル画面で「bambi」と入力することにより、Windows 95風のグラフィックでプレイできる[2]。
脚注
注釈
出典
- ^ Windows 95の付録ゲーム「Hover」がWebに帰ってきた - ITmedia(2013年10月3日)
- ^ Windows95の付属ゲーム「Hover!」が復活 懐かしいいいいいい! - ITmedia ねとらぼ(2013年10月3日)
外部リンク
- マイクロソフトのFTPサイト[リンク切れ]
- ウェブ版のHover! [リンク切れ]
- インターネットアーカイブ上
固有名詞の分類
- hoverのページへのリンク