historian
「historian」の意味・「historian」とは
「historian」は英語の単語で、歴史学者や歴史研究者を指す。歴史の事実や出来事を研究し、それらを解釈し、記録する人物を指す。彼らは過去の出来事や人々、文化、社会、政治などについて深く掘り下げ、それらを理解し、解釈することで、現在や未来についての理解を深める役割を果たす。「historian」の発音・読み方
「historian」の発音は、IPA表記では/hɪˈstɔːriən/となる。IPAのカタカナ読みでは「ヒストーリアン」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「ヒストリアン」と読む。「historian」の定義を英語で解説
「historian」は、"a person who studies and writes about the past and is regarded as an authority on it"と定義される。つまり、過去について研究し、それについて書き、その権威とされる人物を指す。「historian」の類語
「historian」の類語としては、「chronicler」や「annalist」がある。「chronicler」は、特定の出来事や時代を記録する人物を指し、「annalist」は、年代記を作成する人物を指す。「historian」に関連する用語・表現
「historian」に関連する用語としては、「history」、「archaeology」、「anthropology」などがある。「history」は歴史を、「archaeology」は考古学を、「anthropology」は人類学をそれぞれ指す。「historian」の例文
1. He is a renowned historian specializing in the history of the Roman Empire.(彼はローマ帝国の歴史を専門とする著名な歴史家である。)2. The historian spent years researching the impact of the Industrial Revolution.(その歴史家は産業革命の影響を研究するために何年も費やした。)
3. She is a historian who focuses on the social history of the 19th century.(彼女は19世紀の社会史を焦点に置く歴史家である。)
4. The historian's book provides a new perspective on World War II.(その歴史家の本は第二次世界大戦について新たな視点を提供する。)
5. As a historian, he has a deep understanding of the political dynamics of the past.(歴史家として、彼は過去の政治的な動きを深く理解している。)
6. The historian traced the evolution of human rights over the centuries.(その歴史家は何世紀にもわたる人権の進化をたどった。)
7. She is a historian known for her meticulous research and compelling storytelling.(彼女は丁寧な研究と引き込まれるようなストーリーテリングで知られる歴史家である。)
8. The historian argued that the event had a significant influence on the course of history.(その歴史家はその出来事が歴史の流れに大きな影響を与えたと主張した。)
9. He is a historian who has dedicated his career to studying ancient civilizations.(彼は古代文明を研究することに彼のキャリアを捧げた歴史家である。)
10. The historian's work has greatly contributed to our understanding of medieval society.(その歴史家の仕事は中世社会の理解に大いに貢献している。)
歴史家
(historian から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 13:07 UTC 版)
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歴史学者(れきしがくしゃ)は、歴史を後世に残すべく、叙述(文章化)する人のことである。また、残された史料を元に歴史を研究し、その成果を論文や著作として著す人の事も指す。
概要
近代以降、学問として歴史学が確立してからは歴史学者という呼称へ移行した。しかし、一般的に両者の区別は厳密であるとはいえず、歴史研究者の中で論争の的になることもある。一般的には歴史を研究している人や歴史に詳しい人を指す場合が多く、郷土史家なども歴史家の一種である。また、大学の教員ではない在野の歴史家のことを特に歴史研究家と呼ぶこともある。
歴史学者は自己の生きている時代性や、自己の問題意識にもとづき、自由に研究対象を選択することができるが、複数の史料(文献の形式以外のものも含む)を分析しながら、「正確に」事象やその因果関係を叙述することは、常に容易な作業ではない。
歴史
西洋で最古の歴史家としてあげられるのは、「歴史の父」とも言われるヘロドトス(紀元前485年頃 - 紀元前420年頃)である。
彼はペルシア戦争を物語的に叙述したが、その手法は人々の噂やギリシア神話の世界観に基づくものが多く、物語に偏りがちであるため、実証主義的な歴史家としては『戦史』を著したアテナイのトゥキディデス(紀元前460年頃 - 紀元前395年)が最古といえる。トゥキディデスは複数の史料を元にし、20代の頃に自身が従軍しスパルタに敗北を喫したペロポンネソス戦争を詳細に記述した。彼が用いた史料の中には、彼が実際に見聞したペリクレスの演説も含まれているが、彼自身の創作という説もある。彼の目的は、戦争の因果関係を明らかにすることであり、同時代の経済・政治・都市のありようをありのままに記そうとすることだった。
18世紀-19世紀の歴史学の確立により、これ以降の歴史研究者は「歴史学者」と呼ばれることとなる。最初の歴史学者として名前があげられるのは主にギボン(1737年 - 1794年)やランケ(1795年 - 1886年)である。イギリスのギボンは文明論的歴史観に基づき大著『ローマ帝国衰亡史』を著したが、当時の啓蒙主義的世界観から自由になることはできなかった。
これに対し、ドイツのランケは同時代のヘーゲルの「歴史は世界精神の実現へと収れんしていく過程」であるとする弁証法的歴史哲学や、中世のキリスト教中心的史観、ルネサンス期の教訓主義などを批判し、政治史や外交史を中心に「客観的歴史叙述」に徹する姿勢を貫いた。彼の手法としてあげられるのは、厳密かつ広範囲な史料批判(一次史料としての日記や備忘録、外交記録、当事者や周辺の人々の証言などを含む)とロマン主義を統合させ、対象とする時代の普遍的概念を描きながらも、個別の事象をありのままに記そうと試みたことだろう。ランケの歴史研究、および歴史教育の手法は、彼が教壇に立っていたベルリン大学を中心に、ドイツのみならずヨーロッパ全土、アメリカにも多大な影響を与えた。「歴史の父」と呼ばれるヘロドトスに対し、ランケが「近代歴史学の父」「客観的歴史叙述の父」と呼ばれる理由はそこにある。
後年、ランケの世界観はヨーロッパ中心史観や史料至上主義であると批判されることもあるが、歴史家と歴史学者の呼称の区分は、ランケ以前・ランケ以降でされることが多く、便宜的に19世紀以前・以降で区分をすることもある。
20世紀以降の歴史学者は、戦間期のアナール学派の台頭により、個別の事件性や通史ではなく、農政史、出版史、物価史、人口史、経済史、心性史などの社会学的テーマ史や、社会学、文化人類学、経済学、民俗学などを取り入れる学際性を重視する傾向にある。
脚注
注釈
出典
関連項目
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