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Hyphanet

(freenet から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 10:22 UTC 版)

Hyphanet
FProxyインデックスページ(Freenet 0.7)
開発元 [1]
初版 2000年3月 (25年前) (2000-03)
最新版
0.7.5 build 1501[2]  / 2025年2月16日
リポジトリ https://github.com/hyphanet/fred
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォームUnix系 (Android, Linux, BSD, macOS), Microsoft Windows
プラットフォーム Java
対応言語 英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語、ノルウェー語、中国語、ロシア語[3]
種別 P2P, friend-to-friend, オーバーレイ・ネットワーク, 分散データストア
ライセンス GPLv3
公式サイト www.hyphanet.org
テンプレートを表示

Hyphanet(2023年半ばまではFreenet[4])は、P2P型のプラットフォームであり、検閲に強く匿名の通信を可能にするものである。分散データストアを用いて情報の保持と配信を行い、検閲の恐れなくウェブ上で発信および通信を行うための自由ソフトウェア群を備えている[5][6]:151。Freenetおよび関連ツールの一部は、当初イアン・クラーク英語版によって設計されたものであり、彼はFreenetの目的を、強固な匿名性を保ちつつインターネット上の言論の自由を実現することと定義していた[7][8][9]

Freenetの分散データストアは、多くのサードパーティ製プログラムやプラグインによって利用されており、ミニブログやメディア共有[10]、匿名かつ分散型のバージョン管理[11]、ブログ[12]、分散型のスパム対策英語版のための汎用的な信用の輪[13][14]スニーカーネット上でFreenetを利用するためのShoeshop[15]など、さまざまな用途に活用されている。

Freenetのフロントエンド

Windows上で動作するFrost

他の多くのP2Pソフトと違ってFreenetは暗号通信プロトコルに従い相手先と情報をやり取りする機能のみを提供しているため、 ファイル共有などを行う際にはフロントエンドとして別途ソフトウェアを使用しなければならない。 Freenetとこれらフロントエンドとの情報をやり取りする際にはFCP (Freenet Client Protocol) と呼ばれるAPIが使用されており、 これを使うことでメッセージボードやファイル共有、チャットなどの機能を実装することができる。

フォーラム

Freenet Messaging System (FMS)
DoS攻撃やスパムなどFrostの問題に対処するために設計されたメッセージサービス。
Frost
メッセージボードやファイル共有などのサービス。

ユーティリティ

FUQID
ファイルのアップロードならびにダウンロードツール
jSite
ウェブサイトのアップロードツール
Infocalypse
Freenet上にmercurialリポジトリの作成ツール

ライブラリ

FCPLib
FCPLib (Freenet Client Protocol Library) はC言語ベースで書かれたクロスプラットフォームのFCPクライアントライブラリ。FCPLibは WIndows NT/2K/XP, Linux, BSD, Solaris, Mac OS Xをサポートしている。
lib-pyFreenet
lib-pyFreenetはFreenetの機能をpythonで使用するためのライブラリ。Infocalypseはこれを使用している。

脚注

  1. ^ People”. Freenet: The Free Network official website (2008年9月22日). 2013年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月31日閲覧。
  2. ^ https://github.com/hyphanet/fred/releases/tag/build01501.
  3. ^ Language specific versions of Freenet Archived 7 February 2018 at the Wayback Machine., GitHub: Freenet.
  4. ^ Freenet renamed to Hyphanet”. hyphanet.org. 2025年5月8日閲覧。
  5. ^ What is Freenet? Archived 16 September 2011 at the Wayback Machine., 『Freenet: The Free network official website』
  6. ^ テイラー、イアン・J 『From P2P to Web Services and Grids: Peers in a Client/Server World』 ロンドン: シュプリンガー、2005年
  7. ^ Cohen, Adam (26 June 2000). “The Infoanarchist”. Time. オリジナルの8 July 2008時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080708213917/http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,997286,00.html 2011年12月18日閲覧。. 
  8. ^ Beckett, Andy (2009年11月26日). “The dark side of the internet”. The Guardian. オリジナルの2013年9月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130908073158/http://www.theguardian.com/technology/2009/nov/26/dark-side-internet-freenet 2009年11月26日閲覧。 
  9. ^ The Guardian writes about Freenet (Ian Clarke's response)”. 2014年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月5日閲覧。
  10. ^ Sone: Pseudonymes Microblogging über Freenet”. 2015年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月15日閲覧。
  11. ^ Infoclypse”. Mercurial. 2021年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月2日閲覧。
  12. ^ Flog Helper: Easy Blogging over Freenet”. GitHub (2019年2月7日). 2022年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  13. ^ Web of Trust” (2019年2月7日). 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月15日閲覧。
  14. ^ Web Of Trust” (英語). GitHub. 2024年10月13日閲覧。
  15. ^ Freenet over Sneakernet. Freenet Key: USK@MYLAnId-ZEyXhDGGbYOa1gOtkZZrFNTXjFl1dibLj9E,Xpu27DoAKKc8b0718E-ZteFrGqCYROe7XBBJI57pB4M,AQACAAE/Shoeshop/2/

関連項目

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