Freenet
Freenetとは、インターネット上でセキュアにデータをやり取りするための暗号化プロトコルを提供するソフトウェアである。フリーソフトウェアとして配布されている。
Freenetを利用することによって、外部から検閲されたり情報の出所を特定されたりせず、高い匿名性を維持したままで情報を発信できる。Freenetはバックエンド側のシステムとしてネットワークを提供するに過ぎず、ファイル共有など目的の操作を行うためにはフロントエンドと呼ばれるソフトウェアを別途用意する必要がある。Freenetに対応するフロントエンドとしてはFrost、およびFUQIDなどが知られている。
Freenetを利用しているシステムの例としては、政府の機密情報などを告発する「WikiLeaks」などを挙げることができる。
参照リンク
The Freenet Project - (英語)
Freenet
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 14:41 UTC 版)
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![]() FProxy のインデックスページ (Freenet 0.7.5) | |
開発元 | The Freenet Project |
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初版 | 2000年03月 |
最新版 | 0.7.5 (Build 1496) - 2023年1月11日[1] [±] |
最新評価版 | 0.7.5 (Build 1468-pre1) - 2015年1月6日[2] [±] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | Java |
対応OS | クロスプラットフォーム |
種別 | 匿名化, Peer-to-peer |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト |
www![]() |
Freenet(フリーネット)とは、情報をやり取りする場合に相手先との通信部分を暗号化したインターネットを利用したネットワークである。
1999年7月、Ian Clarke の論文 "A Distributed Decentralised Information Storage and Retrieval System" (分散自立型情報の保管と検索システム)に基づきFreenetプロジェクトがスタートした。 このプロジェクトの目的はインターネット上での情報発信者の匿名を確保し自由な発言・活動を保証することにある。実際に中国・中東諸国で使用される国家権力を以てしても通信の傍受が不可能なほどである。
Freenetのフロントエンド

他の多くのP2Pソフトと違ってFreenetは暗号通信プロトコルに従い相手先と情報をやり取りする機能のみを提供しているため、 ファイル共有などを行う際にはフロントエンドとして別途ソフトウェアを使用しなければならない。 Freenetとこれらフロントエンドとの情報をやり取りする際にはFCP (Freenet Client Protocol) と呼ばれるAPIが使用されており、 これを使うことでメッセージボードやファイル共有、チャットなどの機能を実装することができる。
フォーラム
- Freenet Messaging System (FMS)
- DoS攻撃やスパムなどFrostの問題に対処するために設計されたメッセージサービス。
- Frost
- メッセージボードやファイル共有などのサービス。
ユーティリティ
- FUQID
- ファイルのアップロードならびにダウンロードツール
- jSite
- ウェブサイトのアップロードツール
- Infocalypse
- Freenet上にmercurialリポジトリの作成ツール
ライブラリ
- FCPLib
- FCPLib (Freenet Client Protocol Library) はC言語ベースで書かれたクロスプラットフォームのFCPクライアントライブラリ。FCPLibは WIndows NT/2K/XP, Linux, BSD, Solaris, Mac OS Xをサポートしている。
- lib-pyFreenet
- lib-pyFreenetはFreenetの機能をpythonで使用するためのライブラリ。Infocalypseはこれを使用している。
脚注
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- FreenetWiki FreenetWiki
- FreeNetter - ウェイバックマシン(2019年3月30日アーカイブ分) Freenet初心者解説
固有名詞の分類
- freenetのページへのリンク