Freescale 68HC12とは? わかりやすく解説

Freescale 68HC12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/17 02:14 UTC 版)

68HC12(または6812やHC12と略記)は、フリースケール・セミコンダクタによる16ビットマイクロコントローラのシリーズである。元は1990年代の中頃に最初に発表されたFreescale 68HC11を拡張したアーキテクチャである。いくつかのインストラクションが拡張されているが、HC11用に記述されたプログラムは、通常はHC12と互換性がある。最初の68HC12のモデルは、最大8MHzのバス速度と、最大128kBのフラッシュメモリを備えていた。

目次

68HC12のアーキテクチャ

68HC11と同様に、68HC12は2つの8ビットアキュムレータのAとB(16ビットの処理を行うときはAとBを並べて、1つの16ビットアキュムレータのDとして使用する)、2つの16ビットレジスタのXとY、16ビットのプログラムカウンタ、16ビットのスタックポインタ、8ビットのコンディション・コード・レジスタを備えている。

派生モデルのHCS12/MC9S12

2000年のはじめに68HC12シリーズは、最大25MHzのバス速度と最大512kBのフラッシュメモリを持つ、派生モデルのMC9S12を導入した。

フリースケールは2004年9月にMC9S12NE64を導入し、「初のシングルチップのファストイーサネット/フラッシュメモリ内蔵マイクロコントローラ」であると主張した。これは25MHzのHCS12 CPU、64kBのフラッシュEEPROM、8kBのRAM、10/100 Mbit/sのイーサーネットコントローラを備えていた。

派生モデルのMC9S12X

2004年に導入したMC9S12XDP512は、40MHzのバス速度と、いくつかのタスクのCPU負荷を下げることが出来る、XGATEとして知られる周辺コプロセッサに対応していた。派生のCPUであるS12Xは、性能向上のために追加された、いくつかのインストラクションが特徴である。

フリースケールは2006年5月に、S12Xシリーズを拡張して50MHzのバス速度、メモリ保護ユニット(セグメンテーションによる)、EEPROMエミュレートを提供するためのハードウェア構成に対応した、MC9S12XEP100を発表した。

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