XJS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:50 UTC 版)
1991年 - マイナーチェンジ。一見するとあまり変わらないが、ボディパネルはおよそ40%が刷新され、生産効率が向上した。ボディ形状はV型12気筒がクーペおよびコンバーチブル、直列6気筒はクーペのみの発表であった。エンジンは直列6気筒が3,980ccに拡大され225PS/4,750rpm、38.3kgm/3,950rpmを発生した。V型12気筒モデルがGM製GM400型3速オートマチックトランスミッションのみとされ、3,980ccモデルのトランスミッションはZF製4HP24型4速電子制御ATまたはゲトラグ製5速MTとされた。外見上最も顕著に変化したのはテールの意匠で、特徴的であった三角形のテールランプは廃止され、スモークアウトされた横長のテールランプとなった。他にも排気量の大きくなったエンジンを収めるためにボンネット形状が改められたり、フロントグリルやサイドリアウィンドウの意匠が変わったりと、変更は多岐に渡っている。内装もそれまでと比べるとずっと豪華になり、メーター類のデザインもXJ40と同様のものに改められた。日本国内におけるモデルのシートは、V型12気筒が本皮シート、直列6気筒モデルはハーフレザーシートという設定であった。本国では4リットルにも本皮シートがオプションで用意された。 1992年 - 3,980ccのコンバーチブルが発表された。また運転席のエアバッグが標準装備となった。 1993年 - 3,980ccのコンバーチブルが発売された。すべてのモデルが黒い樹脂製バンパーから大型カラードバンパーへ変更された。V型12気筒コンバーチブルが2人乗りから後席を設けた2+2に変更となった。V型12気筒モデルはクーペ・コンバーチブルともにエンジンがボアφ90.0mm×ストローク78.5mmの5,992ccに拡大され300PS/5,350rpm、48.4kgm/2,850rpmを発生した。トランスミッションは3速ATからGM製GM400E型電子制御4速ATに変更された。 1994年 - 4リットルモデルのエンジンが、次期XJ(X300)に搭載されるAJ16エンジンに変更された。最高出力は238hp/4,700rpmを発生した。その他変更としては、助手席エアバッグが標準装備となったのに加え、シート形状がヘッドレスト一体型に変更された。V型12気筒モデルのシートはルーシュドレザー(しわを作るように縫い込む製法)とされ、より豪華さを増した。また、エアコンが日本電装製のものになり、信頼性が大幅に向上した。ただし、これらの変更は同時に行われたわけではなく、車によりそれぞれの導入次期が違っている。 1995年 - V型12気筒モデルが生産終了。ただし特別に注文があった場合は生産された。翌年の生産中止を控え3,980ccモデルでセレブレーションモデルを発表、日本ではリミテッドとして50台限定発売された。本革シートを標準装備するなど豪華な仕立てとなっていた。 1996年 - 全モデル生産終了。XK8が後継車種となる。
※この「XJS」の解説は、「ジャガー・XJS」の解説の一部です。
「XJS」を含む「ジャガー・XJS」の記事については、「ジャガー・XJS」の概要を参照ください。
XJ-S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:50 UTC 版)
1975年9月 - デビュー。Eタイプと異なり、当初ボディ形状はクーペのみであった。エンジンは内径φ90.0mm×行程70.0mmのV型12気筒SOHCで、ルーカスの電子式インジェクションを装備、5,344ccから285hp/5,500rpm、40.6kgm/3,500rpmを発揮したが、日本仕様は51年排ガス規制に適合させるため244hp/5,250rpm、37.1kgmと低下している。最高速は4速MTモデルで220km/h、本国仕様で241km/h、240km/h以上などの数値がある。トランスミッションは4速MTまたはボルグワーナー製BW12型3速AT。アメリカ仕様はヘッドライトが丸型4灯式に変更され、バンパーも大型化された。内装はジャガー独特のウッドとベニヤに満たされた空間ではなく、ダッシュボードは黒一色のビニール合皮で覆われていた。 1981年 - マイナーチェンジ。V型12気筒エンジンがスイスのエンジニア、ミハエル・マイの発案による『ファイアボール』ヘッドを搭載したHEエンジン(HEはHigh Efficiency 、高効率の意)に換えられ、車名にも「HE」の2文字が加えられた。圧縮比は極めて高い12.5に設定され、最高出力は295hp/5,500rpmに強化された。エクステリアではバンパーのクロームモール、インテリアではウッドパネルの採用が最も大きな変更点である。またクルーズコントロールが採用された。 1983年 - ウォルター・ハッサンとハリー・マンディが設計したボアφ91.0mm×ストローク92.0mmの直列6気筒DOHC3,590cc、圧縮比9.6、ルーカスエレクトリックインジェクションを備え221hp/5,000rpm、34.4kgm/4,000rpmのAJ6型(AJはAdvanced Jaguar 、進化したジャガーの意)エンジンを搭載した「XJ-S3.6」が発表され、V型12気筒モデルに追加される形で発売された。カブリオレは車名が「XJ-SC3.6」。エンジンは後にXJ40サルーンに搭載された。トランスミッションは当初ゲトラグ製5速MTのみとされた。カブリオレはフルオープンになるタイプではなく、オープン状態でもBピラーおよびCピラーが残る、いわゆるタルガトップ形式をとっていた。 1985年 - V型12気筒のカブリオレ発表。車名は「XJ-SC V12」とされた。 1987年 - XJサルーンがXJ40系にシフトしたのを受け、3,590ccモデルでサルーンと同じZF製4HP22型の4速オートマチックトランスミッションが選べるようになった。全モデルでステアリングやウッドパネルなどのインテリアに変更を受け、より豪華な仕立てとなる。9月には「XJ-SC3.6」が生産中止になった。 1988年 - 「XJ-SC V12」が生産中止となり、代わりに完全にオープンとなる「XJ-Sコンバーチブル」が発表された。製造はカルマンが担当した。ルーカス製電子インジェクションシステムやコーチラインのデザインなど細かな変更あり圧縮比11.5で255hp/5,000rpm、39.7kgm/3,000rpm。 1989年 - V型12気筒・直列6気筒モデルのエンジンがそれぞれ無鉛仕様に変更。ステアリングのティルト機構が採用されるなど細かい変更を引き続き受けた。 1990年 - ル・マン24時間レース優勝を記念した限定モデル「XJ-Sル・マン」が発表された。パイピングレザーをあしらった豪華な内装や、サイドシルのロゴなどが通常モデルと異なる。
※この「XJ-S」の解説は、「ジャガー・XJS」の解説の一部です。
「XJ-S」を含む「ジャガー・XJS」の記事については、「ジャガー・XJS」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からXJSを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からXJSを検索
- XJSのページへのリンク