NECカシオ モバイルコミュニケーションズ
(NEC Casio Mobile Communications から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/10 16:36 UTC 版)
![]() |
|
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場
|
略称 | NECカシオ、Nカシ、NCMC |
本社所在地 | ![]() 〒211-8666 神奈川県川崎市中原区下沼部1753 (NEC玉川事業場) |
設立 | 2009年(平成21年)12月22日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 携帯電話の販売・開発・製造・保守等 |
代表者 | 代表取締役社長 小島立 |
資本金 | 4億円 |
従業員数 | 212名(2014年1月現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 日本電気 100.00% |
外部リンク | http://www.nec-casio-mobile.co.jp/ |
NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社(エヌイーシーカシオモバイルコミュニケーションズ、NEC CASIO Mobile Communications, Ltd.)は、移動体通信端末の企画・開発・生産・保守および携帯電話向けコンテンツ運営等を行うNECグループの企業。日本電気(NEC)の完全子会社であり、かつてはNECの連結子会社でカシオ計算機の持分法適用会社であった。単に「NECカシオ」と呼ばれる事が多く、更に縮めて「Nカシ」と呼ばれる事もある。また、英語表記での略称は「NCMC」だがこの略称はほとんど浸透していない。
目次
概要
NECの携帯電話端末事業(モバイルターミナル事業本部)とカシオ日立モバイルコミュニケーションズ(CHMC)の統合の受け皿として、NECの完全子会社として設立された。
当初は2010年4月1日付けでNECのモバイルターミナル事業本部を吸収分割し、CHMCを吸収合併することで統合を行う予定であったが、海外における独占禁止法関連の審査が遅れたため2010年2月26日付けで5月1日へ延期(NECからの事業分割のみ実施)、4月20日付けで6月1日へ再度延期されることとなり、6月1日にCHMCを吸収合併し統合を完了した。
同社のウェブサイトの製品紹介では、端末画像をクリックするとそれぞれの企業ブランド別の製品情報サイトに移動する様になっている。
以上の統合経緯から日立製作所も主要株主であったが、事業統合以降日立ブランドの携帯電話端末は発売されなかった。ただし、日立コンシューマエレクトロニクス製のテレビWoooのネットワーク機能「スマホ持ち出し」「スマホ再生」の動作確認を行っている機種がN-04D以降のMEDIASシリーズであり、少なからず当社と日立との連携は図られていた。
また、CHMCからの流れで、トイズファクトリーのモバイルサイトも運営している。実際トイズファクトリーのモバイルサイトのフッターは「(C)TOY'S FACTORY Inc. Powered by NEC CASIO Mobile Communications, Ltd.」である[1]。
海外市場での不振に加え、日本国内でもスマートフォンの時代になると、スマートフォンへの対応・取り組みが遅れ魅力ある商品開発ができず[2]、アップル(iPhone)、サムスン電子(GALAXYシリーズ)などの海外メーカーのシェアが拡大して赤字が続き、レノボとの携帯電話事業統合を検討したりもしたが結局断念[3]し、2013年7月にスマートフォンの新規開発を中止し在庫分のみを以って販売を終了した[4]。ただし、スマートフォンの修理等の保守業務、およびフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の開発、製造、販売は継続している。さらに2013年12月にはカシオと日立が保有する全株式をNECが買い取ることが発表され、NECの完全子会社に戻った[5]。
NEC完全子会社となったこともあり、2014年10月1日付で、NECモバイルコミュニケーションズ株式会社に改称し、社名から「カシオ」が消滅する。
端末
各ブランドの機種については、それぞれ以下も参照の事。
- NEC(N)
- カシオ(CA)
- 日立(H)
- カシオ日立モバイルコミュニケーションズ#カシオ日立が開発担当の機種(型番順)
NTTドコモ
事実上も含め、全機種がN。
docomo PRIME series
- N-04B
- タフネスケータイ N-03C
- EXILIMケータイ CA-01C - CAを冠するが事実上N。
docomo STYLE series
ドコモ ケータイ
docomo SMART series
docomo PRO series
ドコモ スマートフォン
- 第1期
- 第2期
docomo with series
- MEDIAS ES N-05D
- MEDIAS X N-07D
- MEDIAS U N-02E/N-02E ONE PIECE
- Disney Mobile on docomo N-03E
- MEDIAS X N-04E
docomo NEXT series
業務用端末
KDDI/沖縄セルラー電話連合(各au)
主にCA。au唯一のNとなるIS11N(NEI11)も発売されていた。カシオ日立時代はHも発売されていた。なおカシオ日立時代同様、CAの製品カタログには表向きにはNECカシオの名前が出ない。
機種名の括弧内は実際の製造型番である。
CDMA 1X WINシリーズ(フィーチャー・フォン)
スマートフォン「ISシリーズ/Lシリーズ」
ソフトバンクモバイル
主にN。カシオ日立時代はCAも発売されていた。
SoftBank 3G
SoftBank スマートフォン
海外市場向け
基本的にアメリカ合衆国向け・韓国向けに供給される機種がCAとなり、その他の国で供給される機種がNとなる。
CA
- ベライゾン・ワイヤレス(アメリカ合衆国)
- G'zOne Ravine - ベース機種は存在しない。NECカシオ初の海外向けモデル。
- G'zOne Commando - IS11CAのベース機種。
- G'zOne Ravine2 - ベース機種は存在しない。G'zOne Ravineのマイナーチェンジモデル。
- G'zOne COMMANDO 4G LTE - CAL21/CA-201Lがベース。
- LG U+(韓国)
- G'zOne CA-201L - CAL21がベース。
N
- AT&T(アメリカ合衆国)
- NEC TERRAIN - ベース機種は存在せず、MEDIASブランドには含まれない。QWERTYキーボードを搭載した法人向けスマートフォン。
- Telcel(メキシコ)
- MEDIAS NEC-101T - N-06Cがベース。
- MEDIAS U NE-103T - ベース機種は存在しない。
- タイ市場向け
- MEDIAS NEC-101S - N-06Cがベース。
その他
- N
- MEDIAS NEC-102 - BIGLOBE 3Gおよびイオンリテール販売専用端末。N-06Cベース。
- MEDIAS NE-202 - BIGLOBE LTE・3G専用端末。N-07Dベース。
沿革
- 2009年12月22日 - NECの完全子会社として設立[6]。この時点では「NECカシオ」と「モバイルコミュニケーションズ」の間に空白が入っていた。
- 2010年5月1日 - CHMCの吸収合併を延期、NECのモバイルターミナル事業本部のみを承継し事業開始[7]。この時「NECカシオ」と「モバイルコミュニケーションズ」の間にあった空白が消える。
- 2010年6月1日 - CHMCを吸収合併。東大和事業場となる。
- 2013年7月31日 - この日を以ってスマートフォンの新規開発を中止。スマートフォンの販売は現行製品の在庫のみとなる[4]。
- 2013年12月27日 - カシオ計算機と日立製作所が有する全株式をNECが買い取り、NECの完全子会社に戻る[5]。
- 2014年2月 - 資本金を50億円から4億円に減資。
拠点
本社
生産拠点
脚注
- ^ CHMC時代は「(C)TOY'S FACTORY Inc. Powered by Casio Hitachi Mobile Communications Co., Ltd.」だった。
- ^ 「魅力ある商品開発ができなかった」……NEC、決算発表でスマホ撤退についてコメント
- ^ NEC、レノボへ携帯事業売却を断念 多額損失のおそれ
- ^ a b “携帯電話端末事業の見直しについて”. NECプレスリリース (2013年7月31日). 2013年7月31日閲覧。
- ^ a b NECカシオモバイルコミュニケーションズ社の 経営体制変更について
- ^ NECカシオ モバイルコミュニケーションズ株式会社の設立について 日本電気 2009年12月21日
- ^ NECカシオモバイルコミュニケーションズとカシオ日立モバイルコミュニケーションズの統合時期の延期について 日本電気 2010年4月20日
関連項目
外部リンク
- NECカシオモバイルコミュニケーションズ
- カシオ計算機
- 日立コンシューマエレクトロニクス
|
「NEC Casio Mobile Communications」の例文・使い方・用例・文例
- 例えばNECのブランドステートメント、「発明こそが推進力」は、この電子機器メーカーの最先端技術への絶え間ない探求姿勢を表している。
- NECの西垣浩司社長は,新入社員に「変化をとらえられるように」と述べた。
- 例えば,NECのプラズマ・ディスプレイ・パネル工場の従業員は,製品に対する高まる需要に対応するため,3日間の休日を返上した。
- ソニーはブルーレイディスクを促進し,一方,東芝やNECはライバルのHD DVDを支持している。
- NECは,子ども向けに開発中の新しいロボットを公開した。
- NECは,パペロを改良する予定だ。
- 東(とう)芝(しば)府(ふ)中(ちゅう)とNECはどちらも優勝を目指していた。
- 試合の終盤に,東芝府中が猛攻をかけたが,NECの守備陣がよいプレーをした。
- NECにとっては,2年連続の全国タイトルだった。
- NECが新しい顔認証ソフトを発売
- 日本電気株式会社(NEC)は,パソコン向けの新しい顔認証ソフトウェアを開発した。
- NECによると,米国国立標準技術研究所はNECが世界最高精度の顔認証システムを持っていると判断したという。
- NECは今後3年間で,世界のセキュリティを重視する企業や官公庁400社以上にこの新ソフトを販売したいと考えている。
- 高校卒業後,NECレッドロケッツに入団。
- グンゼはNECの技術支援を得て,変わったタイプの肌着を開発した。
- また,それはコンピューター処理されて,NECのクラウドに保存される。
- Mobile Solutions社の人事部長として、あなたがカスタマーサービス担当の正社員として雇用されたことを承認できて、うれしく思います。
- ここMobile Solutionsであなたと働けるのを楽しみにしています。
- NEC Casio Mobile Communicationsのページへのリンク