M6~M11について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 01:26 UTC 版)
「全部、君のせいだ。」の記事における「M6~M11について」の解説
M6「ドーナツガール」は山崎いわく、「女の子の恋模様がふんだんに盛り込まれたキュンキュンする楽曲」で、ふわふわと重なるコーラスもキュートで浮遊感のあるポップナンバー。実際ドーナツの差し入れがあったというレコーディングでは、「曲がかわいいので、そこにどう近づけばいいんだろう……"どーなつ……どーなつ……"とドーナツを食べながら考えていました(笑)」とのこと。「あと、落ちサビで"見えてきそう 知らないNew World"という歌詞があるんですけど、ここは英語っぽい発音か、カタカナっぽい発音かで揺れていたんですけど、私が一番やりやすいのが英語っぽい発音だったので、そちらを採用していただきました」と別のこだわりを明かした山崎は、「"かわいいとはなんだろう"と、表現では一番さまよいました。"クールならこんな感じかな"というのが自分の中にあるんですけど、キュートさは難しいです」と続けている。 M7「Zi-Gu-Za-Gu Emotions」は、兄の影響でよく聴いているというEDMのテイストが混ざったエレクトロ・ポップ。「私がリクエストした曲なんです。でも、直接"EDMを歌いたい"と言ったわけではなく、私が"EDMサウンドが好きなんですよー"と言っていたのを作・編曲のTak Miyazawaさんが聞いてくれていたみたいで、なので楽曲をいただくまでは知らなくて、びっくりしました」とのこと。また、ボーカロイドのようなエフェクトがかった歌声について、「中毒性が強いですよね。ちょっとロボットぽく歌っていて、なるべくビブラートは使わないように心がけました」「感情(を切る)というよりは、しゃべって、そのまま切る、みたいな。ビブラートもしゃくりも使わず平坦に歌って、そこからエフェクトをかけたら面白いんじゃないかなって。だから『Lunatic Romance』とかと比べて聴いていただきたいです」と語っている。また、山崎のInstagramなどでは、ライブ参加者に向け振り付け講座が公開されている。 M8「cakes in the box」もまた、山崎のリクエストによって作られた仮面舞踏会のようなゴシック曲。「『ローゼンメイデン』シリーズが大好きで、(主題歌を担当していた)ALI PROJECTさんの曲もすごく聴いていて、そういうゴシックな雰囲気の曲を歌いたい」と提案した山崎は、「元々、ゴシック系やクラシックが好きなのもあって、一番歌いやすかったです。実は歌詞に載っていない部分にも呪文みたいに歌っているところがあるんです。意味があるのかなと思って辞書で調べたんですけど、ドイツ語やフランス語、イタリア語を混ぜて、本当の呪文みたいな感じにしていただいていたんです。レコーディング時のディレクションも、"もっと魔法を!"、"湯気や煙が出ているかのように"みたいな、この曲ならではですよね」と語っている。 M9「アリス*コンタクト」は、わくわくとドキドキを感じるような、明るくかわいい80年代アイドル風の楽曲。途中に「ねえ、鳥たちが南へ飛んだなら」から始まるセリフパートがあり、山崎は「とにかく悩みました。歌パートを全部録音した後にセリフを録ったんですけど、歌のリズムに合わせながらセリフを言わなくてはいけないんです。4行にも渡る文章を次の"Hello!!"までに間に合わせなければならない!みたいに」と驚いたそうだが、「一回テストで"大体このくらいの尺なんだな"と音を聴いて、その後に"じゃあ一回やってみましょう"って録ったら、"大丈夫ですね"って」と、さすが声優といったエピソードが語られている。さらに、「最後のセリフが結構恥ずかしくて!キャラソンならキャラクターになりきれるんですけど、自分でとなると、自分じゃできない!と思って(笑)、アリスって感じで言いました。初めて聴く方は、びっくりするかも」とインタビューに答えている。 M10「My first love」は山崎いわく、「好きな人」「尊敬する人」「大事な人」などに向けた、様々な愛に当てはまる温かなバラード。「サビでベルが鳴るんですけど、その幸せ感と言いますか。バラードは歌ってみたかったので優しくて温かい気持ちになれるような歌を目指しました」とのこと。また、「"My first love"の歌詞は、一人ひとりの内に秘めた優しさを詰め込んで、いろいろな愛や絆に例えられる楽曲だと思います。私にとっては"家族に伝えること"だと感じました」と胸の内を明かしている。さらに、「私にとって(大事な人が)家族というのはひとつあるのですが、普段応援してくださっている方とか、そういう方々への感謝の気持ちを何か声にして伝えられたら嬉しいなと思って、なるべくAメロBメロで語りかけるように歌って、サビでも温かさとかそういうものを残しつつ歌わせていただきました」「このデモ曲を家族の前で初めて流したとき、お父さんは"うーん"って感じで(うつむいてしまい)、お母さんは頬に涙が……みたいな。初めて見たんですよ、家族のそういうところ」とあるように、家族にとっても思い入れ深い楽曲になったとのこと。 M11「星の数じゃたりない」は、あえて最後に持ってきて締めたという、初挑戦のガールズロック。ZERO-Aレーベルのベストアルバムにも、「十代交響曲」「シンデレラの朝」と共に収録されている。また、2018年開催の「ソロデビュー2周年記念イベント」内で行った、「山崎エリイ楽曲の中でおすすめの一曲ベスト3」企画にて第1位となった人気曲。「ロックは初めて歌うので、巻き舌風なのかな、でも歌詞がロマンチックだからちゃんと伝えたいなとか、ゆっくり止まって、もう一回考えてを繰り返したレコーディングでした」とのこと。山崎の楽曲には、M2「星屑のシャンデリア」や2ndシングル「Starlight」など、星に関するタイトルや歌詞が多くあるが、M11に関してはそれ以外にも、「実は歌詞に含まれていないところに12星座が含まれているんです。作詞・曲・編曲の鈴木裕明さんが12星座の早見表を何パターンか持ってきてくださったんです。パターンごとに発音の仕方も違っていて、それをレコーディング前にみんなで考えていました」とあるように、細部にまでこだわった星が散りばめられている。
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