M6~M10について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 05:28 UTC 版)
「夜明けのシンデレラ」の記事における「M6~M10について」の解説
M6は2ndシングルの「Starlight」で、M8はカップリング曲の「Steady」。 M7「My Twilight」は山崎いわく、「子供から大人に変わる間で揺れ動く気持ちに別れを告げ、次の自分へのスタートラインに静かな決意を持って立とうとする模様が繊細に書かれた」楽曲。「背中を押してもらえる歌詞でポップさもありつつ、Aメロから急に懐メロっぽくなって、不思議な感じがします。私はあの時代の楽曲が好きで、歌い方もちょっと懐かしくできたらと。それで、声をピョコピョコ跳ね上げすぎないように歌いました」とのこと。また山崎は、「ただ強いのではなく、か弱いところから少しずつ上っていくようにしたくて、トーンを落として入って、サビで上がっていく感じで歌いました」と繊細なこだわりを明かし、「歌詞にはすごく共感しました。お仕事で"怖いな。大丈夫かな"と思ったことがリアルに書かれている気がして。昔は失敗すると"私はダメだ……" って不安しかなかったんです。でも、いつの間にか失敗をバネにする力が出てきて」「だから、聴いてくださる方が"どうしよう……"となっていたら、背中を押せる曲になれば」と続けている。 M9「シンデレラの朝」は、ころころと転がるようなメロディや、やわらかく上下するハイトーンまじりのサビ、爽やかなウィンドチャイムやアコースティック・ギターが心地よいミディアムポップス。ZERO-Aレーベルのベストアルバムにも収録されている。「周りの人の幸せを憧れるのではなく、自分の幸せを自分で切り開いていく素敵な強さを感じる曲。考え方も基準も人それぞれ。その中で"私らしく"という選択をしたこの曲の主人公が大好きです」と山崎は語る。「王子様」や「カボチャの馬車がなくても」といったシンデレラモチーフの歌詞が多くあるが、テーマとしては男女問わずに感銘を受ける内容であるためか、「歌詞が響いた」、「心がグッとつかまれた」というファンレターをたくさん貰ったとのこと。ソロデビュー前に配信された、山崎初の個人名義曲「Dreamy Princess」もまたシンデレラモチーフの歌詞であるが、おとぎ話のような恋に恋い焦がれる歌であった。対してこの曲では、「ガラスの靴ならいらないって」「シンデレラにならなくていい」と歌われており、アーティストとしてのステップアップを感じる対比がみられる。 M10「ラズベリー・パーク」は、19時に始まる誕生日会から夜明けまでのストーリーを、約9分にわたり展開する大作。全体を優しく牽引するピアノや、ハモとリバーブが幻想的なサビ、 そして輪唱のように本線とコーラスが3重にかさなるラストが印象的な楽曲。ライブレポート記事でもラストに関し、「彼女の歌声とバックコーラス、そして幽玄なトラックが互いの輪郭を失い始める感覚は、同時に会場全体をどこか夢の世界へと誘ってしまうかのようだった」「友人や大切な人と一晩を起き明かし、ぼんやりとした明け方にどこからか訪れる非現実感は、誰もが一度は経験のあることだろう。『ラズベリー・パーク』は、聴き手に対してそのような夢見心地を与える楽曲だ」と評されている。収録に関し山崎は、「歌詞もたくさんあって、最後まで聴き終わると何とも言えない不思議な気持ちになります。出だしは現実的で、いつの間にかフワッとした空想世界のようなところに引き込まれるのが面白くて。その分レコーディングではこだわりたくて、ブースにこもりっぱなしで5時間を過ごしました」「(特にいろいろ考えたところは)<「かわったことなさすぎ」って>とか「」がずっとあるサビですね。3回出てきて、最初は心の叫びみたいにしたほうがいいのかと思ったんですけど、1番はリズムもあるので明るめに歌って、2番は苦しい胸の内を叫ぶようなところを入れて、3番はそれを跳ね返す強さを出しました」と振り返っている。また、「歌詞がグッときて、歌いながらウルウルしたのも初めて」という山崎は、「3番のサビの<たのしかったよね>からずっと(ウルウル)で、<勇気がもらえたよ>とか<素敵な集まりだ>とか、私がライブをやったときの応援してくださった方への心情とすごく重なったんです。物語の中で自分にリンクする部分でしたね」と語っている。
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