HAW-206
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 16:26 UTC 版)
『S.A.C.』と『2nd GIG』に登場。詠み方はエイチエーダブリュー・ニーマルロク。剣菱重工製の新型多脚戦車で、同社の社員である加護タケシが6年に及ぶ歳月と剣菱の社運をかけて開発したとされる。なお、HAWが何の略かは不明。 外見は四脚と二腕を備え、球状の外部観測機器が上部に一基と下部に一基ずつある胴体を有し、後部に短砲身120mm砲と発煙弾発射機を備えた砲塔を有する。腕部に備えられた3本指のマニピュレータや外部観測機器のデザインにタチコマと共通点が見られるが、スケールは倍以上の大きさがあり、外見も曲面を多用するタチコマに対し直線や角で構成された部分が多く、脚には軍用車両などにある空輸用の吊り下げフックを引っかける穴の開いた部品がある。また、タチコマと同じく単座だが座席は胴体内部にあり、機体上部に設置された丸形の乗降ハッチには、軍用の攻性防壁でガードされた電子ロックが配置されているなど、より軍用機的な設計である。 装甲もタチコマより遥かに強固で、劇中では7.62×51mm弾が至近距離にもかかわらず完全に弾かれ、本車両の12.7×99mm弾でも僅かに凹んで焦げる程度であった。また、重量は高速道路上から飛び降りた際、下にあった乗用車2台が潰れるほどのものだが、後述した電子戦装備と併せて対物ライフルの弾道を予測して瞬時に機体を傾けるなど、タチコマ4体以上にワイヤーで引っ張られても動けるほどの力を持つ割には軽快な機動性を持つ。最高速度は不明だが、脚部はタチコマと同じ装輪式であり、高速道路ではタチコマと同等の速度で走行していた。 両腕には三砲身のガトリングガン(12.7×99mm弾使用)が内蔵されている。外観の特徴でもある120mm砲は、ボディ後方の胴体よりだいぶ高い位置の砲塔にあり、発煙弾発射機も砲塔の脇に装備される。そのため異様なほどせり上がった砲塔が、サソリの尾のように見える。また、砲塔の上部はかなりの速度で360度旋回させることができる。120mm砲の砲弾は明言されていないが、劇中では被弾した18式戦車の装甲が溶解していることから、成形炸薬弾であると思われる。砲弾は高速道路の外壁を破壊したのち、かなり遠くにある山腹に着弾しており、短砲身の割には射程は長い。なお、砲弾は薬莢式を採用しており、薬莢は射撃の度に外部に排出される。 他にも高度な電子戦装備も搭載されている。例えば衛星とのデータリンク機能を搭載しており、先述した対物ライフルによる狙撃の際には、狙撃手のサイトーが使う鷹の目の衛星とリンクし、それで得た情報と先述の運動性能で狙撃を回避した。ミサイルに対しても、ほとんどの無線誘導式ミサイルにはジャミングを行い、レーザー誘導式ミサイルの場合は照準レーザーの逆探知・攪乱機能で対処する。オンライン誘導のミサイルでも射程距離が300m以上の場合、90%以上の確率でミサイルにハッキングを行い、発射した本人に送り返すことも可能である。 『S.A.C.』第2話で初登場し、加護の同僚で友人の大場トシオが、亡くなった加護の「自分が死んだら、戦車のAIに電脳を繋いでほしい」という遺言に従い1両に加護の電脳を接続した。その結果、この1両が播磨研究学園都市にある剣菱重工の演習場で試験中に暴走したが、対多脚戦車兵器により行動を制止させられ、最後は素子が加護の電脳を焼き切って完全停止させた。その後、陸上自衛軍に正式採用され、『2nd GIG』には試作車の白ではなくオリーブドラブのカラーリングで登場する。 なお、タチコマも同じ工場で製造されたため、『S.A.C.』第2話でミッションに参加した際には「生まれ故郷に凱旋〜」、「おしゃべりしてると少佐に怒られるよー」と喜んでいた。
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