Fermentative foodとは? わかりやすく解説

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発酵食品 [Fermentative food]

 食品原料微生物によって発酵させてつくられる食品。とくにアルコール飲料乳製品はその代表で、世界的に古くからつくられてきた。周知のように、酒、焼酎泡盛ウイスキーブランデーシャンペンウオッカジンワインビールなどの多種類のアルコール飲料は米、麦、とうもろこし、いも、そば、ぶどうなどを原料として麹かび黒かび酵母などによって発酵させ、その分産物であるエタノール主成分とした飲料発酵酒蒸留酒がある。また、味噌醤油、酢、味醂などの調味料大豆、米などを原料として、かびや酢酸菌(細菌)によって発酵させた食品である。乳酸菌飲料ヨーグルトなどはおもに牛乳原料として乳酸菌(細菌)によって発酵させたものである。"納豆"は大豆通称納豆菌といわれる細菌1種である枯草菌の1変異株発酵させ、大豆タンパク質 分解生じたアミノ酸うま味成分になっているのである魚介類塩漬・発酵食品として、"いずし"などの"なれずし"とよばれる地方独特の食品がある。これは塩漬した魚介類米飯とともに長期間漬け込んで、米(デンプン)の発酵生じる乳酸などによって風味をつけ、保存性よくした食品である。これには滋賀県の"ふなずし"、和歌山県の"さばなれずし"、秋田県の"はたはたずし"、東北地方北海道の"いずし"が知られている。
"塩辛"は魚介類筋肉内臓食塩加えて熟成させることで、自己酵素細菌酵素消化させる「あん醤品」で、"くさや"は独特の塩漬汁に漬けて乾燥させる塩干品」で、いずれも発酵食品ではない。また、果実酒薬用酒種々の果実薬用植物焼酎などの高濃度アルコール製品長期間漬けてつくられるエキスであるから真の発酵食品とはいえない。
発酵食品の中で、とくに"なれずし"のような魚介類の発酵食品はクロストリジウム属細菌(ウェルシュ菌ボツリヌス菌)による食中毒をおこすことがある昭和26年(1951年)に北海道秋田県で"いずし"、"きりこみ"による食中毒事件発生した。この時の原因ボツリヌス菌であったという。わが国でのこの種の食中毒自家製魚介類やその加工品によることが多いので、一般家庭ではとくに注意する必要がある



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