900 ccモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 06:38 UTC 版)
「ホンダ・ホーネット」の記事における「900 ccモデル」の解説
型式名SC48。250 cc・600 ccモデルの大ヒットから、さらにミドルクラスフレームにリッタークラスのエンジンパフォーマンスを組み合わせたモデルを要求されたことから開発し、2001年に発表された。 オートバイとしての基本コンセプトや車両概要は250・600 ccモデルと共通するが、以下の相違変更点がある、 搭載される排気量918 ccのSC48E型エンジンは1998年式SC33型CBR900RR用SC33E型に以下のチューニングを実施。 燃料供給をPGM-FI電子式燃料噴射装置へ変更した上でバルブタイミング・ポート形状・スロットルバルブ角度などを見直し 吸気側ではエアクリーナーインテークダクトに負圧駆動バルブを、排気側にはエアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を装着 結果的に中低速域トルク増強ならびに排出ガス浄化に貢献 フレームはPC34型用をベースに総合的なパフォーマンス向上に合わせてメインパイプ板厚を1.6 mmから2.3 mmに強化した上でステアリングヘッド接合剛性やハンドル位置なども見直し 燃料タンク容量を19 Lへ増大 前輪タイヤを17インチ化した上でフロントフォークを41 mm径フリーバルブタイプから43 mmカートリッジタイプへ変更 リヤサスペンションはスイングアームをアルミ製とした上でショックアブソーバーをリザーバータンク別体型へ変更 盗難抑止の観点からイモビライザー装置H・I・S・Sを搭載 また販売地域が日本・ヨーロッパ・北米の3地区となったためスペックは規制ならびに測定・表示方法の違いから3種類とされた(詳細はテンプレート参照)ほか、以下の仕向地別相違がある。 車名 日本:CB900 Hornet ヨーロッパ:CB900F Hornet 北米:CB900F リヤカウル「Hornet」ロゴ 日本・ヨーロッパ:有 北米:無 前後ブレーキキャリパー 日本:ゴールド ヨーロッパ・北米:ブラック メーターカバー 日本:メッキ仕上げ ヨーロッパ・北米:プラスティック地 このうち日本国内向け仕様は平成12年自動車排出ガス規制に適合させたため型式名BC-SC48として2001年9月28日発表、同年10月4日発売。当初はフォースシルバーメタリックならびにイタリアンレッドの車体色が設定された。 2002年10月24日発表、同月25日発売。イタリアンレッドをキャンディータヒチアンブルーへカラーリング変更するマイナーチェンジを実施。 2004年には日本国内向け仕様の生産終了と共にヨーロッパ・北米向け仕様は以下のマイナーチェンジを実施。 点火タイミング変更に伴うパフォーマンスアップ メーター内へ時計追加ならびにカバーをメッキ仕上げへ変更 前後サスペンションのセッティング見直しならびにアジャスト機構を追加 エンジンヘッドカバーならびに車体色を変更 本型式は2007年モデルを最後に実質的後継機種のCB1000Rへ移行する形で生産終了した。
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