PC34型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 06:38 UTC 版)
250 ccモデルを大幅にパワーアップさせたモデルで1997年の第32回東京モーターショーに参考出品。翌1998年に日本国内ならびにヨーロッパ市場で販売開始された。このため基本構成は踏襲するものの以下の点で250 ccモデルと異なる。 エンジン 1995年から販売されていたPC31型CBR600F(F3)に搭載されていた排気量599 ccのPC25E型水冷4ストローク4バルブDOHC4気筒エンジンに以下の設計変更を実施。 キャブレターをVP60型4基からVP49型4基へ変更しメインボア径を36 mmから34 mmに小径化 吸入管を30 mm延長し吸気脈動効果を向上 エキゾーストパイプ - マフラー管長を360 mm延長 これらの吸排気系チューニングにより最高出力はそのままに低中回転域でのトルクを増強し、最大トルクはCBR600Fの5.1 kgf·m / 7,500 rpmから5.3 kgf·m / 7,500 rpmへ増強。 ただしこれは排気量に対する馬力自主規制が当時存在した日本国内向け仕様独自のもので、制約がなく測定方法が異なるヨーロッパ市場向け輸出仕様は最高出力96 ps / 12,000 rpm・最大トルク6.4 kgf·m / 9,500 rpmとされた。 車体 フレームは250 ccモデルから踏襲するが、搭載エンジン変更による出力増強に対応させるべくフロントエンジンハンガーを変更した上で全体の剛性バランスを取り直した。 サスペンションは、前輪テレスコピックのフロントフォーク径を36 mmから41 mmへ大径化。またディスクブレーキをダブル化した。
※この「PC34型」の解説は、「ホンダ・ホーネット」の解説の一部です。
「PC34型」を含む「ホンダ・ホーネット」の記事については、「ホンダ・ホーネット」の概要を参照ください。
- PC34型のページへのリンク