2000年代前半 クロック数競争の終焉とマルチコア時代の到来とは? わかりやすく解説

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2000年代前半 クロック数競争の終焉とマルチコア時代の到来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:57 UTC 版)

CPU年表」の記事における「2000年代前半 クロック数競争の終焉とマルチコア時代の到来」の解説

1999年パソコン分野CPUクロック競争激しさ増しインテルAMD互いに前倒しでより高い周波数CPU発表する熾烈な競争繰り広げた。そして、ついに2000年春にCPU周波数AMDがわずか先に1GHzの大台到達した周波数競争ヒートアップしてピーク達していた頃、奇しくもほぼ同じ時期株式市場ではITバブル最盛期となり、崩壊始まろうとしていた。 1GHzの大台への到達では先んじたAMDだが、増大し続け消費電力に耐えられずクロック競争見切りをつけ、処理効率アピールするためモデルナンバー導入する一方インテルは、より高クロック意識したPentium 4展開したデスクトップパソコン向けCPU消費電力増大一途たどったため、モバイルパソコン向けに専用プロセッサ設計することが行われるようになったクロック周波数当たりの性能を稼ぐために、処理を並列化するSIMD導入進められた。 2002年にはPOWER4によりサーバ分野マルチコアCPU導入された。2003年には、PowerPC 970Athlon 64により、パソコンにも64ビット時代到来した2004年末、インテルPentium 4採用していたNetBurstマイクロアーキテクチャは、発熱消費電力増加抑えられず、ついに一般向けCPU周波数が3.8GHzで頭打ちになったインテル周波数向上をあきらめ64ビット・SIMD・プリフェッチ・マルチコアなどの技術性能向上を図ることになる。これに関連してインテルAMD続きプロセッサー・ナンバー導入することになる。インテル開発中CPUキャンセルしてクロックあたりの性能重視した路線への転換余儀なくされた。 業務用CPUでは、x86ベースPCサーバ広がりインテルIA-64リリースして本格的にサーバCPU牙城へと乗り出した高性能CPU製造するための投資莫大なものとなり、従来ワークステーション分野サーバ分野リードしてきたRISC CPUメーカーも、他社との提携行った組み込み分野重点を置くなどの方向転換行った2000年 2000年問題大きな混乱なし。 2000年 サン・マイクロシステムズUltraSPARC III 2000年1月Transmeta Crusoe発表内部的にVLIWだが、コードモーフィングと呼ばれる命令変換技術で、x86CPU互換実現する。低消費電力指向しモバイル分野意識したCPU高密サーバにも多く採用された。 2000年3月 AMD Athlon動作周波数が1GHzに到達2000年10月 IBMRS64-IV発表64ビットPowerPCマイクロプロセッサ市場出回った製品としては初め同時マルチスレッディング実装した。RS64ファミリとしては最後製品であり、その後POWER4に道を譲ることとなった2000年11月 インテル Pentium 4 発表32ビットCPU。高い周波数動作強く意識マルチメディア演算機能拡張したSSE2搭載2001年5月 インテル Xeon 発表 サーバ32ビットサーバ用CPU2001年5月 インテル Itanium 発売開始初めIA-64アーキテクチャ実装したCPU構想1999年10月発表していた。新開発IA-64命令加えてIA-32命令デコーダ搭載した64ビットサーバ用CPUで、他社RISCプロセッサ置き換え狙った2002年 IBM POWER4サーバメインフレーム用CPU業界先駆けて対称型マルチコア採用した64ビットプロセッサで、その設計は後のPowerPC 970ベースとなった2002年5月 ヒューレット・パッカード (HP)コンパック合併 2002年4月 インテル Itanium 2 発売開始64ビットサーバ用CPU。メモリアクセス機能改善演算ユニット増加させ性能を向上させた。IA-32性能改善したものの、同時期のx86プロセッサ性能には遠く及ばず後継プロセッサではIA-32命令デコード機能削除された。 2003年3月 インテル Pentium M 発売開始32ビットCPUモバイルパソコン特化したプロセッサであった2003年4月 AMD Opteron 発表x86独自に64ビット拡張したアーキテクチャーAMD64搭載2003年8月 アップルコンピュータPowerPC G5 (PowerPC 970) を搭載したPower Mac G5発売世界初64ビットパソコンであった2003年9月 AMD Athlon 64 発表AMD64搭載したパソコン向けプロセッサ2004年2月 サン・マイクロシステムズ UltraSPARC IV同時マルチスレッディングSMT機能搭載しワンチップ2つスレッド実行可能。 2004年 IBM POWER5サーバメインフレーム用64ビットCPUマルチコア加えて同時マルチスレッディングSMT)などの新技術投入しワンチップ4つスレッド実行可能となった2004年6月 インテル Intel 64搭載Pentium 4Xeon発表2004年8月 HP Alpha EV7z 発表最後Alphaプロセッサ。1.3GHz。 2004年10月 サン・マイクロシステムズUltraSPARC IV+」UltraSPARC IVプロセッサデュアルコア版。

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