1907年恐慌を尻目にとは? わかりやすく解説

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1907年恐慌を尻目に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 05:04 UTC 版)

インドシナ銀行」の記事における「1907年恐慌を尻目に」の解説

利子当座預金受け入れ従来どおり可能とされたが、20世紀初頭はインドシナ国庫というヘビーユーザー登場する。これについては、華南華北・その他への出張所設置をみてから述べる。 華南めぐっては、1901年3月11日デクレ漢口広東出張所設置することが認められ翌年3月開業した雲南鉄道通ってから、1913年7月11日デクレ蒙自出張所認可され翌年1月2日開業した華北めぐっては、1906年1月21日デクレ認可され1907年天津北京支店出した1898年露清銀行協定したものを無視したのである。なぜならパリバ露清銀行指導握れなかった。そして露清銀行支配人のロートシュタインが死ぬ1904年まで、フランス露清銀行株式パリ市場へ上場させなかった。露清銀行1904年初頭香港出店した。協定違反である。日露戦争後露清銀行活動鈍っていた1905年10月のことであったパリバ、CNEP、ソシエテ・ジェネラル商工信用銀行、ユニオン・パリジェンヌ、フランス商工銀行(Banque Française pour le Commerce et de l’Industrie)が、インドシナ銀行中心にシンジケート組んで香港上海銀行中心とするシンジケートBritish and Chinese Corporation, Pekin Syndicate, Yangtse Valley Company)と四川省漢口-成都鉄道敷設をめぐり協定し中国中央鉄道会社Chinese Central Railways Company, 華中鉄路公司)を創設したインドシナ銀行天津北京支店出したころ、1907年恐慌起きて露清銀行経営がゆきづまった。やがてソシエテ・ジェネラルの子会社合併して露亜銀行となった。その役員に、ソシエテ・ジェネラル頭取でオクタヴ・オンベルグの甥アンドレ・オンベルグを就けたロシア革命まで、ソシエテ・ジェネラル露亜銀行操縦できた。 なお、インドシナ銀行華南華北前後して、バンコク・シャム・シンガポール・パペーテ・ジブチにも出張所設けたさて、インドシナ国庫利子当座預金1908年には2,000ピアストル超えて銀行券流通高を凌駕していた。1897-1898年の間インドシナ総督ポール・ドゥメール財政整えその上で雲南鉄道等の大規模な公共事業200家族補助金つきで受注された。本国ではインドシナ公債連発されて、インドシナ国庫償還迫られるようになった。この債務あわせて預金残高膨張したのである預金銀行券であったから、1900年8月以降正貨準備率がしばしば100%超えた翌年10月19日総督府利上げ求めてきたので、インドシナ銀行は耐えかねて預金鋳貨地金貸し出したいと切り出し、無事これを認められた。1902年春、上海出張所150ピアストル広東漢口各出張所に100万ピアストルずつ、香港・バンコク・ポンディシェリの各出張所および支店50ずつ、計500輸出した1911年春に正貨準備率が130%を記録し、再び総督府許可得て輸出及んだ。このときの総額1000万全てフランス・ピアストルであり、メキシコ・ピアストルを駆逐してもなお資金だぶついていたことが分かる1913年末までに総額16671000ピアストル配ったのだから、中央銀行さながらである。

※この「1907年恐慌を尻目に」の解説は、「インドシナ銀行」の解説の一部です。
「1907年恐慌を尻目に」を含む「インドシナ銀行」の記事については、「インドシナ銀行」の概要を参照ください。

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