麻生おろしの推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 07:27 UTC 版)
6月16日 - 環境大臣政務官である古川禎久が、日本郵政社長人事を巡る対応について麻生を批判し、麻生の目の前で「大政奉還を決断して保守政党の原点に戻るべき」と主張。この発言について、麻生派座長の中馬弘毅は「本当に面白いと思った」「あれだけ民主党が『政権交代』と言うのだから、政権をいったん渡し、(任期満了までの)2カ月半でどういう政策を打つのかお手並み拝見」と述べたが麻生は「何の大政をどう奉還するのか」と真面目に取り合わなかった。 6月26日 - 棚橋泰文が総理大臣官邸を訪問し、麻生に対して、天下りした国家公務員OBに報酬を支払っている公益法人に国の予算を支出しないよう求めた。麻生は要望を書面にして提出するように求めたが、「政治家同士の話し合いで、紙が要る要らないの話ではない」と反発し、「できないなら退陣してほしい」と要求した。 6月26日 - 中川秀直が麻生について「名誉ある決断をすべきだ」と発言し退陣を要求。29日にも「今の状況を改善するには首相に降りてもらうのが一番だ」と主張。 6月30日 - 自由民主党総裁特別補佐の島村宜伸が総裁選挙前倒し運動に対し、「利敵行為だ。出て行ってもらいたい」と批判。 7月14日 - 衆議院本会議にて麻生内閣に対する内閣不信任決議案否決。参議院本会議にて麻生に対する問責決議可決。 7月15日 - 財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)の与謝野馨と農林水産大臣石破茂が麻生に首相退陣を要請。 7月16日 - 中川秀直らが自由民主党両院議員総会開催を要求する署名を自由民主党幹事長細田博之に提出。麻生内閣からは、財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)与謝野馨、農林水産大臣石破茂、内閣府副大臣谷本龍哉、総務副大臣倉田雅年、文部科学副大臣山内俊夫、厚生労働副大臣大村秀章、農林水産副大臣近藤基彦、経済産業副大臣高市早苗、同じく吉川貴盛、内閣府大臣政務官並木正芳、法務大臣政務官早川忠孝、財務大臣政務官三ツ矢憲生、農林水産大臣政務官野村哲郎ら主要メンバーが署名。総務大臣を辞任した鳩山邦夫、厚生労働大臣政務官を辞任した戸井田徹、内閣府大臣政務官を罷免された松浪健太らも署名。防衛大臣政務官岸信夫はいったんは署名したが、後になって撤回。 7月17日 - 自由民主党参議院幹事長谷川秀善が麻生に対し両院議員懇談会での謝罪を要求。 7月19日 - 自由民主党山梨県支部連合会にて3648人が集団離党。 7月21日 - 麻生内閣が衆議院解散を閣議決定。自らの発言により党の支持率低下を招いたとして、麻生が両院議員懇談会で謝罪。 7月29日 - 自由民主党京都府第一選挙区支部長伊吹文明が、「失言をしたり、字を読み違えたりしないように、バカな人を党の役職や大臣に就けないように」と主張。 9月1日 - 自由民主党幹事長細田博之が、特別国会の首班指名で麻生に投票するよう提案。しかし、自由民主党総務会では、敗軍の将である麻生に投票する案には誰も賛成せず、代替案として白紙投票、自由投票、自由民主党総裁選挙管理委員会の委員長予定者の野田毅に投票の3案が出された。自由民主党福島県支部連合会は首班指名で麻生に投票するのをやめるよう要請。 9月3日 - 平成研究会が首班指名で麻生太郎には投票しないことを正式決定。平成研究会会長津島雄二は「次の首班指名にあたって、『麻生さん』という名前を書くことだけは、絶対に避けてもらいたい。それから、白紙で出さざるを得ないような状態も、避けていただきたい」と強調。
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