麒麟橋とは? わかりやすく解説

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麒麟橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 17:01 UTC 版)

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麒麟橋
基本情報
日本
所在地 新潟県東蒲原郡阿賀町津川 - 角島
交差物件 阿賀野川
用途 道路橋
路線名 国道49号
管理者 国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所
施工者 日本橋梁
竣工 1961年(昭和36年)
座標 北緯37度41分10秒 東経139度26分46秒 / 北緯37.68611度 東経139.44611度 / 37.68611; 139.44611 (麒麟橋)
構造諸元
形式 トラス橋桁橋
材料 プレストレスト・コンクリート
全長 242.800 m
6.000 m
最大支間長 60.000 m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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麒麟橋から見た阿賀野川

麒麟橋(きりんばし)は、新潟県東蒲原郡阿賀町阿賀野川に架かる国道49号(重用・国道459号)の橋長242.8 m(メートル)のトラス橋桁橋

概要

阿賀町津川と同町角島の間に架かる、3径間単純鋼トラス橋および2径間単純ポストテンション方式T桁橋。南詰(左岸側)がトラス橋、北詰(右岸側)がT桁橋で、橋長242.8 m、全幅6.7 m、車道は計2車線を有し、上流側に自転車歩行者道橋を併設する。

1961年(昭和36年)に供用を開始した現橋梁は、阿賀野川を挟んで分断されている津川市街地と、北側の集落や橋梁至近に所在するJR東日本磐越西線津川駅とを連絡する生活道路として長年機能している。麒麟橋南詰交差点以南は津川バイパス津川トンネルへ直通し、同交差点で新潟県道14号新発田津川線および新潟県道512号西津川線と、北詰の津川駅前交差点で新潟県道174号角島鹿瀬線とそれぞれ接続する。

本橋は新潟県によって、本橋から揚川トンネルまでの区間は揚川ダム建設に伴う付け替え道路として新潟県によって[注釈 1]建設された[2]

麒麟橋付近は川幅が広く、上流側に麒麟山を望む風光明媚なロケーションに位置しているが、当橋梁は既に老朽化が著しく、2008年(平成20年)の点検ではコンクリートの剥落や鉄筋の腐食や破断が見つかるなどし、2009年(平成21年)秋から翌2010年(平成22年)夏にかけて大規模な補修が行われた[3]。また構造的にも車道幅員が5.65 mしかなく大型車両のすれ違いが困難で、北詰側は本道が見通しの悪い曲率半径60 mの急カーブとなっているなどの課題を抱えていた。加えて北詰側の同町大牧から黒岩にかけての約3.5 kmの区間は土砂災害が再三発生しており、連続雨量150 mmを超過した際には通行止となる事前通行規制区間に指定されていた。揚川トンネルも車道幅員5.5 mと狭小な上、背高海上コンテナ車両が通行できなかった[4]

国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所では、これらを解消するため抜本的対策としてバイパス道路である揚川改良の事業を実施し、2013年(平成25年)3月30日に全線供用した。これに伴い津川トンネル・麒麟橋を含む津川から大牧の区間は引き続き国道に指定されたままであるが、事前通行規制区間に指定されている大牧から黒岩にかけての区間は全面通行止めとなっている[5]

諸元

  • 形式 - 下路3径間単純ワーレントラス橋+PC3径間単純ポストテンションT桁橋
  • 橋格 - 1等橋 (TL-20)+雪荷重 (100 kg/m3)
  • 橋長 - 242.800 m
    • 支間割 - 3×60.000 m + 2×30.000 m
  • 幅員
    • 総幅員 - 10.600 m - 11.100 m
    • 有効幅員 - 6.000 m
    • 車道 - 6.000 m
    • 歩道 - なし
  • 総鋼重 - 254.175 t
  • 下部工 - 扶壁式橋台・小判張出式橋脚
  • 基礎 - 井筒基礎
  • 床版 - 鉄筋コンクリート
  • 施工 - 日本橋梁
  • 架設工法 - ケーブルエレクション工法

[6][7][8]

麒麟橋側道橋

  • 形式 - 鋼3径間連続箱桁橋+鋼2径間単純合成鈑桁橋
  • 橋長 - 242.800 m
  • 幅員 - 2.5 m
  • 下部工 - 重力式橋台・張出式橋脚(橋梁添加)

[7]

沿革

周辺

参考文献

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 東北電力も負担・国庫補助事業として北陸地建新潟工事事務所も舗装工などを行う[1]

出典

  1. ^ 『新潟国道二十年史』165頁。
  2. ^ 『新潟国道二十年史』193頁。
  3. ^ ~安全・安心な交通を確保するために~国道49号麒麟橋の補修工事が完了しました (PDF)”. 国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所 (2010年7月7日). 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月18日閲覧。
  4. ^ 一般国道49号 揚川改良 (PDF)”. 国土交通省. 2021年3月18日閲覧。
  5. ^ a b 国道49号揚川改良 平成25年3月30日(土)開通します。 (PDF) - 国土交通省 北陸地方整備局 新潟国道事務所 2013年3月4日 - WayBack Machineによるアーカイブ
  6. ^ 鐵骨橋梁年鑑 昭和38年版 (PDF)”. 日本橋梁建設協会. pp. 94, 95. 2021年3月18日閲覧。
  7. ^ a b c d 『新潟国道二十年史』464頁。
  8. ^ 麒麟橋1962-5-4”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年3月18日閲覧。
  9. ^ 『新潟国道二十年史』465頁。
  10. ^ 『新潟国道三十年史』171 - 173頁。
  11. ^ 『新潟国道三十年史』49頁。

外部リンク




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