魔導物語I 3つの魔導球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:21 UTC 版)
「魔導物語」の記事における「魔導物語I 3つの魔導球」の解説
『魔導物語I 3つの魔導球』(まどうものがたりワン みっつのまどうきゅう)は、1993年12月3日発売のゲームギア用ソフト。『1-2-3』のエピソード1を単体で移植した作品。コンパイルが開発し、セガから販売された。通称『GG魔導I』または『GG-I』。パズルゲーム『ぷよぷよ』の人気を受けて作られた初の『魔導物語』といえるが、企画自体は『ぷよぷよ』がアーケードゲームとして稼動するより前からあった。まだこの時点では『ぷよぷよ』の影響は薄く、魔物としてのぷよぷよが全部で5色登場し、前述のように4匹集まると星になって消えてしまうことぐらいである。本来はアルルが6歳の時点ではオワニモが開放されていないので、消えないはずなのだが、これ以降のリメイク作品にも見られる演出である。 攻撃魔法が移動中でも使え、これを使った謎解きが存在する。PC-98版の「渾天石」に代わって「方向石(ほうこうせき)」が登場し、入手すると東西南北の向きが漢字で示されるようになる。アイテムや魔法がアイコンで表示されるなど、以後の『魔導物語』シリーズでも用いられるシステムがこの作品から登場した。ゲームギア版のシリーズには「ジュゲム」の魔法は登場しないが、何が起こるか使うまで分からない「るいぱんこ」(逆から読むとコンパイル)の魔法が登場する。 1エピソード単品で商品化したため、フロアの数は『1-2-3』のエピソード1の約1.5倍になった。しかし魔法の数は少なくなってしまったので、不採用になった魔法と同等の効果を持つアイテムで代替された。また、ゲームギア版オリジナルキャラクターとしてライバルの男の子カミュが登場。なお、本作に登場する商人のタウタウは他作品での猫の姿ではなくパララの姿をしているが、これはスタッフの取り違えによるミスであり、この件で社長の仁井谷が怒ったため、後の『ぷよぷよ通』で元に戻ったというエピソードがある。 2008年8月1日には、セガの携帯電話向けサイト「★ぷよぷよ! セガ」にて、本作GG版のiアプリ移植版が配信開始された。グラフィックがより精細になった他、新要素として戦った魔物を閲覧できる「魔物図鑑」が追加され、マップを常時表示したままで移動できたり、ダンジョン内を移動する際にマップがスクロールするなど演出が強化されている(GG版と同様の表現に変更することも可能)。難易度もやや低下している。容量の都合でボイスはアルルのみとなり、敵キャラクターの音声は省略されているほか、「かべのもと」で画面外に行ける不具合の除去や、ミニゾンビは体が崩壊するのではなく小さくなっていくなど、移植の際にいくつか表現の修正が施されている。一方でタウタウとパララの取り違えなど原作のまま変更されていない部分も多い。2009年2月2日からはS!アプリ版、同年7月2日からはEZアプリ(BREW)版の配信も開始。 2018年9月28日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 よ〜ん GG I-II-III&A』の収録ソフトのひとつとしてゲームギア版を元にしたものが限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。 2021年2月15日より、D4エンタープライズのiOS向け定額サービス『PicoPico』にて、他の姉妹作とともにゲームギア版が配信開始された。2021年7月27日よりAndroid版のサービス開始に伴い、そちらでも配信開始された。 ストーリー ある日アルルは見知らぬ建物の中で、ニワトリの魔物に石にされてしまうという夢を見てしまう。翌朝は幼稚園の卒園試験。試験を受けられるのは一人だけと聞かされていたが、塔の中にもう一人園児がいた。カミュと名乗ったこの少年は、先に塔を脱出したものが試験に合格できるとアルルにライバル宣言をしていった。アルルは突然のライバル登場にやる気を出す。
※この「魔導物語I 3つの魔導球」の解説は、「魔導物語」の解説の一部です。
「魔導物語I 3つの魔導球」を含む「魔導物語」の記事については、「魔導物語」の概要を参照ください。
- 魔導物語I 3つの魔導球のページへのリンク