オワニモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 17:26 UTC 版)
「ぷよぷよ (ゲームキャラクター)」の記事における「オワニモ」の解説
同色のぷよぷよが4匹以上集まると消滅するのは、ぷよぷよ本来の性質ではなく、「オワニモ」という魔法の効果によるものであるとされており、この魔法は「同色同種族の魔物を4匹揃えると、それらを時空の彼方へ消し飛ばしてしまう」効果とされている。元々はぷよぷよが4匹繋がると消えるというゲーム上の都合を説明するために登場した設定上の魔法であり、各機種版の第1作『ぷよぷよ』の説明書のプロローグにて記載されたものが初出である。その効果から、使い道が無いので封印に近い形で忘れ去られていたが、アルル・ナジャが封印を解き、それと同じ頃、闇の世界がその条件に当てはまる魔物「ぷよぷよ」を大量に生み出していたことから多用されるようになる。ただし、ゲーム中でアルルらがオワニモの呪文を実際に唱えるシーンは描かれることが無く、アルル以外の者がぷよぷよを4匹揃えてもやはり消去され、後の作品ではぷよぷよが自発的に4匹揃った場合でもぷよぷよが消えてしまう描写がある。一部の二次作品などでは、アルルが封印を解いたことでオワニモが常時発動しているとされたり、オワニモがぷよぷよの消し方として普及しているなどと解釈されることはあるが、明確な理由については言及されていない。 なお、メガドライブ版『ぷよぷよ』ならびにスーパーファミコン版『す〜ぱ〜ぷよぷよ』などの説明書では「魔導の書、時の章に記されている呪文」とされており、ゲームギア版『ぷよぷよ』の説明書では「一人の女神が生み出した呪文」と語られていたが、ゲームギア版と同時発売されたPC-98版『ぷよぷよ』の説明書では、「一人の偉大な魔術師が生み出した、時の女神の力を借りる究極の呪文」であると語られ、「利用価値が無かったため『魔導の書』に封印されていた」となっている。後の作品群では時の女神が登場していることから、後者の設定を採用しているようである。なお、これらのストーリー上では、オワニモの封印を解くまでアルルが「4匹以上の同色の魔物」というものを見たことがなかったとされているが、『魔導物語』シリーズでは既にぷよぷよが登場していたため若干の矛盾がある(だが、『ぷよぷよ』以前の『魔導物語』に登場するぷよぷよは一度に1匹ずつしか登場していないため、それまでは4匹以上揃わなかっただけの可能性もある)。この魔法はあくまで、ぷよぷよが4匹揃うと消えてしまう理由を説明するために作られた設定上のものであり、ゲーム作品内で実際に「オワニモ」が描写されたのは『魔導物語 道草異聞』にてアルルがオワニモの封印を解くまでが描かれたのが初である。また、『ぷよぷよ通』で「2個消し」「6個消し」ルールが登場した際には説明書などで「オワニモを根底から覆す」などとも自ら解説されていたが、中期作品からは名前が出てくることも無くなってしまった。なお、『ぷよぷよ』シリーズのゲーム内で実際に「オワニモ」の名前が語られたのは、セガ発売の『ぷよぷよフィーバー2』が初めてであり、こちらでは異世界の「ぷよ」もアルルがオワニモで同じように消去できることが記されていた。『ぷよぷよ7』ではあんどうりんごが「ぷよぷよを4つ繋げて消す力」を手に入れたとされるが、これがオワニモなのかについては明言されていない。 角川スニーカー文庫の小説版『魔導物語』シリーズでは、時の女神の力を借りて時空の狭間にぷよぷよを送り返す「逆召喚」の魔法の一種であるとされ、使いすぎると空間の歪みに影響を及ぼすと独自に設定されており、こちらではストーリー上において重要な魔法として扱われている。 「オワニモ」という魔法名の語源は、『ぷよぷよ』の企画監督であった米光一成の苗字を元にした強引なアナグラムで、「yonemitsu」→「uyenimo(tとsは未使用)」でオワニモと読むとされている。
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