音声・音韻・アクセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 00:25 UTC 版)
「高い」→「たけー」などの連母音融合は、飛騨弁では一般に起こらない。「えらい」→「えれー」などはあるが、個別の変化である。 高山市などでは、北陸方言にみられる間投イントネーション(ゆすりイントネーション)に似た独特のイントネーションがある。文末の動詞終止形の最後に、特別の高さ、長さ、強さがあり、助詞「なー」が付いた場合「なああ」のような音調が現れるという。 アクセントは内輪東京式アクセントである。共通語と異なる点としては、一拍名詞第二類(名・葉・日など)が「ひが」型となる、三拍形容詞がすべて「あかい」型で平板型がない等。「なに」「いつ」「どこ」などの疑問詞は、岐阜県南部では平板型の「なにが」型であるが、美濃北部以北では共通語と同じく頭高型「なにが」となる。ただし地域により語により平板型の場合もある。 高山市(中心部)では、三拍名詞第五類の「油」「涙」「柱」「枕」が平板型「なみだが」になる。おおむね久々野町以南ではこれらが中高型「なみだが」になる。ただし同じ第五類でも「朝日」「命」「紅葉」は高山でも中高型「あさひが」である。 富山県に接する旧神岡町の茂住・中山、旧宮川村の杉原・小豆沢や白川村小白川では富山アクセントの影響があり、二拍名詞のうち東京式で尾高型「いしが」になる語のうち、二拍目に狭母音(i、u)のある「石・髪・犬・足」などが頭高型「いしが」となる場合がある。
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音声・音韻・アクセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 06:59 UTC 版)
岡山弁では母音の無声化はほとんど起こらない。無声化は主に東日本で盛んであり、岡山弁を含む西日本では起こりにくい。 また、ガ行鼻濁音はなく、破裂音[ɡ]で発音される。共通語や東日本方言などで、語中・語尾のガ行子音[g]を鼻にかかった音[ŋ]で発音することをガ行鼻濁音というが、岡山弁を含む中国・四国・九州ではほとんど鼻濁音を用いない。 備前・備中には「せ」「ぜ」の音声としてシェ・ジェという発音が存在している。
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音声・音韻・アクセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 07:05 UTC 版)
母音は丁寧に発音されてほとんど無声化しない。u音は、やや奥舌で唇の緊張を伴う円唇母音である。連母音のeiをはっきりと保存している。 例:「計算」の発音(土佐弁)「ケイサン」 (標準語、関西弁)「ケーサン」 高齢層では、ガ行子音g、ダ行子音dの前に、入り渡り鼻音[ ̃]が挿入される。例:[ka ̃gami](鏡)、[ha ̃daka]。高齢層では「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」の四つ仮名を区別する。「じ」は[ʒi]、「ぢ」は[dʒi]、[ ̃dʒi]、[ ̃di]、「ず」は[zu]、「づ」は[dzu]、[ ̃dzu]、[ ̃du]のように発音して区別する。また「つ」も[tu]と発音される場合がある。 「し」が「い」になる場合がある(イ音便)。 例:「どうした」→「どういた」 「そして」→「そいて」 「あした(明日)」→「あいた」 土佐以外の四国方言や近畿方言では、「手」を「てー」、「血」を「ちー」と発音するなど一音節語が長音化する傾向にあるが、土佐弁ではこの傾向は弱い。ただし「木」「手」などアクセントの分類で第3類に属する語(きが、てが、のように発音するもの)は、長音化する場合がある。一方、近年は四国他県や近畿圏との相互交流の拡大やメディア等で近畿方言を耳にする機会も増え、若年層を中心に一音節語全体の長音化が顕著になりつつある。 アクセントは、北部(山間部・嶺北地域)に垂井式アクセントが分布する以外は京阪式アクセントで、徳島県沿岸部・和歌山県田辺市近辺と同様、近畿中央部よりも伝統的な京阪式アクセント(おおよそ室町時代辺りの京都アクセントと同一のもの)を保持する。
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