陝軍候補
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 16:08 UTC 版)
次に、陝軍候補と言える陝西省の元職現職の主要幹部を紹介する。すべて常務委員以上の王俠(女性)、姚引良、婁勤倹、祝列克、毛万春、胡和平、梁桂である。王俠は、陝西生まれ陝西育ちの生粋の陝西人の女性官員。省政府の水利部黄河水利委員会黄河中游治理局一筋で局長まで登り詰める。一転、延安市に移り市長・書記を経験する。市長兼任のまま常務委員となり、紀律検査委員会書記を経て、省副書記、党校校長、省教育工委書記、中国延安幹部学院第一副院長を任された。中国延安幹部学院第一副院長がポイントだ。2011年57歳で人生の大転換を迎えた。中央地方幹部の転属型人事交流に選ばれ人口家族計画委員会(zh)の党組書記・主任として昇進転任したからだ。国務院の組成部門である委員会は正部級の機構。大出世である。その後組織改正に合わせて中華全国供銷合作総社(zh)(農民を主体とする供給販売協同組合の全国連合体)に党組書記・理事会主任として異動。姚引良は地元生まれ地元育ちで官員になった典型的な地元昇進組。習政権になってからの省常務委員・延安市書記・乗務副省長への昇進である。このところ延安市書記職につくと正省部級へ出世するようだ。延安は習近平の下放先である大衆路線の原点の地、習仲勲の決起の地である。先先代の王俠は上述したとおり、そして先代の李希(zh)は上海市に移り市副書記に昇進ののち遼寧省入りし2015年からは省書記を務めているからだ。李希はすでに陝軍認定が済んでいる。婁勤倹省書記は、2010年から中央組織部の肝煎で推進されてる中央からの転属先が中国中西部とされている中央地方の転属型人事交流で陝西省入りした情報化技術の官員。すでに陝軍あつかいである。祝列克は林業の専門家。国唯一の農業ハイテクパークの楊凌農業ハイテクモデル区のために国家林業局副局長の時に転任してきた。2011年から2016年まで主任。副省長も四年ほど務めたが、2015年からは常務委員・紀律検査委員会書記を務めている。毛万春は2014年に落馬したひとに替わり中央委員に増補昇格して出色の常務委員・組織部部長。昇進幹部に対して財産申告を求める制度を陝西省が省級地区として全国に先駆けて導入する元となる提案作成の中心人物であり注目を集めていた。通常、中央委員は中央で言えば国務院部長、地方で言えば書記・省長の正省部級幹部が中心である。胡和平は、習総書記と清華大学での同級かつ寄宿舎同房で、いわゆる旧識として知られる陳希(zh)中央組織部副部長の人脈清華系のひとりでもある。1995年に東京大学で工学博士号を取得している日本留学組の数少ない党幹部でもある。清華大学の党組書記・副校長を務めた後政界に転身した。2013年浙江省入り。2015年陝軍・陝西幇の根城である陝西省で専職副書記となり、2016年に陝西省長に抜擢、さらに2017年には陝西省党委書記に任命。梁桂は、国家プロジェクトの上海浦東新区や科学技術部でも主に総合的創業支援に関わり、たいまつ計画センター主任も務めたハイテクの起業創造の専門家。2010年の中央地方幹部の転属型人事交流で陝西入り後は、「楊凌」の党工作委員会、西北農林科技大学の両書記を経て2015年から常務委員・宣伝部部長。
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