阪神のビジターゲームをナイトゲームとして開催する場合
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「ABCフレッシュアップベースボール」の記事における「阪神のビジターゲームをナイトゲームとして開催する場合」の解説
原則として対戦する主管球団の地元局が制作する中継を、相互ネットまたは裏送り形式で放送し、その局のアナウンサーが実況を担当する。ABCからは基本的に阪神側の解説者・ベンチレポーター担当のいづれか1名、または試合開催地によっては両方とも派遣する場合と、ベンチレポーターを含めABCから一切派遣せずに、主管球団側地元局ですべて一任する場合とに分かれる。2009年から2012年までは、このような中継体制で放送する場合でも、ABCから派遣されたアナウンサーが実況を担当することが多かった。 2009・2010年の高校野球期間中には、ビジターゲームの全試合を、ABCのアナウンサーが実況およびベンチリポーターを担当する「完全自社制作形式」で放送。2011年には、8月9-11日の中日戦をCBCからの同時ネットで中継する一方で、12-14日のヤクルト戦、19-21日の横浜戦を完全自社制作で放送した。 2012年には、8月7-9日の巨人3連戦でTBSラジオ制作・JRNライン全国中継(阪神側リポーターのみABCが派遣)の同時ネットを実施した後に、長野・横浜・神宮球場で14-19日に開催された6連戦を完全自社制作で中継した(14日の長野での試合は地元SBCラジオにネットされた。18・19日にはNRNラインの全国ネットカードをこの中継に差し替え)。 2014年8月12-17日の関東遠征では、ABCからアナウンサーを一切派遣せず、中継を制作する在京ラジオ局のアナウンサーが阪神側のベンチリポーターを務めた。12-14日の巨人戦(東京ドーム)については、3試合ともTBSラジオ配給/JRNナイター全国放送用指定カードであったため、TBS制作分の同時ネットを実施。15-17日のDeNA戦(横浜スタジアム)はNRNナイターの全国放送指定カードが広島・マツダスタジアムでの広島対巨人戦であるため、15日はLF、16・17日はQRからの裏送り中継に充てた。 2014年8月22-24日の広島戦もRCCラジオ(NRNライン)の相互ネットを受ける形で放送するが、既に1日あたりの試合数が少ない時期になっていたため、上記関東遠征とは事象が異なり、楠がベンチリポーターとして派遣された。 2015年は、8月4-6日の広島戦はABCによる自社制作で放送。4日のみ通常の自社制作体制(平岩が実況し、中邨がリポーター)をとり、高校野球開幕前日の5日からの2試合は中邨のみ広島に残り実況を担当した。この3連戦はJRN系列でも全国放送カード(RCC制作)となっていた上、RCCでの本番中継は5日・6日の当カードが広島市への原爆投下の追悼試合(ピースナイター)であり、かつRCC自社がNRN扱いとなる曜日であるため、JRN向けの本番カードとは別制作(NRN予備扱い)で中継した。更にRCCは5日と6日のテレビ中継も担当していた関係で(4日は広島テレビ〔HTV〕が中継)アナウンサーが不足、ABC向け中継に人員を割けなかった。このため平岩が帰阪した5日からはリポーター無しでの中継となった(MBSラジオは自社で実況・解説・ベンチリポートを用意した)。なお、この3連戦はHTV・RCCとは別にサンテレビが全試合を中継しており、同局との間で解説者の融通があった。7日からは中邨も高校野球中継の担当に回ったため、以降のビジターゲームは全て対戦相手局との同時ネットまたは裏送りとなり、ABCからの解説者、アナウンサーの派遣はなかった。 また、関東でのロードゲーム(8月7・8日・DeNA戦、14・15日・ヤクルト戦、18-20日・巨人戦)はいずれもABCからのアナウンサーの派遣はなかった。このうち、8月8日と18-20日はそれぞれ在京局制作全国ネットナイターの指定試合(8日のみQR制作・NRNナイター、18-20日はTBSラジオ制作・JRNナイター)であるため、全国放送の内容をそのまま放送、他は裏送り(8月9・16日の薄暮デーゲームは後述)。 2016年は、8月5-7日のヤクルト戦と、高校野球終了後の8月23-25日のDeNA戦のみABCによる自社制作で放送。いずれのカードでもベンチリポーターを付けないため、中継担当のプロデューサーが試合中に当該球団の情報を集めたうえで、実況アナウンサーが随時紹介する。ちなみに、この年は高校野球期間以外の中継でも、同様の方法で放送することが増えている。8月2-4日のDeNA戦はTBS制作の中継(2・3日は裏送り、4日はJRN全国放送)、8月9-11日の広島戦はRCC制作の中継(9日は相互ネット、10日はABC向けの裏送り、11日はJRN全国放送としての裏送り)、8月19日の巨人戦はLF制作のNRN全国中継を、それぞれ放送する。高校野球期間ではないが、9月11日の「ヤクルト対阪神」(神宮)も体裁上はNRNナイター指定放送カードであり、QR制作(実況・槙嶋範彦、解説・松沼博久)のものを放送したが、QRは放送自体なし、その他の地域もヤ×神以外の試合が全部デーゲームであるため、ABC向けの裏送りのみの放送となり、前日実況を担当した楠がベンチレポーターとして派遣された。 上記以外でも、阪神のホーム・ビジターを問わず、日曜日のナイターがNRNナイター全国放送指定カードであるにもかかわらず、他のネット局が地元球団のナイターを放送するか、あるいはデーゲームで試合終了によりナイター時には別番組に差し替える局ばかりだったため、結果的にABCのみ放送となった試合もある。 2017年には、大会終盤で試合数も少なくなり人員派遣の余裕が出る8月22-24日のヤクルト戦、及び大会終了後の8月25-27日の巨人戦のみABCによる自社制作で放送。高校野球開幕前の8月1-3日の広島戦はRCC制作の中継(1日は相互ネット、2日と3日はABC向けの裏送り)を放送するが、阪神側のベンチリポーターはABCから派遣するほか、裏開催のオリックス対ソフトバンク戦は通常通りABCの出演者による中継をRKBへ裏送りした。高校野球開幕後の8月8-10日の巨人戦はJRN全国中継をネット受けしたが、2017年世界陸上競技選手権大会とも重なっている事情もあり、3試合ともRF制作となった。8月11-13日のDeNA戦は在京局からの裏送り(11日はLF、12日と13日はQR制作)となり、8月18日の中日戦はSFからのネット受けで放送した。以上の各試合は、阪神側のベンチレポーターもABCからは派遣せず、対戦相手となる主管球団側地元の放送局(RF/LF/QR)のアナウンサーが1人でベンチレポーターを担当している。自社制作を再開した8月22日のヤクルト戦についても、高校野球の日程順延の影響からベンチリポーター無しでの中継となった。 2019年はビジターでの試合は原則主催球団側の地元局が制作する内容の相互ネットが基本であったが、8月6-8日と24・25日のヤクルト戦はいずれもQRから、8月23日の同じくヤクルト戦はLFからの裏送り放送を行った。なお、前者(火曜-木曜)は通常JRNナイター担当であるが、他球場速報のチャイムはNRNナイターと同じものを採用したほか、8月23日は試合の途中から、LF「ショウアップナイター・ハイライト」に相互ネットした。
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