阪神の地下化と阪急の乗入れとは? わかりやすく解説

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阪神の地下化と阪急の乗入れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 17:08 UTC 版)

三宮駅」の記事における「阪神の地下化と阪急の乗入れ」の解説

大正時代になると、阪神続いて阪神間都市間輸送参入する事業者現れた。大阪市梅田起点北方へ向かう路線現在の阪急宝塚本線などを当時運営していた箕面有馬電気軌道(箕有)である。同社阪神滝道延伸されたのと同じ年、神戸西宮を結ぶ環状線敷設のための特許収得していた灘循環電気軌道という業者着目し阪神との駆け引きの末これを買収社名箕面有馬電気軌道から阪神急行電鉄阪急)と改め阪神間新線建設取り掛かった現在の阪急神戸本線である。 このとき、同社当初から三宮の地に乗り入れることを計画していたといわれ、その方法阪急高架線にするものとしていたが、市では市街地分断憂慮して地下化要請したことから対立し工事着手することが不可となったこのため阪急では、とりあえ市電延伸されてきていた上筒井の地に暫定ターミナル神戸駅設置し当地への延長については引き続き市と協議を行うこととした。 詳細は「阪神急行電鉄#三宮高架乗り入れ騒動」を参照 一方阪神では阪急という競合相手出現危惧し神戸市街と御影付近に存在した併用軌道解消してスピードアップ行い対抗することを画策した。阪神1929年昭和4年)に御影付近高架化完成させ、神戸市街の併用軌道同様の手法解消しよう考えていたが、阪急の時と同様に神戸市難色示したことから、阪神側は併用軌道解消優先的に考えて譲歩し地下線化に計画変更した。こうして1933年昭和8年)に岩屋駅 - 三宮駅 - 神戸駅滝道駅)間の併用軌道線は廃止され、代わって岩屋から三宮までの地下線開業した新たな地下ターミナル頭端式ホーム採用し阪神では神戸側の拠点となったことから、この新たな地下駅神戸駅命名した一方阪神地下線工事が進む中、1931年昭和6年)には鉄道省東海道本線高架化完成し三ノ宮駅現在地移転したこの頃、市の都市計画一環として駅周辺新たな街を形成する指針示されており、今日に至る繁華街下地造られ始めていたのである。 そして阪神地下線完成する頃には、阪急国鉄同様に高架線三宮乗り入れることがようやく認められ工事着手しようとしていた。これに対して阪神は、1934年昭和9年)に阪神間省線電車の運転が開始されたこともあり、阪急国鉄との競争さらされる中で輸送シェアを保つためにはさらなる対抗措置が必要であると考え三宮から元町湊川方面延伸するための免許収得頭端式開業した三宮神戸駅急遽中間駅構造改造し突貫とりあえ元町まで延伸することにした。 阪急三宮延伸阪神元町延伸は、どちらが先に開業する神戸市民の注目集めていたといわれており、結局は阪神一足早く1936年昭和11年3月18日元町延伸果たし阪急2週間遅れで同年4月1日当地への延長果たしたこれに伴い阪神では神戸側のターミナル分散したことから神戸駅三宮駅改称し一方で阪急三宮新たな神戸側における唯一の拠点となったため、阪神に代わって神戸駅名乗ることになった

※この「阪神の地下化と阪急の乗入れ」の解説は、「三宮駅」の解説の一部です。
「阪神の地下化と阪急の乗入れ」を含む「三宮駅」の記事については、「三宮駅」の概要を参照ください。

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