開発の経緯と特徴とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 開発の経緯と特徴の意味・解説 

開発の経緯と特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 17:54 UTC 版)

オリンパス ペンF」の記事における「開発の経緯と特徴」の解説

1961年ごろからハーフサイズカメラオリンパス・ペン成功受けてオリンパス社内ではかつて例のないハーフ判一眼レフできないかという期待高まってきた。その少し前から構想練っていたペン・シリーズ設計者米谷美久は、ハーフ判画面縦長になることからフランジバック短くできるように、通常は上にはねあげるミラーを横に開閉する形式設計考え、それに合わせてペンタプリズム使わずポロプリズム画像を導くファインダー導入する着想得たチタン利用したロータリー式フォーカルプレーンシャッター開発するなどして、ペンF1963年5月発売こぎつけた。このシャッター最高速度1/500秒まで画面全開して露光するため、通常FPフラッシュバルブ用いなければならないような日中撮影でも、シャッター速度エレクトロニックフラッシュ同調するという特徴がある。またファインダー倍率高めるために接眼用のルーペレンズを眼か離す必要が生じるため、ファインダー像全部で4回反射するうちの第3反射面ミラーとして、第4反射面の間にルーペを置くという設計行なったペンFTではこの第3反射面ハーフミラーとして、その背後TTL露出計を置くこととした。これらの機能的な必然性によって、通常の一眼レフカメラなら頂部配置されるペンタプリズム突出がなく、しかもレンズカメラ中央から右手側にオフセットした、ユニークなデザイン実現される至ったペンF1963年5月発売) - 世界初ハーフ判一眼レフカメラ。後のFTではセルフタイマーレバーがつけられる場所に花文字のFが刻まれている。二回巻き上げフォーカシングスクリーン全面マットアクセサリーシュー標準では取り付けられておらず、ファインダーアイピース基部に上から差込むアクセサリーとして別売された。このアクセサリーシューいわゆるホットシュー異なり接点有しておらず、そのため別途ボディ側面上部シンクロコード接続するためのコネクタ設けられている。内蔵露出計有しないペンF及びペンFVでは、シャッター速度ダイヤル基部に、オプションCdS式露出計取付けるためのバヨネット設けられている。 ペンFT1966年発売) - CdSによるTTL露出計セルフタイマー内蔵露出計フィルム感度シャッター速度測光に基づきファインダー内に表示されTTLナンバーという数字を、レンズ刻まれ数字個々レンズごとに絞り値一定の法則対応している)と手動合わせるという形式で、開放測光実現するとともにレンズごとに違う、開放時と絞り込み時の特性補正なども行なったフィルム感度設定シャッター速度調節ダイヤル手前に引きながら回転させて行う。一回巻き上げ改良されている。また、焦点調節の便を図るため全面マットフォーカシングスクリーン中心部マイクロプリズム設けられた。また、シンクロコード接続コネクタ基部シンクロタイミングX接点M接点切替えるスイッチ設けられている(他の機種X接点のみでありスイッチは無い)。 ペンFV - ペンFTからTTL露出計省略したモデル。なお、胃カメラ顕微鏡撮影用にFVベースフォーカシングスクリーン透過式とし、セルフタイマー省略したモデルmedical use)も発売されている。

※この「開発の経緯と特徴」の解説は、「オリンパス ペンF」の解説の一部です。
「開発の経緯と特徴」を含む「オリンパス ペンF」の記事については、「オリンパス ペンF」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「開発の経緯と特徴」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「開発の経緯と特徴」の関連用語

1
6% |||||

開発の経緯と特徴のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



開発の経緯と特徴のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオリンパス ペンF (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS