運行形態の変遷
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運行開始当初、本列車は金谷 - 千頭間で運行されていた。1980年(昭和55年)7月20日に転車台が千頭駅構内に搬入され、同年11月12日に使用を開始したが、新金谷駅構内には設置されなかった。そのため、長らく下り金谷発千頭行き列車のSLは原則的に正方向で、上り千頭発金谷行き列車のSLは原則的に逆機で客車を牽引していた(転車台は使用せず)。ただしイベントや映画の撮影の際には、千頭駅転車台で方向転換(転向)され、上下列車ともSLが正方向で客車を牽引したこともあった。この場合、その次の運行では上下列車ともSLが逆機で客車を牽引し、そのまた次の運行では通常の運行形態(下り列車のSLは正方向、上り列車のSLは逆機)に戻っていた。 2011年(平成23年)に新金谷駅構内に設置された転車台が同年10月7日(SLフェスタ2011の初日)に使用を開始したことに伴い、上り列車のSLについても原則的に正方向での客車の牽引が開始されるとともに、千頭駅構内の転車台についても原則的に常時使用するようになった。これに先立ち、同10月1日からはすべての列車が新金谷 - 千頭間の運行となった。また、金谷駅からの利用者のために下り列車は金谷 - 新金谷間の区間列車と接続を受けて発車する形となり、本列車運行日にのみ運行する区間列車も設定された。これは元々、西武鉄道から購入したEL(E31形)を新金谷車両区 - 金谷間における回送用に充当する予定だったものが、自動列車停止装置 (ATS) 設置費用を捻出できず、実現しなかったための措置である。 なお、接続する区間列車は原則として電車での運行であるが、臨時列車や一時離脱などで電車が不足する際には、SLかわね路号の編成(ELとのプッシュプル)によって運行されることがある。
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運行形態の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:55 UTC 版)
2008年10月19日の中之島線開業当初の日中ダイヤでは、1時間あたり平日8本・休日6本の運転で、新たに設定された快速急行が、中之島線の開業に伴って導入された3000系(2代)によって30分間隔で運転していた。これに加えて、交野線直通列車として、平日朝に通勤快急「おりひめ」(私市発中之島行き)が2本、深夜に快速急行「ひこぼし」(中之島発私市行き)が3本設定され、2600系で運用されていた。また、快速急行以外の中之島線列車には、中之島駅 - 樟葉駅・萱島駅間の区間急行があり、1時間あたり平日6本、休日4本運転されていた。ラッシュ時のダイヤでは、準急・通勤準急の一部や普通も中之島着となっていた。 しかし、需要予測を大幅に下回る利用状況を受けて、2009年9月12日のダイヤ変更では、ラッシュ時の中之島駅発着の速達列車の一部を淀屋橋駅発着に変更し、その分中之島発着の普通列車に変更したほか、夕方以降の中之島発の快速急行の運転区間を短縮する代わりに淀屋橋発の特急の運転区間を延長するなど、中之島線に関しては減便となるダイヤ改定を初めて行った。 続く2011年5月28日のダイヤ改定では、日中における快速急行や区間急行の運転を取りやめ、1時間あたり準急2本・普通4本の計6本の運転となった。ただし、昼間時間帯は京橋駅で淀屋橋駅発着の特急や急行の接続を考慮したダイヤになったために、京都方面への所要時間は従来より短縮された。その反面、中之島線直通列車は上下線ともほぼ大半が淀屋橋駅発着列車よりも先に京橋駅に入り、淀屋橋駅発着列車を2本連続で接続待ちしてから発車するダイヤになったため、京橋駅での停車時間が長くなり、大江橋駅・なにわ橋駅の淀屋橋駅・北浜駅に対する優位性が削がれる結果になった。また、この改定で「おりひめ」、「ひこぼし」が共に1本のみに削減されている。 平日朝ラッシュ時は、中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行、出町柳(一部三条)発の通勤快急が運行されていた。一方夕ラッシュ時は中之島発の快速急行がすべて樟葉行きとなり、折り返しの中之島行きは準急となった(3000系(2代)を使用する列車も2013年3月までは一部あった)。 さらに、2013年3月16日のダイヤ改定で、日中に運行されていた中之島駅発着の準急が淀屋橋駅発着に変更され、一部の時間帯を除きすべて普通列車となった。「おりひめ」、「ひこぼし」はこの改定で廃止されている。また、土休日ダイヤ(正月ダイヤも含む)においては快速急行や準急などの優等列車の運転は、ごく一部の区間急行を除いてほぼ完全に消滅した。 2016年3月19日のダイヤ改定では、平日ラッシュ時において、中之島駅を発着する通勤快急・快速急行が大幅に減少した。平日朝に6本設定されていた中之島行きの通勤快急は、1本が淀屋橋行きとなり、中之島行きは3本に減少した。残る2本は、淀屋橋行きの特急と急行にそれぞれ変更された。中之島発の快速急行は、出町柳行きがすべて淀屋橋発となり、当路線開業以来続いてきた、中之島 - 出町柳を直通する快速急行は完全に消滅した。そのため、中之島駅を始発とする快速急行は、朝の樟葉行き2本と、夕方から夜間の樟葉行き14本のみとなった。そして、中之島行きの快速急行に至っては、枚方市始発の1本のみにまで減少した。 さらに、2017年2月25日のダイヤ改定では、夕方から夜間の樟葉行きの快速急行がすべて淀屋橋発(一部は急行)に変更され、中之島駅を始発とする快速急行は、平日朝の樟葉行き2本にまで減少した。一方、夕方から夜間の淀屋橋発の準急の一部が、快速急行と入れ替わる形で、中之島発に変更されている。この改定により、中之島駅を発着する通勤快急・快速急行は、平日朝の上り2本・下り4本のみとなった。 同年8月20日のダイヤ改定では、中之島発の快速急行1本が淀屋橋発に変更され、淀屋橋発の各駅停車出町柳行が中之島発に変更された。これにより中之島駅を発着する快速急行は、平日朝の上り・下り共に1本のみになった。 2021年1月31日のダイヤ改定では朝の快速急行が廃止され、夕方に中之島発樟葉行きの快速急行が1本設定された。これにより、快速急行の運転は上りのみとなった。
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