車両全般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 18:05 UTC 版)
船橋新京成バス(旧・習志野新京成バスを含む)とは異なり、松戸新京成バスでは主にいすゞによって製造または販売された車両を使用している。車体は京成自動車工業製から富士重工業(現社名:SUBARU)(バス事業は分割して後にスバルカスタマイズ工房→現・桐生工業)製になったが、架装終了前のノンステップ車キュービック(KC-LV832N)(富士重工の車体の設定がなかったため)および排ガス規制記号KL-/KK-代以降の車両は純正のいすゞバス製造およびその後身のジェイ・バス製になった。なお、車体が富士重工の車両までは運転席側のミラーが前方に張り出すタイプだったが純正に切り替えて以降は短いタイプに切り替わっており(ただし純正導入以降も富士重工の車体の車両は張り出しミラー)、船橋新京成バスが導入するバスのメーカーをいすゞに切り替えた後しばらくして変更するまで張り出すタイプを続けたのとは対照的である。日野自動車製の車両はかつてはモノコックボディの時代まで使用しており、小型車での導入により復活した。大型車と中型車、コミュニティバス用の小型車の3種類を導入しており、除籍された大型車・中型車の一部は同じ京成グループの関東鉄道、グループ外では備北バスや熊本電気鉄道などに譲渡されている。 2004年以降は、松戸新京成バス独自色の車両が導入されている。2020年8月現在では松戸新京成バスのノンステップ車は大型28台、中型37台(全車)、小型4台(全車)となっている。貸切車も4台あり、2台は日野・リエッセⅡ(3906,3907)、いすゞ・ガーラ(3908)、もう1台は三菱ふそう・エアロエースの3903である。大型・中型ともすべて分社後の導入で、うち中型1台(3713号車)は特定車に転用された。中型車でも需要を満たす路線が多いためか、分社後は中型ノンステップ車の増備が続いていたが、2005年4月から2006年初頭までは分社後初の大型ワンステップバスが導入された。2006年には松戸独自色では初となるノンステップバスを導入した。 近年では、いわゆる「赤バス」と呼ばれる旧塗装車の劣化により、車両の除籍・新規導入動きがの激しい。また、分社化後の独自塗装の中型車からも除籍車両が出ている。2011年には大型4台(3048〜3051)、2012年には大型7台(3052〜3058)、2013年には大型1台(3059)、中型1台(3418)、2014年には中型2台(3419、3420)の導入が見られた。大型車はノンステップバス・ワンステップバスを並行して導入、中型車はノンステップバスのみ導入している。なお、2015年に中型が6台(3421〜3425、3726)、2016年に入ってからも中型14台(3427〜3440)が納車されている。2017年には大型1台(3301)、中型3台(3741〜3743)が導入された。ただし、上記の車のうち中型3台(3422〜3424)は老朽車両の置き換えを目的とした導入ではなく、路線新設(小金51・52・53系統、現14・14A系統)に伴う車両増備のためである。 中型車の新車は、2014年~2016年8月にかけては新型エルガミオ(SDG-LR290J1)が連続的に導入されている(3419〜3425、3726、3427〜3438)。松戸新京成バスでもAT車が増加しているのも近年の大きな特徴である。なお、船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所と習志野営業所にもそれぞれ同型車が導入されている(鎌ヶ谷14台:1418〜1422・1723〜1731、習志野4台:2720〜2723。一部仕様が異なる)。また、2016年9月からはモデルチェンジのあった新型エルガミオ(SKG-LR290J2)が導入され(3439〜3440)、千葉県内では船橋新京成バス習志野営業所に次いで2番目の導入となった。2017年からの新車はバックカメラ搭載車が納入されることになった。 2017年8月には、小型車の日野・ポンチョ(2ドアロングボディ、3801〜3803)が3台導入され、10月から一部の一般路線の運用に充当された。これは2017年12月から始まる松戸市中和倉・新作地区でのコミュニティバスの実証運行用に導入されたもので、左右回り方面ごとの色分けを行うためフルカラーLED式行先表示機が採用された。現在、3801・3802号車の2台にはコミュニティバス専用ラッピングがなされている(3803はラッピング未実施)。 「#松戸市コミュニティバス「ゆめいろバス」」も参照 また同2017年11月には、松高線のダイヤ改正に伴う運用数増加に向け、新京成バス初の新型エルガ(3301)が純増車として新たに導入された。4年ぶりとなるの大型増備車であったことや、松戸では大型車初のバックカメラ搭載車の導入ということで注目を集めた。 方向幕については、分社後の3社の中では最も早くLED改造が始まった。大型・中型とも特定車のI-771号車を除く全車がLED化改造済みである。I-771号車はLED改造が行なわれないまま除籍され、代替としてエルガの3001号車(KL-LV280N1)が特定車に転用された。
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