谷町線仕様車
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「大阪市交通局30000系電車」の記事における「谷町線仕様車」の解説
前面の下部の形状は直線で、内装パネルは白系の柄入りとなっている。カーテンは準備工事のみでカーテンレールのみ設置されている。車内案内表示装置は交通電業社製の4:3の画面幅のもので、他の事業者では見られない独自のデザインとなっている。 谷町線用30000系(2008年12月) 集電靴付きDS-300形台車 2009年度・2010年度投入分 (32602F - 32604F) 試作車であった32601Fで得られたデータを反映し、一部仕様を変更した谷町線向けの量産車。2009年度末に32602Fが、2010年度に32603F、32604Fの計6両3編成18両が投入された。 前面行先表示器のフルカラーLED化 床材で隠されていた台車点検蓋の露出化 扉開閉予告灯を左上部から中央上部へ移設 開扉時の盲動鈴鳴動機能追加(32604Fのみ。チャイム音は新幹線700系電車(後期型)・新幹線N700系電車と同じで、新20系中後期リニューアル車にも搭載された) 谷町線向け量産車の投入に伴う32601Fの量産化改造 量産車の投入に伴い、試作車であった32601Fについても、量産車と仕様を合わせるための改造が行われた。 前面行先表示器を3色LEDからフルカラーLEDに変更 第1編成の登場時、台車点検蓋は床材で隠されていたが、第2編成以降および従来車と同様に露出化 2011年度投入分 (32605F - 32607F) 32605F - 32607Fの計6両3編成18両が投入された。同時期に投入された御堂筋線向けの編成は谷町線向けの編成と比べて前面デザインや側面のカラーリング、座席配置、内装パネルの柄、扉上部の車内案内表示装置のモニターなどが異なっているが、それらについては谷町線向けの編成については従来の編成と仕様を合わせ、内装、盲動鈴などに改良が施された。 運転席日よけを変更(透明アクリル板→FRP)・大型化し、中央寄りに移設 袖仕切の横棒の着色部分を灰色から茶色に変更 扉横の手すりを下方向へ拡大し、小さな子供が手すりを握ることができるようにした。 準備工事で取り付けられていたカーテンレールは2010年度製造の第4編成までは従来の窪みに金具を引っ掛けて止めるタイプであったが、フリーストップ式カーテンが取り付けられるよう、フリーストップタイプに変更。 内装パネルの貼り付け面積を拡大し、新たに扉上部にも貼り付けた。 盲動鈴の鳴動間隔を開扉後最初の1回は3秒後に、その後は4秒間隔になるよう変更(32604Fも32605F以降の増備後に鳴動間隔を変更し、32601F - 32603Fにも盲動鈴鳴動機能を追加)。 なお、これらの変更点は同時期に御堂筋線向けとして増備された31601Fにも反映されているが、特記を除き2011年度以前に製造された編成には反映されていない。 2012年度・2013年度投入分(32608F - 32613F) 2012年度に32608F - 32610Fが、2013年度に谷町線向け最終増備車として32611F - 32613Fの計6両6編成36両が投入された。御堂筋線向けの31601Fにおける仕様変更点の一部を反映したうえで、車内の安全設備面の改良が施された。 扉付近の枕木方向へつり革を新設し、つり革の本数を増加。 袖仕切の横棒を御堂筋線向け31601Fと同様に2段化(32607Fまでは1段)。 扉付近の枕木方向へつり革を新設した点については2013年度に御堂筋線に投入された量産車にも反映されたが、2012年度以前に製造された編成には反映されていない。 編成竣工年月メーカー仕様[要検証 – ノート]第1編成 2008年11月15日 近畿車輛 先行試作車 第2編成 2010年3月23日 2次車 第3編成 2010年6月3日 第4編成 2010年7月15日 第5編成 2011年9月22日 3次車 第6編成 2011年10月31日 第7編成 2011年11月13日 第8編成 2012年10月2日 4次車 第9編成 2012年12月14日 第10編成 2013年2月12日 第11編成 2013年6月4日 第12編成 2013年8月12日 第13編成 2013年9月17日
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