補足説明とは? わかりやすく解説

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補足説明


  1. ステップワイズ変数選択によって得られ判別関数に,必要な変数入っていない,あるいは不要な変数入っているということ生ず場合がある。後者場合には最初から不要な変数除去すればよいのであるが,前者場合には若干問題がある。「必要な変数」であるとした判断基準明確ならば,判別関数構成した変数セット指定してステップワイズ変数選択をしないで分析する判断基準明確でない場合には,なぜその変数選ばれなかったかをよく検討する必要がある手元にあるケース母集団代表し得るか,他の重要な説明変数抜けているために副作用的に選ばれなかったのではないかなど。
  2. 得られ判別関数実地適用する場合には,判別関数計算簡便になるように判別関数含まれる変数の数が少ないことや,群の数が多い場合には各群の判別使用する判別関数の数が少ないほうが都合がよいであろう。3 群以上の判別には 正準判別分析使用することによって,少数個の判別関数で群の判別が可能であろう
  3. 得られ判別関数は,分析使用したケースについて最適のものであるが,別のケース群に適用して有用であるかどうかわからない例えば,ある医療機関受療した患者適用できても,別の医療機関受療患者には適用できないかしれない得られ判別関数他の集団でも有用であるかどうか交差妥当性 を持つかどうか )について検討したほうがよい。
  4. 交差妥当性検証するのはなかなかたいへんな場合がある。そのため,便法として 折半法 と呼ばれる方法がある。この方法は,既存ケース無作為に半分ずつに分け一方ケース用いて判別関数作り,もう一方ケース得られ判別関数判別し判別率を検討するのである折半法を用いるには,既存ケース数がある程度多くなければならない
  5. 判別分析重回帰分析密接な関連がある。二群の判別場合,図のように従属変数定義して重回帰分析を行うことにより,判別分析と同じ結果得られる
    補足説明
    判別分析重回帰分析関連


補足説明


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補足説明


  1. 重回帰分析では,個々説明変数従属変数直線相関関係にあることが仮定されている。個々独立変数従属変数組合せ散布図描き直線相関から大幅にずれる独立変数適当な変数変換をしてから用いた方がよい場合もある。
  2. ステップワイズ変数選択によって独立変数候補から自動的に重回帰式取り入れ場合には,理論的に妥当な変数が必ずしも選択されないという不都合生じ場合も多い。このような場合にはステップワイズ変数選択結果参考にして,変数選択行わない分析するのがよい。
  3. 変数予測にどの程度寄与しているかを判断するためには,標準化偏回帰係数を見なければならない
  4. 回帰の分散分析検定結果がどうであろうと,得られ予測式実質的に有用かどうか判断は,自由度調整済み重相関係数2 乗に基づかなければならない。この値が 0.7 〜 0.8 程度上でなければ予測には役立たないであろうこのような場合には,従属変数説明できる重要な変数抜け落ちていないか検討する必要がある
  5. 予測値と標準化残差プロット残差分析 )により,重回帰モデルの妥当性検証できる。



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