装置の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/19 02:39 UTC 版)
装置は蒸留すべきものを入れたすり合わせ付きフラスコを装着するすり合わせ付きのガラス管、フラスコとともにこのガラス管を回転させるモーター、蒸発した溶媒を冷却して液体に戻すための冷却器、液体に戻った溶媒を受けるための溶媒溜めからなる。フラスコとエバポレーターの間に突沸した場合に備えて、フラスコから噴出した液を受けるトラップ球を入れることもある。操作時にはフラスコは恒温槽により加熱し、冷却器から真空ポンプに結合して装置内を減圧する。溶媒の精製ではなく除去を目的とするため、蒸発面と冷却部の距離は短く、効率のよい二重の蛇管型の大きめの冷却管を備えている。コンピュータ制御により加熱や減圧の操作を自働的に行う機能を備えた装置もある。フラスコとの接続部のすり合わせが固着しやすいので、固着をはずす部品が付属している装置もある(大抵の場合、このような部品を用いなくとも木槌で軽く叩くと外れる)。連続式で大量の溶液を処理するための装置は、冷却管の頭部に、フラスコに追加の溶液を注入するためのガラス管付きのコック、冷却管と溶媒溜めの間に溶媒溜めを交換するための真空解放コックを備えている。
※この「装置の構成」の解説は、「エバポレーター」の解説の一部です。
「装置の構成」を含む「エバポレーター」の記事については、「エバポレーター」の概要を参照ください。
装置の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/19 02:39 UTC 版)
装置は回転薄膜式の分子蒸留装置と類似している。蒸留すべきものを入れる溶液溜め、蒸発を行なうための撹拌羽根とヒーターを備えたスピニングカラム、蒸発した溶媒を冷却して液体に戻すための冷却器、液体に戻った溶媒を受けるための溶媒溜め、溶媒が除去された溶液を受ける残渣溜めからなる。
※この「装置の構成」の解説は、「エバポレーター」の解説の一部です。
「装置の構成」を含む「エバポレーター」の記事については、「エバポレーター」の概要を参照ください。
装置の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 08:36 UTC 版)
化学反応に使用されるオートクレーブは耐圧容器であるオートクレーブ本体のほかに、撹拌装置、圧力計、安全弁を備えているのが普通である。(圧力計・安全弁は、ボイラー圧力容器構造規格により備え付けなければならない。) オートクレーブ本体は、多くの場合高圧と高温に耐える材料で作られている。もっとも良く使用されているのはオーステナイト系ステンレス鋼であるが、行われる反応によっては腐食の問題が生じる。そのような場合には、反応に応じて各種の合金が使われる。例えば高温での水素化反応では水素侵食が起こるため、それに耐性のあるクロムモリブデン鋼が使用される。酸性の反応では耐酸性を持つ材料、例えばハステロイやインコネルの一部が使用される。また、低圧(10気圧程度まで)専用のものとしてガラス製のものもある。これには内容物を視認できるというメリットがある。 撹拌装置はいくつかの形式がある。代表的なものは軸の頭の部分に磁石がついている撹拌羽根をオートクレーブ本体内に備えたもので、外部で磁石の付いたローターを回転させ、それによってオートクレーブ内の撹拌羽根を回転させるというものである。この他に小型のオートクレーブではオートクレーブ本体を固定している台座をクランクにより左右あるいは上下に振盪することによって撹拌効果を得るもの(パールの水素化装置はこれに当たる)や、通常の小型フラスコと同じように磁気撹拌子を入れて撹拌するものもある。 圧力計はブルドン管式圧力計かダイヤフラム式圧力計が使用される。安全弁は、反応の暴走などによって圧力が高まったときに、容器の限界を越えて破裂する前に内容物を外部に放出して圧力を下げるためのものである。安全弁には圧力がある値以上になるとばねで押さえられている弁が押し上げられて内容物が放出されるばね式のものや、かかっている圧力がある値を超えると破れる金属の薄い板を用いた破裂板式のものが使用されている。
※この「装置の構成」の解説は、「オートクレーブ」の解説の一部です。
「装置の構成」を含む「オートクレーブ」の記事については、「オートクレーブ」の概要を参照ください。
- 装置の構成のページへのリンク