装置の限界とリング精紡機の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 01:53 UTC 版)
「ミュール紡績機」の記事における「装置の限界とリング精紡機の登場」の解説
ミュール紡績機のスピンドルは粗糸を引きながら1.5メートルほどの距離を移動し、戻り動作の際、紡績された糸が円錐形のスピンドルに巻き取られる。この速度は、明治後期に日本に入れられた装置では、引き伸ばし工程に9秒、バックオフに2秒、巻き取り工程に4秒ぐらいであった。 ミュール紡績機は糸の撚りと巻き取りが別々の工程なので、スピードアップに原理的な制約があった。また、トラブルが多い機械だったので、調整技術者が必要だった。そのため、撚りと巻き取り同時にでき、かつトラブルが少ないリング精紡機(英語版)に置き換えられた。ただしリング精紡機の登場当初は糸質が劣っていたため、ミュール紡績機も並行して使われた。
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