虚刀流関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:59 UTC 版)
鑢 七実(やすり ななみ) 声 - 中原麻衣 七花の姉。特異体質のため極度に病弱で、死人のような印象の女性。極度の方向音痴。「人間一人に到底収まりきれぬ」と表現されるほどの驚異的な強さをもち、相手の技を一度観ただけで体得、二度見れば万全に自らのものとすることができるという「見稽古」という技がある。この能力により、教わっていないにも関わらず、父六枝と七花の稽古を見ることにより虚刀流の全ての技を身に着けている。だが他者の能力を習得するのは強すぎる自分の力を抑え、その強さに耐えられない体を持たせるためであり、見稽古をせずとも日本最強であることには変わりがない。また常人ならば何度も死んでいるはずの病にかかり続けているため、死なない程度の毒は全くものともしない。唯一の欠点は体力がなさ過ぎることであり、継戦能力はない。 外見は穏やかでひ弱そう、口調はおどけたところもあるが丁寧。しかし性格は冷酷で、自らを傷つけたり人を殺すことに感情はなく、邪魔な者を「草」と呼び、人として見ていない。策謀にも長け、忍びの気配すら容易く察知する。 七花ととがめが旅に出た後も不承島に残っていたが、その後、真庭忍軍虫組の襲撃を機に完成形変体刀に興味を示し独自に刀集めを始め、死霊山を壊滅させて入手した悪刀「鐚」の所有者となり、七花達を待つために四国の御剣寺をほぼ壊滅させ乗っ取る。その後、七花と戦いの果てに息絶える。 弟の爪をかじる癖をやめさせるために彼の爪を全て剥がす等、一般的にみるなら歪んだ形ではあるものの弟である七花のことを大切に思っており、時には七花に殺されたいと思っていた。四国ではとがめに対する嫉妬とも思える言動をとっている。ネーミングセンスは弟と大差無く、自身を襲った真庭忍軍虫組のことを弟と同様の理由で「まにわに」と呼んでいた。 27歳。身長四尺九寸。体重七貫六斤。趣味は「草むしり」。 鑢 六枝(やすり むつえ) 声 - 大川透 七花・七実の父親。虚刀流六代目当主で、とがめの父である飛騨鷹比等を討ったことで、大乱の英雄と呼ばれていた。妻のみぎりを殺した疑いをかけられて不承島に子供たちと共に流刑に処され、その地で19年間虚刀流の跡取りとして七花を鍛えていたが、娘・七実の天才性に恐怖を抱き殺害を試みるも、息子である七花によって阻まれ、逆に命を落とすこととなった。 鑢 みぎり(やすり みぎり) 声 - 篠原恵美 七花と七実の母親。六枝が仕えていた戦国六大名の一つ、徹尾家ゆかりの女。何者かにより殺され、それが七花たちが不承島に流される原因となった。七花は当時まだ幼く、母の顔は覚えていない。 鑢 一根(やすり かずね) 声 - 阿部敦 虚刀流開祖。七花たちの遠い先祖。1人山奥で剣の修行をしていたが、剣術の才能が無かったため、無刀の剣術・虚刀流を興す。四季崎記紀と面識があった。鳳凰の身体を乗っ取ったという四季崎記紀曰く「歴史など興味ないただの剣術バカ」だったらしい。
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