蘇民将来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 23:14 UTC 版)
蘇民将来(そみんしょうらい、非略体: 蘇民將來、蘓民將耒、 – 将耒、など)は、備後国風土記に記された人物であり、日本各地に伝わる説話、およびそれを起源とする民間信仰となっている。こんにちでも「蘇民将来」と記した護符は、日本各地の国津神系の神(おもにスサノオ)を祀る神社で授与されており、災厄を払い、疫病を除いて、福を招く神として信仰される。また、除災のため、住居の門口に「蘇民将来子孫」と書いた札を貼っている家も少なくない[1]。なお、岩手県県南では、例年、この説話をもとにした盛大な蘇民祭がおこなわれる。陰陽道では天徳神と同一視された。
注釈
出典
- ^ a b c d e 藤巻(1999)
- ^ 松本 (1930), pp.5-6
- ^ 藤巻(1999)。原出典は秋本吉郎による日本古典文学大系『風土記』校注
- ^ 川村(2007)
- ^ 三重大学人文学部文化学科 考古学研究室「最古の蘇民将来札~長岡京から出土したお守り~」『伊勢新聞』、2002年1月20日。2020年5月18日閲覧。
- ^ 上村和直「信仰・祭祀13「お札で、願いがかなうかしら」」(PDF)『リーレット京都』第272号、財団法人京都市埋蔵文化財研究所・京都市考古資料館、2011年8月。
- ^ a b c “牛頭天王と蘇民将来”. 民話の駅 蘇民. 2020年8月31日閲覧。
- ^ “7回 八坂神社「蘇民将来守」 / ご当地「授与品」あれこれ”. 公益財団法人 日本文化興隆財団. 2021年1月2日閲覧。
- ^ “授与品”. 茂木 八雲神社. 2020年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月2日閲覧。
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