葵梶葉文染分辻が花染小袖とは? わかりやすく解説

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葵梶葉文染分辻が花染小袖

主名称: 葵梶葉文染分辻が花染小袖
指定番号 2321
枝番 00
指定年月日 1971.06.22(昭和46.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1領
時代区分 桃山
年代
検索年代
解説文:  紫に腰を白く染分け葵紋絞り刺繍しさらに加茂葵文を絞り散らした小袖である。仕立生ぶ桃山時代特色示し絞り技法優れ辻が花小袖として完形を示す数少ない優品である。寺伝によれば田主馬が大阪の陣軍功をたて、徳川家康より拝領したもので、その子孫延享五年に当寺納めたのである
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葵梶葉文染分辻が花染小袖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/14 03:58 UTC 版)

葵梶葉文染分辻が花染小袖(あおいかじのはもんそめわけつじがはなぞめこそで)[1]は、荻田長繁大坂の陣における戦功により徳川家康から拝領し、延享5年(1748年)以降、神奈川県川崎市川崎区にある明長寺に所蔵されている辻が花染の小袖である。高度な絞り染めの技術によって描き出された加茂葵、梶葉の文様などがその特徴として挙げられる、辻が花染小袖の完成形とされており、重要文化財に指定されている。


注釈

  1. ^ 荻田幸之助は葵梶葉文染分辻が花染小袖の他に、家康から拝領したと伝えられていた2つの盃も明長寺に預けた[86]。2つの盃のうち一つは家康から拝領したものと考えられている[87]
  2. ^ 池上幸豊は、日蓮の熱心な後援者の一人であり、池上本門寺を建立した池上宗仲の子孫であったが、江戸時代は池上家と池上本門寺は対立して絶縁状態になっていた[84]
  3. ^ 新編武蔵風土記稿上の葵梶葉文染分辻が花染小袖についての記述は、その特徴、形状を的確に捉えたものになっており、新編武蔵風土記稿の資料としての質の高さを示している[89]

出典

  1. ^ a b c d 重要文化財編纂委員会(1983)、p.284.
  2. ^ 日野西(1968)、p.70.
  3. ^ 福島(2018)、p.25.
  4. ^ a b 福島(2018)、p.7.
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  7. ^ a b 山辺、北村(1966)、p.2.
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  73. ^ 糸魚川市役所(1977)、pp.195-196.
  74. ^ 上越市史編さん委員会(2004)、pp.57-58.
  75. ^ 糸魚川市役所(1977)、pp.198-199.
  76. ^ 上越市史編さん委員会(2004)、p.58.
  77. ^ 糸魚川市役所(1977)、p.199.
  78. ^ 上越市史編さん委員会(1999)、pp.470-472.
  79. ^ 島根県教育委員会(1975)、p.34.
  80. ^ 上越市史編さん委員会(2004)、pp.59-60.
  81. ^ a b 島根県教育委員会(1975)、p.37.
  82. ^ 上越市史編さん委員会(2004)、p.59.
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  84. ^ a b c d 古江(2002)、p.14.
  85. ^ 川崎市立東門小学校(1988)、p.6.
  86. ^ 川崎市立東門小学校(1988)、pp.6-7.
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  88. ^ 古江(1962)、pp.12-13.
  89. ^ 長崎(2003)、p.24.
  90. ^ 徳川(1970)、p.10.
  91. ^ 古江(1962)、pp.11-14.
  92. ^ 山辺(1966)、p.60.
  93. ^ 古江(2002)、p.10.
  94. ^ 古江(2002)、p.11.




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