重要文化財指定に至る経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 01:13 UTC 版)
「葵梶葉文染分辻が花染小袖」の記事における「重要文化財指定に至る経緯」の解説
昭和36年(1961年)9月19日、桃山時代の辻が花染めの特徴を示す貴重な工芸品であるとして、葵梶葉文染分辻が花染小袖は川崎市の重要歴史記念物に指定された。しかしその知名度は低かった。 川崎市の文化財担当者は文化庁に葵梶葉文染分辻が花染小袖を持参し、専門家に見分してもらうことになった。最初、無造作にインクが置かれているような事務室で包みを開け始めたところ、対応した技官の顔色が一変し、「そのままにしてください!」と言われ、庁内各所に連絡を取った結果、文化庁の高官の部屋を借りて見分を行うことになった。集まった担当者たちは皆驚いて「東京の付近で今までこんなものがあろうとは思わなかった」との感想を述べたという。 その後、昭和46年(1971年)6月22日、葵梶葉文染分辻が花染小袖は重要文化財に指定された。
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