自衛隊設立後とは? わかりやすく解説

自衛隊設立後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:44 UTC 版)

ブルーインパルス」の記事における「自衛隊設立後」の解説

第二次世界大戦終結した後しばらくは、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) の「301訓令」によって、日本では航空機製造研究などが許されない時期続いた。これが解除されたのはサンフランシスコ講和条約によって日本主権回復した1952年昭和27年)で、同年10月には保安隊発足し、翌1953年昭和28年1月からは保安隊航空学校において操縦教育開始された。さらに、1954年には自衛隊法成立し保安隊自衛隊改組されることになり、同年7月には航空自衛隊発足した1955年昭和30年)にはMSA協定によって、航空自衛隊アメリカからジェット戦闘機F-86Fセイバー供与を受けることになった。これに対応しパイロット一部教官課程に進むためにアメリカ留学することになった。この時に日本パイロット留学していたのがアメリカ空軍ネリス空軍基地で、留学生のうちの1人パイロットは、基地見たサンダーバーズアクロバット飛行演技深く感銘受けたまた、アクロバット飛行チームメンバーになることが、戦闘機パイロットにとっては大変な栄誉であることも目の当たりにした。 このパイロット帰国後に浜松基地第1航空団第1飛行隊教官として着任し当時浜松基地主任教官として在日アメリカ軍援助顧問団 (MAAGJ) から赴任していた ジョー・ライリー大尉助言を受け、同僚誘い1958年昭和33年)ごろから飛行訓練合間アクロバット飛行訓練を行うようになった。 これは極秘裏に行なった訓練で、やがて飛行隊長の知るところとなった。この飛行隊長叱責するどころか訓練趣旨共感し、すぐに航空団の上層部にかけあって、正式に訓練できる環境整えた。そのうえ、1958年秋に行われる浜松基地開庁記念式典アトラクションとして、アクロバット飛行公開を行うことが認められた。まもなく3番機訓練加わり、3機編隊での本格的な訓練開始された。3人は教官として学生訓練終えた後、午後4時ごろからアクロバット飛行訓練行なっており、1ヶ月60時間ものフライト行っていたという。この時期第1飛行隊コールサインは「チェッカー」で、編隊飛行の際にはこれに編隊名として色名をつけており、アクロバット飛行チームでは「チェッカー・ブルー」というコールサイン使用していた。 同1958年10月19日には、この3名によるチームにより、航空自衛隊によるアクロバット飛行初め一般に公開された。使用機材通常装備F-86Fであり、スモーク特別塗装もなかった ものの、ジェット機アクロバット飛行映画の中でさえ珍しかった時代に、航空自衛隊関係者観客与えた衝撃かなりののだったといわれている。この後4番機加わり、翌1959年昭和34年3月15日には愛知県犬山市行なわれ日本平防衛博覧会開会式同年3月20日防衛大学校卒業式同年4月26日名古屋空港祭において展示飛行が行われた。 ここでチームはいったん解散という形態をとることになる ものの、アクロバット飛行訓練継続された。その後同年8月アクロバット飛行チームリーダー交代することになり、リーダー所属する第2飛行隊コールサインが「インパルス」だったため、アクロバット飛行チームは「インパルス・ブルー」というコールサイン使用することになった同年12月アメリカ空軍サンダーバーズ来日し同月12日には埼玉県ジョンソン基地当時)において超音速ジェット戦闘機F-100Dスーパーセイバー使用したアクロバット飛行披露した。この時、航空自衛隊アクロバット飛行チームフライト見学しパイロット地上要員パフォーマンス観察した ほか、整備員サンダーバーズメンバーからスモーク発生方法に関する情報を得ることが出来た

※この「自衛隊設立後」の解説は、「ブルーインパルス」の解説の一部です。
「自衛隊設立後」を含む「ブルーインパルス」の記事については、「ブルーインパルス」の概要を参照ください。

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